フェアゲーム・カウボーイ&エイリアン [Sean Pennショーン・ペン]
2本の映画を観て来ました。
公式映画サイト:http://fairgame.jp/
「ボーン・アイデンティティー」「Mr.&Mrs.スミス」のダグ・リーマン監督作品。「21グラム」で共演したナオミ・ワッツとショーン・ペンの再度の共演映画です。イラク戦争を巡ってイラクが大量破壊兵器を持っているという情報は実はその存在すらもないことを、元ニジェール大使の夫はCIAエージェントの妻を介して仕事を引き受け、実際に調査に出向きレポートとして提出します。しかしながらアメリカ政府が行ったことはイラクが大量破壊兵器を保持していると主張し、イラクへ宣戦布告したのです。真実を世間に公表しなければと夫は新聞に寄稿し、テレビ番組にも出演。しかし妻がCIAエージェントであることがリークされ、様々な形で世間に晒され批判を受けることになるのです・・・・。
真実が捻じ曲げられ、嘘で固められでっち上げの理由で始められたイラク戦争。正義を振りかざすためには権力に立ち向かわなければならず、この夫婦は孤立無援となります。自由と正義を謳うアメリカでさえこの有様です。巨大な権力にはほとんどの人が平伏してしまうのは当然のことでしょう。しかしこの夫婦は違いました。彼らの勇気には頭が下がります。大義名分のためなら真実をも捻じ曲げてしまう国家や組織、権力、そして人は恐ろしいと思います。世の中に彼らのような勇気ある人たちがたくさん増えればいいと思います。
10月29日(土)から公開です。
「カウボーイ&エイリアン」
公式映画サイト:http://www.cowboy-alien.jp/
「アイアンマン」のジョン・ファブロー監督作品。製作総指揮はスティーブン・スピルバーグ。「007」のダニエル・クレイグと「インディアナ・ジョーンズ」のハリソン・フォードが出演。
1800年代のアリゾナの町に、腕に何かをはめたカウボーイがやって来た。彼は記憶喪失のカウボーイでした。そして巨大な得体の知れないエイリアンがこの町を襲う時、彼の腕にはめたものはすごい武器になり、町の人々は協力して宇宙人と戦うのです・・・。
西部劇とSFが一緒になったちょっとマンガチックな感じの映画でした。「アイアンマン」の監督なのでそこら辺は納得です。
敵はインディアンでなく宇宙人。ダニエル・クレイグは格好良かったけれど、ハリソン・フォードはかつてのインディー・ジョンズの面影はなく、すっかり年を取ってちょっと残念な感じでした。こんなに老いぼれたハリソン・フォードはもう観たくなかったかもなあ。
またかえって純粋な西部劇のほうが良かったかもしれません。
何も考えずに観れるのはいいかもしれませんが・・・。
10月22日(土)公開です。
「フェア・ゲーム」はドキュメンタリーのような映画ですね。このような映画がアメリカで製作されることに意義ありますね。
by たいちさん (2011-10-16 23:03)
>nice!をくださった皆様、ありがとうございます。
>たいちさん、ありがとうございます。
言論の自由そのものがあるってことがわかりますね。
その点がアメリカは素晴らしいです。
by naonao (2011-11-04 01:00)