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インド旅行での満月 [精神世界+旅の思い出]

満月を意識するようになったのは1990年にインド・ネパールに行って以来のこと。満月には必ずといっていいほどアジアの仏教国では祭りがあるし、寺に出向けば何かしらの祭りがやっているので自然と、祭り=満月を意識して旅行してたのですが、旅にでると特にまた必ずしていたのは日記をつけることでした。毎日のようにおもしろい人に会っておもしろいことを聞いて、おもしろい出来事も体験してたのでまさにミラクルワールドの旅行だったので、日記に書くことは毎日山ほどありました。そして日記を読み返した時、不思議な符号に気づくのです。

それは満月近くになると私にとって重要な出会いがあるということでした。

人との出会いで本当にその後の人生が変わってしまうことがありますが、それくらい大きな影響を受けた出会いが、特に初めてのインド・ネパール旅行にはたくさん含まれていました。しかも満月、という時期に集中して。

だから私はそれからというもの満月近くになると、今度はどんな出会いがあるんだろうと、楽しみにしていた節があります。

私にとっての大切な出会いは、まずタイの小児科の医者の彼との出会いでした。彼に出会ったのはブッダガヤの5月の満月の日で仏陀の誕生日とされている日。その後も行き来し彼との前世との関係のことに気づきました(詳しくはこちら)。その他にネパールのポカラで会った当時日経新聞を辞めて旅に出てきた男の人がいて、その人はマザーテレサに会いにその旅に出たと言ってたのですが、

「何故か知らないけれど早くポカラに行かないといけないとずっと思って旅をしていて、本当は体が疲れてるからもっとゆっくり来たいと思ったけど心のどこかで急がないといけないと思っていて、急いできたら呼んでたのは、あなただった」

と当時言われました。1990年にはコルカタ(カルカッタ)には行っていないので、もちろんマザーにお会いしてないのですが(その後もコルカタに行ったとき縁がなくマザーにはとうとうお会いできませんでした)マザーの活動やらマザーの有名なダージリンからの列車の中で「神の声を聞いた」という話にも興味を持っていましたが、その元新聞記者の人に満月近くになって会い、マザーの話を聞くことになりました。

「自分でもこんなに勝手にマザーのことをべらべら話すなんて思わなかった。勝手に口が動いたよ。あなたがそれを望んでて話させられたよあなたは転機でしょう。だからボクまで呼ばれちゃってマザーの話をすることになったんだ

元新聞記者に会う前には、カジュラホでやはり満月近くのときにインド人の占い師に会い、こう言われました。

「あなたは今転換期にある。チャクラがあるというのを知ってるか知らないかわからないけど、人にはチャクラというのがあってそれが開いている人ほど人生に成功しているといわれてるんだけど、君はこの旅行をきっかけにどんどんそのチャクラが開いていくよ」

私はその旅行中たくさんの喜怒哀楽を経験してましたが(特にインドでの怒りはこちら)それと同時に人々の親切さや思いやりというものにたくさん触れていたので、自分ももっと人に親切にしないといけないと感じていたのでした。

またポカラでは偶然入ったレストランで、チベット人の男の子にレストランのメニュー(チベット料理のモモというのが餃子のようなものであり、トゥクパというのがうどんのようなものであると知らなかったので)を聞いたのですが、

「たくさんの国があるにも関わらずこうやってネパールまで来て、しかもポカラを選び、そしてたくさんのレストランがある中、このレストランを選び、そして近くに座ってるからという理由だ

けでボクに話しかけて聞いてる。縁がなければ話すこともないんだよ。世の中に偶然なんかないんだよ

というようなことを一気に話されました。そのとき初めて「偶然はない」という言葉を聞いたのだと思います。そしてその子の縁で彼の親戚の子の結婚式にお呼ばれし、その式の夜ダライラマ法王のフィルム(ダライラマ関連はこちら)をチベタンの人たちと見ることになったのでした。

その旅行中、小学生の男の子と女の子を従えて旅行してるお母さんにも会いました。それも満月近くでした。しかもアジアを半年以上も回ってる親子連れなので当時は本当にこんなのアリとびっくりしました。旅行に行くと既成概念を完全に崩されることが多いのですが、このお母さんの子連れ旅行は思いもよらないことでした。世の中自分で納得さえすれば、考えられること全て何でもありの世界なんだなあ、と改めて知らされました。

またアラブ首長国連邦に住んでいた帰省中のインド人の女性とムンバイ(ボンベイ)のYWCAの宿で会い、ムンバイにいる間よくしてもらいました。彼女のだんなさんはエビを日本に輸出してる人でかなりの金持ちらしく、また日本にも彼女は来たことがあり、日本のことも良く知ってる人でしたが、その女性と会ったのも満月近くでした。さんざんそれまで私は一人で旅行してたのですが、カーチンプラムなど海岸沿いの寺院に行くにも女の子一人では心配だからと、彼女がまるで親のようについて来てくれ、そして現地に着くと自分はバスから降りず「あなたひとりで見てきなさい。私は何度も見てるからここで待ってるわ」と言ってバスの中にいるのです。またムンバイにいるころはもう既にインド旅行もかなり慣れていて、水もミネラルウォーターを買わずに普通の水を飲んでいたのですが、彼女に「水はミネラルウォーター買って飲みなさい。お腹壊すわよ」と注意されたり、まるで本当の親のようで、初めて会ったようには思えない人でした。一緒にいる間はお互いのプライベートな話などたくさんして本当に楽しいときを過ごしました。

こうした私にとっての忘れがたき出会いが、帰国してから満月に集中して起きていることに気づき、満月とは何だろうと思い満月の本を読み漁ることに至るのです。

満月には人の出産、魚の産卵、交通事故が多いこと、女性の生理の始まること、左脳と右脳が満月の日だけ逆転すること(感性と理性が脳の中で入れ替わる)などが、書かれてました。

また1992年頃「ワンダーゾーン」という日本テレビ系列のテレビ番組で関口宏が司会で、若い女性のレポーターが毎回変わってリポートし、内容も「前世の記憶」「退行睡眠」「オーリングテスト」「夢」「オーラ」「イルカの不思議」など興味深い内容のテレビ番組だったのですが、「満月」という特集もしていて、そこでは満月の日、旅先で出会った男女が結婚した話が紹介されていました。

その男女はそれぞれ知らないもの同士で、それぞれがインドに旅立っていたのですが、満月の度にフラフラと浜辺で会ったり(よくビーチパーティなどバックパッカー同志で開いたりするパーティー)、寺で会ったり(満月の度に仏教関連の行事が寺で行われることが多い)、とにかく満月になると全く別の場所でお互いが会っていたのです。さすがに4回目の満月の日に偶然会ったときには、お互いにこれは尋常でない縁があると思ってついには結婚した、というような内容で、「満月には特別のパワーがあるんです」とこのカップルが締めくくっていました。

私はと言えば、この1990年のインドネパール旅行を自分の人生から外して語ることが出来ないほど、この旅行自体が大切な必要不可欠なものでした。この旅行を皮切りにあちこち出かけましたが、精神世界のことに興味を持ち始めたのもこういった不思議な満月の符号、人々との出会い、インドと言う摩訶不思議な国によってだったのです。日本にいただけでは決して知り得なかったことを学び、いろいろ経験させてもらえたことは本当に大きかった

それ以来私はいつも満月近くになるとどんな出会いがあるか、いつも楽しみになりました。何かしら自分に大切なメッセージを持った人が現れたり、いい出会いがあったり、いい情報をもたらしてくれるので。満月を特別視しているからそういったことが起こるのかもしれません。しかし本当に侮れない

 満月のパワー、これからも注目していきたいです。ちなみに今度の満月は2月4日です。


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Bee

海外旅行は1度もしたことないんですがインドはすごく行ってみたい国です^^
私は無宗教なんですがキリスト教より歴史が長い仏教発祥の地という事と、インドはダンスがすごく盛ん!!と聴いたことがあるので生のインドのダンスを見てみたくて・・・っ(あ、でも『ダンスが盛ん』っていうのは本当なんでしょうかね??)
ちなみにインドの宿泊施設の衛生面はどうなんでしょう・・・??



>満月近くになると私にとって重要な出会いがある

へえ!!と驚きでした!
2月4日ですね☆ 覚えておこうー!!
by Bee (2007-01-27 23:26) 

live07151

うわぁーすごいなー、
といつもながら見入ってしますお写真ありがとうございます。
naonaoさんの旅行記、読むのも見るのもすっごくたのしみなんですよ!
いつもありがとうございます。

なぜ、こんなにひきつけられるのでしょうか。
色彩がもはや信じられないほどいろあざやか、
神秘的なのはもちろんなんですが、やはり、写真をとるひとの魂、感動というものがきちんと入っているからなんでしょうね。

 もちろん、ブログ内容もいつものごとく深みのある内容でほんと勉強になります。満月のお話、すばらしく興味深いでした。
 いつもNAONAOさんのブログは何回も読みます。
読むたびに新たなきづきがあるような気がします。

 NAONAOさんってほんとうに、であうこたがなんだか神様のようなことをいう人が多いですよねー。
改めて精神レベルの高さ、純真さといったものを感じずに入られません。
この旅行記をまとめて出版されても十分に人々によい影響を与える書物になると本気で思います!

 余談ですが、本日、はるかぜさんと大阪府で面会します。
たのしみです。。
by live07151 (2007-01-28 06:56) 

籠仙三郎

レイアウトも記事も写真もいいですね。
インドは一度訪ねてみたいと思っていますが、
暑さに参るのでは、と気になっています。
by 籠仙三郎 (2007-01-28 12:11) 

naonao

>soulさん、ありがとうございます。インドでダンスは盛んなのかな?またまたわからずごめんなさい。でも現地で二回くらいインドの伝統舞踊は見ました。シタールやタブラーの演奏と共に素敵でした。インドは牛は聖なるものなので道にたくさん牛のふんが落ちてます。気をつけないとすぐ踏んでたし(笑い)でもトイレは水で流すのできれいです。中国のトイレは酷いことで有名ですが(中国が一番そういう意味では汚いかも)。インドの宿泊施設はピンキリです。私は安宿ばかり泊まってましたが泊まるときに部屋を見せてもらい気に入れば泊まります。嫌なら別の宿に行くだけの話しで、インドが特別汚いということはなかったです。もちろん日本と比べたらきれいではないですけど。インドはおもしろいので是非soulさん、行ってくださいね。それと私、ビヨンセってインド人の血が混じってる感じがし(実際はアフリカンとフレンチみたいですね)、音楽も何だかインドポップスに似たところがあり、しかもビヨンセのプロモーションビデオの頭の振りがまるでインド映画を見てる錯覚に陥りました。インド人のきれいな人ってビヨンセに似た感じなんですよ。今までビヨンセの名前は知ってて曲も全然聞いてもいなかったので、ドリームガールズを見てからいろいろ見聞きして、今はすごくビヨンセに注目してます!!

>live07151さん、ありがとうございます。たくさんお褒め頂いて光栄です。色彩の美しさ、華やかさはインドやチベット独特のものですね。誰でも行ったらその色彩の虜になります。メキシコやペルー、ボリビア、バリ島なんかも色彩がインド、チベットに負けずにすごく美しいのですけど。不思議なのですが、インドを回ってると精神世界のことを自然と皆が話しているのです。インドはそういう土地みたいです。初めてのインドではその分ショックも大きく、びっくりしましたが、旅行者同士も精神世界のこと、人生のこと、哲学のことを本当に話してます。他の国を旅行しててこんなことはあまりないので、やはりインドと言う国が特別な何かを持ってるとしか思えません。

>籠仙三郎さん、はじめまして。訪問ありがとうございます。
確かに時期を選ばないと暑くて、旅行は大変ですね。乞食などはよく暑い時期にその暑さのために外で多くの方が亡くなってます。私は、移動のときにエアコンもないバスを締め切って汗だくになってたほうが、窓を開けて熱風をあびるよりもまだまし!!という体験をしました。またあまりに外が暑くて外出できず、食事のときだけ外出していたときには、頭からすっぽり布で覆わないと、頭も顔も肌全体も痛くて、こげてしまいそうでした。それくらい強烈な太陽です。インド旅行は冬の時期がベストシーズンです。
by naonao (2007-01-28 22:31) 

welovemovies

私は飲んだ夜によく月を眺めますw
たまたま見上げた月が満月だとにっこりしちゃいますよね。

私は真昼の月もけっこう好きです。なんか神秘的ですよね、そっちも。
by welovemovies (2007-02-01 23:21) 

naonao

>えすぱさん、コメントありがとうございます。満月は私も大好き!!日々追われてると月を見上げることも忘れがちですが、たまにはお月見しながらお茶でもしたいなあと思ってます。よく旅行中やってたんですよ。
by naonao (2007-02-02 21:13) 

naonao

>カツピロさん、nice!ありがとうございます。
by naonao (2007-02-04 10:28) 

naonao

>keeboさん、nice!ありがとうございます。
by naonao (2007-02-18 21:15) 

naonao

>crystalmimiさん、nice!ありがとうございます。
by naonao (2007-03-09 21:19) 

みほ

naonaoさん、初めまして。
8月に一週間の予定で家族でインドへ行きます。
中学2年の息子と一緒なので、いま初めてのインド訪問について色々と調べているところ、ここのブログを開いてみたらとても面白いのでコメントを出す事にしましたが、naonaoさんはインドで色々な感染症に罹ったことはありますか?
蚊はどこまで注意すべきでしょうか?
よかったら教えていただけますか?
お忙しいところすみませんが宜しくお願いします。
by みほ (2007-05-29 12:15) 

naonao

>みほさん、はじめまして。
私は感染症にインドで罹ったことは特にないですが、インドで気をつけなければならないのは交通事故、野良犬の狂犬病、肝炎、赤痢、下痢などです。蚊に対しては持って行くなら日本の蚊取り線香持参をお勧めします。中国製よりやはり日本製のほうがよく効きます。また現地でのカレーがきついので、やはり下痢になり易いと思います。毎回カレーを食べずに中華など食べたらいいと思います。一週間くらいならきっといいところに泊まっていいところで食事をなさると思うので、それほど心配しなくてもいいと思います。旅行が長いと道端で売ってる飲み物や食べ物も平気で食べられるようになるし、カレーを毎回食べてもお腹のほうが慣れてくるし免疫もついてきますが・・・。暑いので冷たい飲み物ばかり取らず、食欲を落とさないように、また無理をなさらず旅行してくださいね。
by naonao (2007-05-29 22:15) 

みほ

naonaoさん…お忙しいなかご返答を有難うございました。とても力強く参考になりました。
naonaoさんのお勧め書籍は私も殆ど読んでいるものが多くてとても嬉しいです。
旅行、映画、絵を描くことが好きなところも同じです。ひとつ、質問させて頂きたいことがありますが、インドって一言で感想を述べるとしたらなんですか?よかったら、教えて下さい。
では、おやすみなさい♪
by みほ (2007-05-29 22:24) 

naonao

>みほさん、インドは私にとっては私の人生を語るときには欠かせない国ですね。ミラクルワールドインド、摩訶不思議な奥の深い国インド、人生観価値感の一変するインド、と言ったところでしょうか。
by naonao (2007-05-30 21:09) 

みほ

こんばんわnaonaoさん*
……うわぁ……うわぁ……うわぁ……といま頭の周りに星がたくさん飛んでいます。
味わってしまったんですね、という感じです。
8月が待ち遠しくなりました。
一番美味しくてはまった食べ物があったら聞かせて下さい。チョコレートが美味しいと聞きましたが、どうでしたか?
by みほ (2007-05-31 23:15) 

Ryoko

はじめまして
りょうこといいます
私は近いうちに、自分が行ったことのない国をすべて旅するのが夢です。
今はそのために働いてます
naonaoさんのブログを読んで、夢が膨らみました^_^
治安が悪い場所とか、ちょっと不安もあるけれど、楽しみな気持ちの方が強いです(^∇^)
by Ryoko (2012-11-21 18:52) 

naonao

>Ryokoさん、ありがとうございます。
「意志あるところに道はある」When there's will,there's a way.です。行きたいという気持ちで私も海外に出かけましたので、りょうこさんもその気持ちがある限り行けると思います。
行かれる時には是非しっかり準備をして、大きな危険を冒さず注意して行かれてくださいね。
by naonao (2012-11-23 18:28) 

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