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ヒューゴの不思議な発見・戦火の馬 [Benedict Cumberbatchカンバー]

2本映画を観ました。「ヒューゴの不思議な発見」 と「戦火の馬」です。

「ヒューゴの不思議な発見」

「ヒューゴの不思議な発明」の画像4 

公式映画サイト:http://www.hugo-movie.jp/

マーティン・スコセッシ監督の3D映画です。先ごろ行われたアカデミー賞では最多の5部門受賞(撮影賞、美術賞、視覚効果賞、録音賞、音響効果賞)。原作はブライアン・セルズニックの冒険ファンタジー小説「ユゴーの不思議な発明」。1930年代のパリを舞台に、駅の時計台に住む孤児ヒューゴと、映画を作り今は駅の一角で機械じかけのおもちゃを扱う店を営む老人の物語になっています。映像が美しく、また昔のフィルムもところどころ流れ、初期の特殊映画、SF映画を作ったジョルジュ・メリエスの偉業を讃えた映画になっています。

孤児ヒューゴが警官に追われて孤児院に送り込まれそうになりながらも、父親の形見のような機械じかけの人形の修理をし、その人形を動かすハートの鍵を持つ少女に出会います。その少女のおじいさんはかつて映画作りをしていて、ヒューゴが直していた人形にハートの鍵を入れて動かすと、その人形は絵を描くのでした。その絵はまさしくそのおじいさんが作った映画の有名なワンシーンの絵でした・・・。

孤児のヒューゴが主人公なので、何年か前に観た孤児が主役の映画、「オリバー・ツイスト」(ディケンズ原作)を思い出しました。もちろんイギリスとフランスという違い、時代の違い、色彩の華やかさ、映画のタッチが違いますが、「オリバー・ツイスト」同様、子供が観たらすごくいい映画だなあと思いました。この「ヒューゴの~」の映画にはおもちゃ箱をひっくり返したような華やかさがあり、ファンタジー的な要素がたくさんあってまさに夢のようなステキな映画に仕上がってます。イタリア映画の「ニューシネマパラダイス」のように映画好きな人とってもはずせない映画なのかもしれません。ジョルジュ・メリエスなしには今の特殊効果やSF映画などは考えられないと言われ、その道の人にとってジョルジュ・メリエスは神様のような存在らしいのですが、確かに30年代に既に様々な映画のセットやストーリーなどを自ら考えだし映像に残したメリエスの偉業はこの映画の中からも垣間見れ、思わず今も残っているという彼の映画を観てみたいと思わずにはいられませんでした。

しかしながらスコセッシ監督の別の顔(少年のような一面)を覗いたようで、この監督の映画がますます好きになりました。

「戦火の馬」

「戦火の馬」の画像1 

公式映画サイト:http://disney-studio.jp/movies/warhorse/

スティーブン・スピルバーグ監督映画。 BBCの「Sherlock」で主演のシャーロックを演じたベネディクト・カンバーバッチが出演しているということで観ましたが、カンバーバッチは英国軍の司令官役でちょっとしか出ず残念でしたが、この映画自体が素晴らしかったので大満足でした。

主人公は馬のジョーイ。思わずアメリカのテレビドラマのラブコメ「Friends」のJoeyジョーイを思い出してしまいましたが、そんなお茶らけた話でなく、馬のジョーイを通して描かれた感動作になっていました。イギリスの農家の少年アルバートが育てた馬ジョーイは、戦争が始まると騎兵隊に売られ、イギリス軍からドイツ軍、ドイツ軍の兄弟たちの手からフランスのおじいさんと一緒に住む少女の手へ、そしてまたドイツ軍、イギリス軍・・・と戦火を渡り歩きます。

特に心を動かしたのはドイツ軍とイギリス軍の間で戦っているとき、このジョーイが両者の境界線上の有刺鉄線を体にぐるぐるにからめながら走り回り、しまいには力尽きて倒れこんでしまい、それを見かねたお互いの兵士たちが白旗を掲げながらお互いに歩み寄りこのジョーイのぐるぐる巻きの針金を取り除いてあげ、ちょっとした友情が芽生えるシーンでした。ほかにも兵士になって参戦したアルバートが目に傷を負い、目が見えないのにジョーイがいることを察知し、またジョーイもそれにこたえるようにアルバートの吹く口笛を聞き分け、アルバートの近くに走り寄るその場面は素晴らしかったです。また戦後にジョーイは軍のものとしてセリにかけられアルバートはなけなしの金すべてをもってしてでもセリでジョーイを落とすことができず、結局フランスの少女のおじいさんが孫娘のために競り勝ったのですが、ジョーイとアルバートの間にある絆を見て、そのおじいさんはアルバートにジョーイを譲るシーンもステキでした。

馬好きな人には必見の映画でしょう。戦争映画は苦手な私でしたが、戦争を描きながらも馬の目を中心に描き、主にアルバートとジョーイの絆の物語であるので、その点は戦争映画が苦手な私にはとても良かったです。スピルバーグ監督映画は久々でしたが、この映画も本当に素晴らしかったのでおすすめです。

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おまけ:

いとこの結婚式に行ってきました。川越の氷川神社での結婚式でした。巫女さんの舞いを奉納してとっても素敵な式でした。また披露宴ではおいしいものがたくさん出ました。鯛、ふかひれ、鮑、伊勢海老、ホタテ、サーロインステーキ・・・。最後は土地柄、狭山茶で締めたのもなかなか良かったです。食事の写真↓だけアップしました。サーロインステーキは食べてしまってあわてて写真を撮りました。その場でコックさんが焼いてくれたのでアツアツでおいしかったです。また随処に桜を使ったもの(スイーツや桜茶、桜のシャンパン、桜の花のいけばな、桜の箸置きなど)の嗜好もステキでした。帰りには桜の花をいただいてきました。

DSC01788.JPG DSC01789.JPG DSC01792.JPG DSC01794.JPG DSC01796.JPG DSC01805.JPG DSC01811.JPG 


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コメント 3

たいちさん

この二本の映画は共にアカデミー賞の作品賞にノミネートされた秀作ですよね。テレビでも盛んに宣伝しているので観たいと思っています。
披露宴の食事は、見た目も春を感じさせますね。
by たいちさん (2012-03-03 23:40) 

miffy

どちらの映画も見たいと思っている作品です。
春らしいお料理の数々ですね~
日本料理は季節感があって良いですよね。
by miffy (2012-03-04 11:40) 

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。

>たいちさん、ありがとうございます。
両方の作品共に映画っていいなあと思える作品でした。
両方とも監督がいいですものね。

>miffyさん、ありがとうございます。
まだ梅の時期だというのに桜を使うのは本当に春らしくていい演出でした。頂いてきた桜の花を今、家で飾ってますが、今でもまだ桜は早いですけど家の中が春って感じでいいです♪

by naonao (2012-03-06 23:46) 

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