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ニッポンの嘘~報道写真家 福島菊次郎90歳 [ドキュメンタリー]

「ニッポンの嘘~報道写真家 福島菊次郎90歳」を六本木シネマートで観てきました。

「ニッポンの嘘 報道写真家 福島菊次郎90歳」の画像1 

映画公式サイト:http://www.bitters.co.jp/nipponnouso/

報道写真家・福島菊次郎のドキュメンタリー。広島原爆被害者を10年撮り続け、その後も三里塚闘争、東大安田講堂、70年安保、あさま山荘事件、水俣、祝島など戦後日本を25万枚もの写真に撮り続けてきた福島菊次郎。今も尚、原発反対運動をする人々を写真に収める。写真を撮るときの福島は機敏。どんなところにも寝転がってシャッターを切る。面と向かってシャッターを切る。臆せずにどんどんシャッターを切る。何だかとっても恰好良かったです。

家庭を捨て、40代でプロのカメラマンとしての人生をスタートさせ、その後引退し無人島に移り住むが胃がんの手術などを受け、今は愛犬とともに年金も拒否、子供たちの援助も拒否しながら、原稿料などで生計を立てる。

「嘘っぱち、嘘っぱちの日本」と福島は言う。国家が隠す嘘、メディアが伝えない真実を追い、さまざまな嘘をあぶりだそうと懸命になる福島。まったく90歳に見えないバイタリティと真実を追いたいという執念のようなものが感じられ、観ているこちらまで勇気をもらえたそんな映画でした。

自炊し、完全に自立して、一人で生き、一生現役。来年にもまた本が出るそうで期待してます。

写らなかった戦後 ヒロシマの嘘

写らなかった戦後 ヒロシマの嘘

  • 作者: 福島 菊次郎
  • 出版社/メーカー: 現代人文社
  • 発売日: 2003/07
  • メディア: 単行本

写らなかった戦後〈2〉菊次郎の海 (写らなかった戦後 (2))

写らなかった戦後〈2〉菊次郎の海 (写らなかった戦後 (2))

  • 作者: 福島 菊次郎
  • 出版社/メーカー: 現代人文社
  • 発売日: 2005/07
  • メディア: 単行本

写らなかった戦後3 殺すな、殺されるな 福島菊次郎遺言集

写らなかった戦後3 殺すな、殺されるな 福島菊次郎遺言集

  • 作者: 福島 菊次郎
  • 出版社/メーカー: 現代人文社
  • 発売日: 2010/09/01
  • メディア: 単行本


おまけ:最近まで観てたNHKドラマ10の「はつ恋」がとてもよかった!

はつ恋の相手が何十年もしてからまた出会い、母親や妻という立場と恋に揺れる女という立場に揺れる役どころを、木村佳乃がうまく演じてます。NHKドラマ10の「セカンド・バージン」以上の視聴率ということだったので観てみましたが、結構泣けたし切なかった。初恋相手であり、同級生で今は名医のドクター役に井原剛志。初恋相手との擦れ違いによって失意のどん底にいて結婚は諦めていたのに一方的にプロポーズしてくれた今のだんなさん役に青木崇高。スティービーワンダーのStay Goldが思い出の曲として使われていて、またMISIAの「恋は終わらないずっと」がテーマ曲だったのでその2曲が今でも耳に残っていて離れません。

8月18日からNHKBSで実質再々放送があるらしいので(今回はディレクターズカットで1回が55分の長編×8回)、機会があれば観るのをお勧めします。

NHKドラマ10はつ恋サイト:http://www.nhk.or.jp/drama10/hatsukoi/index.html


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コメント 2

たいちさん

信念、骨のある写真家ですね。妥協しないところに惹かれます。
「はつ恋」は、妻が観ていましたね。
by たいちさん (2012-08-07 22:01) 

naonao

>nice!をくださった皆様、ありがとうございます。

>たいちさん、ありがとうございます。
いろんな嘘が世の中に溢れかえっていて、初めは怒っていてもそのうち変わらないから諦め、怒っても無駄だと無関心になり、忙しさの中で忘れてしまいます。それをいつまでも関心持って追い続けるエネルギーが福島はすごいと思いました。
by naonao (2012-08-11 12:07) 

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