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インドのダラムサラ~チベット亡命政府のあるリトルラサといわれる場所 [旅の思い出・チベット文化圏]

何日か前から始まったチベットラサでのチベタンによる暴動、中国側の弾圧、それに追随するように中国四川省、甘粛省、青海省、ネパール、インドなど拡がりを見せるチベタンのデモ、中国政府の死傷者の発表とインドダラムサラの亡命政府の発表の食い違い、中国側が外国メディアをシャットアウトするなど、かなりチベット問題がクローズアップ[目]されています。 

旅行記も今こそ、そのチベットやチベット文化圏を書くべきだなあと思い、今日からはインドのダラムサラを紹介していきます。

インドのダラムサラは、ダライラマ法王[ぴかぴか(新しい)]がお住まいになるチベット亡命政府のある場所です。リトルラサとも呼ばれてるようですが、寺などの文化的遺産はたとえ中国側にさんざん破壊されてきたといっても圧倒してラサのほうが素晴らしいので、インドのダラムサラを見て決してチベット文化を語ることなかれ。ラサに行かれることを是非お勧めします。

チベット文化圏が大好きな私は、これまでダラムサラに4,5回訪れています。ダラムサラは首都デリーからバス[バス]で10時間ほど。1800mの標高で結構涼しいところです。

初めてダラムサラに行ったのは1990年でしたが、それ以来インドに行くと[飛行機]必ず寄るようになり、3ヶ月以上長居したこともありました。同じモンゴロイド、そしてカメラ[カメラ]を向けると恥ずかしいと逃げてしまうような感性、ろうそくを消す時には息をかけずに手を振って消すようなそんな日本人に似た感性がすごく心地よく、いくらでもここにはいられる[ハートたち(複数ハート)]と思いました。

朝晩地元のチベタンの人々は必ず手に数珠やマニ車を持ちながら、マントラである「オムマニペメフム」と唱え、ダライラマの住む住居の周りを大きく回るように山道を回ります。私も一日に一回は一緒になって回っていました。

こちらはオムマニペメフムと書かれた石↓とタルチョ(祈願の書かれた旗)。

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地元のおばあちゃんやおじいちゃんもこんな風にコルラ(巡回)してます。

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木々がたくさんあるので気持ちがいい[かわいい]です。

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 こちらはダライラマ法王[ぴかぴか(新しい)]のお住まい近くにあるナムギャル寺院内↓。

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中央に飾られてる筍みたいな形のものは、ツァンパ(麦焦がし)でできたご供物で、法要の間飾られあとは皆に配られ食べられます[レストラン]。飾りとしても美しいです↓。

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ナムギャル寺院のご本尊↓。

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次から次へと地元の参拝者が訪れます↓。ちょうどこの時は仏様のお祭りの時期で、僧侶によるプジャ(お祈り)も多く行われました。写真[カメラ]を撮ったのはそれが終わってから。

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小豆色の袈裟と小豆色の長い座布団↓。僧侶はここに座ってお経を唱えます。

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タンカ(仏教絵画)がたくさん飾られる本堂内↓。

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砂曼荼羅↓が作られ、祭りの間飾られてます。祭りが終わるとすぐに壊されてしまいます。手前のご供物もツァンパ(麦焦がし)による手作りのご供物。

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こちらはダラムサラの宿の屋上に登って↓。下を歩いてる通行人に小石を投げて遊んでたここの宿の悪ガキたち[雷]ですが、もう18年前の写真なのでこの子供たちも大きくなったでしょう。チベタンと日本人はすごく似てるので、この子たちが日本人と言ってもわかりません。

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屋上からの眺め↓。向かいの建物はBookwormという本屋さんでした。右側の建物はケーキとチャイ[喫茶店]がおいてある喫茶店[家]です。街自体が小さいので、店屋も数件しかなくて旅行者にとっては居心地良い[黒ハート]ところでした。

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道の両側に並んで座ってるのはインドの乞食たち↓。チベタンがお金をあげたり、食事[ファーストフード]を与えたりする功徳を積むのにこの日がいい日とされることを、インド中の乞食たちが知っていて、ここに集まってきていました。一般のチベタンは1ルピーの小銭を端からひとりひとりの空き缶に入れたり、また食べ物[ファーストフード]をひとりひとりの器によそって与えます。延々と乞食たちが道の両側に座っているので、これまた圧巻な1日でした。

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ダラムサラの上のほうにあるバクスナート。大粒の雹[霧]が突然降ってきました。その後には美しい虹が見られました。

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はやくチベタンの人々に平和[ぴかぴか(新しい)]が訪れますように。合掌[手(パー)]

インド ダラムサラ


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コメント 7

たいちさん

タイミングの良い話題ですね。読んでチベット文化に触れさせていただきます。
by たいちさん (2008-03-27 15:32) 

miffy

中国人は中国が世界の中心で自分達が一番偉いんだと思っている人が多いですよね。
中にはいい人もたくさんいますけど、漢民族以外の人たちは今までも迫害され続けてきましたし・・・
一刻も早くチベットに平和が訪れるように願っています。

by miffy (2008-03-27 16:43) 

bota

たくさんの写真、興味深く拝見しました。

ダラムサラには行ったことがないのですが、ダージリンでチベタンの人々の笑顔にほっとした思い出があります。

チベットの現状を考えると悲しいですね。


by bota (2008-03-27 18:03) 

toshi

90年にダラムサラに行かれたのですね。私は、97年に行きました。たしか、マクロードガンジーという所が賑やかだったと記憶しています。チベットが平和になることを祈っています。
by toshi (2008-03-28 14:34) 

naonao

>たいちさん、いつもありがとうございます。
これからしばらくチベット文化圏について書いていきたいと思ってます。
よろしくおつきあいください。

>miffyさん、いつもありがとうございます。
中華思想とはよく言ったものですよね。アメリカ人に似てる部分があってナンバーワンと思ってると言われてますね。
中国にはたくさんの少数民族がいて、軍事的にもエネルギー的にも少数民族のいるところは手放したくないのですけど、少数民族にしたら迷惑な話です。

>botaさん、いつもありがとうございます。
ダージリンもいいところですよね。チベタンがいるところは本当に日本人にとってはホッとしますね。旅先でどれだけホッとしたかと私も思います。

>toshiさん、いつもありがとうござます。
私自身ダラムサラには90年、91年、95年、99年、2000年と5回行ってます。99年、2000年に行ったときにはあまりにも変わってしまって面食らった思い出があります。

>kenjiさん、萬中さん、toraneko-toraさん、xml_xslさん、いつもnice!ありがとうございます。
by naonao (2008-03-28 20:38) 

Mimosa

チベットの情勢、気になりますね~。
ダラムサラ、素朴そうで素敵なところですね。行ったことがないので、どの写真もとても新鮮で興味深いです。


by Mimosa (2008-03-30 02:15) 

naonao

>Mimosaさん、いつもありがとうございます。
本当に、今後の情勢ますます気になります。
今まで陽に当たってこなかったチベット問題がここに来て日本で知られるようになって私としては嬉しいです。
89年に同じようなことが起きたとき日本では全く報道されてこなかったので。
by naonao (2008-03-31 21:20) 

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