「あしたのジョー」・「ミルク」 [Sean Pennショーン・ペン]
最近観た映画鑑賞記です。
「あしたのジョー」
ちばてつやの漫画「あしたのジョー」の映画化。山下智久、香川照之、伊勢谷友介、香里奈出演。最近好きになった山P主演ということで観たのですが、出演者皆の気迫がすごすぎで、その登場人物に皆が完全に成りきっていてもうビックリするぐらい素晴らしかったです。山Pもよかったけれど、それ以上に力石を演じた伊勢谷と、段平を演じた香川が素晴らしかったです。これほどの最適な役者、そして演技はないのでは!?と思えるほどです。昭和の貧しい時代、それもドヤ街という貧しい地域の街並みや、応援してくれる街の人たちも、素晴らしかった。「あしたのジョー」に特別な思い入れがなくても、また逆にすごい思い入れがあったとしても、この映画には度肝を抜かれると思います。ボクシング映画で試合や練習の様子がたくさんあるのでボクシング好きにはたまらない映画になったと思いますが、ただ女性にはボクシングの荒々しさに時々目を覆いたくなり、男性向きの映画ともいえます。漫画の映画化はそのイメージを維持するのが大変だと思いますが、この映画は漫画に負けないくらいの迫力があり、素晴らしい出来になっていました。今年何かの賞を獲るんじゃないでしょうか?
「ミルク」
第81回アカデミー賞主演男優賞、脚本賞受賞。
自らゲイであることを公表し、同性愛者の公民権獲得や地位向上のために立ち上がったハーヴィー・ミルクの70年の活躍を描く映画。ショーン・ペン主演。
1970年の様子がよく出ていました。人々の洋服からヘアスタイル、家の家具と何をとっても昔風でその頃のフィルムをどこかから持ってきたのではないかと思えるほどよく出来てました。当時の同性愛者の地位は全く認められておらず、病気にされたり、偏見から職を追われたり、自殺にまで追われたりする中、実在したハーヴィー・ミルクがこういった人たちの希望となり、彼らの代弁者となりいろんな法案を成立させていく物語です。最後は暗殺されてしまうのが何ともむごい感じで、涙が出ました。感動作です。ショーン・ペンの演技が素晴らしいの一言に尽きます。ショーン・ペンの映画では「ミスティック・リバー」や「オール・ザ・キングスメン」、「21グラム」、監督した「イントゥー・ザ・ワイルド」を観てますが、どれもメッセージ性が強く、大好きです。もっと彼の映画を観たいと思いました。
オール・ザ・キングスメン コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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ショーン・ペン、なかなか記憶に残っていないんですよねえ。(汗)
公開中の『ツリー・オブ・ライフ』も評価が高いですね。
by nomame (2011-08-19 12:25)
「あしたのジョー」は観ていませんが、香川や伊勢谷は素晴らしい演技派俳優ですよね。
「ミルク」は主演男優賞をとったので、チェックしていましたが、まだ未見です。機会あれば観たいですね。
by たいちさん (2011-08-19 17:04)
>nice!をいただきまして皆様、ありがとうございます。
>nomameさん、ありがとうございます。
ツリー・オブ・ライフ、最近の映画ですね。DVDになったら観ます。
>たいちさん、ありがとうございます。
伊勢谷さんって初めて知りました。もともと香川さんは実力派なのでチェックはしてましたが・・・。ショーン・ペンも演技力あるので素晴らしい映画になってます。
by naonao (2011-09-02 23:06)
あしたのジョーは、思い入れがありすぎでみてないのです。(^-^)段平はよさそうですね!葉子も!(^-^)
by Sakae (2011-09-18 21:21)
>Sakaeさん、ありがとうございます。
たぶん、思い入れある方が見ても合格なのではないかなあと思います。それほどまでに素晴らしかったです!
by naonao (2011-09-19 16:20)