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GANTZ / GANTZ PERFECT ANSWER [二宮和也(嵐・ニノ)]

ニノ主演の映画「GANTZ」とその続編の映画「GANTZ PERFECT ANSWER」を観ました。

GANTZ [Blu-ray]

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GANTZ PERFECT ANSWER [Blu-ray]

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この映画、とってもグロイ映画でした。変な生き物もグロかったなら、血が飛び散り、しかも真っ黒な血だったり、へどみたいなものが吐かれたり、滅多刺しやらドンパチやら、PG12指定の映画というのがよくわかります。1作目の途中で観るのを止めようかなあと思いつつも最後まで観たのは、一体GANTZとは何なのか?そしてこの映画の行き着くところはどこなのか?が知りたかったからですが、1作目よりも2作目のほうがストーリー展開があり、2作目のほうがまだ戦いに終始しないところが良かったし(人間ドラマが良かった)、最後の結末は何だかほろりとしてしまいました。
玄野(二宮和也)は駅のホームで線路に落ちた人を救おうとしている小学生の時の幼馴染の加藤(松山ケンイチ)を見つけます。加藤に手を差し伸べたとき、一緒に線路に落ちてしまい、玄野と加藤は電車に轢かれて即死。しかし二人が気が付いた時にはマンションの一室のようなところにいるのです。そして今死んだであろう岸本(夏菜)が裸でこの部屋に現れます。 この場に長くいる西(本郷奏多)もいます。
そこは死んだ人たちが集められた部屋でした。GANTZと呼ばれる黒い球の命令に従い、次々と敵を殺していくことで得点させ、100点を獲ると既に死んでしまった人たちを生き返らせることができるか、もしくは自分が生き返ることができるかを選べるのです。戦いで亡くなった人々の写真が黒い球体に映し出されもします。そして黒い球がカシャッと動くと、その球の中にはスキンヘッドの人間がおり、球体がいかにもこの生きた人間の生気を吸い取っているかのようで不気味です。また名前入りのバッグの中にスーツが入っていて武器もあるのですが、スーツを纏うと戦いに必要な大きな力を発揮できるのです。音楽が鳴り、次々と有無を言わせずその生き物を殺しにその場所に送り込まれます。ある時は、ネギ星人のいるところ(へどみたいなものを飛ばして実にグロかったし、いきなり人を殺すのも目を覆いたくなりました)。そしてある時は、田中星人のいるところ(田中聖児に似たロボットで「切手のないおくりもの」の歌を歌ってる。この歌がとっても懐かしかったけれど、動きがまるで映画「チャイルドプレイ」のチャッキーを思い出させる動きで実に怖かった)。そしておこりんぼう星人と呼ばれる観音様と千手観音のいる博物館(剣で滅多切りにしてるのが観てられなかった)。加藤は弟と二人で生きていますが、残念なことに千手観音に殺されてしまいます。また玄野は同じ大学の多恵(吉高由里子)に好意を寄せられ、加藤を亡くして悲しんでいたけれど加藤を生き返らせたいという思いで、この戦いに挑み100点を目指します。とにかく戦いに明け暮れ、得点を挙げ、しばらく何事もなかったがごとく日常生活に戻って生活し、そしていきなりまた部屋に招集され・・・というのが最初の映画「GANTZ」でした。
そして続編「GANTZ PERFECT ANSWER」では刑事のような人(山田孝之)が、死んだ者が突然消えてまた何事もなかったかのように日常生活を送っている奇妙な事件を突き止めるうち、モデルの鮎川(伊藤歩)や玄野に行きつきます。鮎川の郵便受けに小さな黒い球が入って、その黒い球に次々メッセージが書かれ、鮎川はそのメッセージに描かれた人間を殺しに出かけていました。そのうち加藤のクローンのような星人に鮎川は殺され、マンションの部屋のような場所に送り込まれます。そこには昔そこで数々の戦いを行って、記憶を無くして現実世界に戻ることのできたいわば卒業生のような人たちが次々送り込まれ、「昔、私こんなことしていた記憶がある」と言うのです。その間にも、黒服星人の親玉(綾野剛)が率いる集団(この集団何だか映画「マトリックス」を思い出してしまいました。黒い服のイメージと動きが何だかシンクロしました)とたくさんの地下鉄の通勤客を巻き込んでの激しい戦いがあり、その乗客に多恵がいて巻き添えになりそうでしたが、玄野が何とか守りました。そして元サラリーマンの鈴木(田口トモロヲ)が100点越えすると加藤を生き返らせ、また玄野が100点越えすると西を生き返らせました。このころになるとGANTZの動きがおかしいと察知し(加藤を生き返らせていないときに加藤のクローンを一足早く現実世界で見たので)、長くこの場に留まっていた西に情報を聞きたいと玄野は考えたのです。
そしてあろうことかGANTZの標的が今度は玄野の恋人、多恵となり、多恵を守ろうとする玄野と鈴木、そのほかは多恵を殺し100点を取りたい人たちの激しい攻防が始まります・・・・・。
最後は何だか泣けました。全ての戦いを終わりにしたいと願った玄野がGANTZと交わした約束は、自分一人が犠牲となって自分の生気をGANTZのために使うことでした。スキンヘッドの人間の生気が失われ始め、誤作動を起こしていたGANTZは誰かが必要でした。そして玄野は「もう誰もここには呼ばない」と言って一人残る決心をし、実際に黒い球体の中に踏みとどまるのです。
他の人たちは記憶を無くし、日常生活を普通に送っています。死んだはずの加藤の弟も生きていて、加藤と何もなかったかのように生活しています。多恵も「一緒に遊園地に行こう、観覧車の写生をしなよ」と玄野に言われて遊園地のチケットをもらっていましたが、全くそのチケットを誰からもらったのか、覚えていません。しかし遊園地に行ってみて、スケッチブックを開くと、男の人の横顔のスケッチがあり(それは自分がかつて描いた玄野の横顔でした)、たぶん玄野が書いたであろう「ここに観覧車を描いてね」とあるメッセージを発見し、それと同時に観覧車の電光掲示板に「たえちゃん、好きだよ。くろのけい」というメッセージが流れると、一体くろのとは誰なのか、気になります。そしてかつて地下鉄の線路に入って上がってこない玄野に手を伸ばし、彼の命を救って「私は玄野くんのことが、好きだから」と言ったその地下鉄のホームで、何かを察して涙する多恵の姿がとっても切なかったです。
争いばかりでグロテスクすぎて一体どうなの!?と思っていた映画でしたが、思いのほかすごい内容でした。出演者の中に本郷奏多くんが出ているので、岡田将生くん主演のドラマ「未来日記」を思い出してしまいました。そしてこの二つの作品に最後は自己犠牲をもって終止符を打つという同じ結末をみました。
いろいろ突っ込みどころはありますが、観れて良かったです。GANTZSの正体が一体何なのか今もわかりませんが、争いは止めると決めて止めない限り終わらない、玄野という救世主のような人が現れない限り、終わらないのかもしれません。ニノが演じた玄野にしろ、「未来日記」の岡田くんが演じた新太にしろ、生き方が素晴らしい。自分がその立場になってもそんなことはできないと思うのですが、究極のところ彼らのような選択ができる人間こそ、最高の人間なのかもしれません。本当に泣けるし、頭が下がります。
目を覆いたくなるような場面満載の映画でしたが、ストーリーが素晴らしかったのでお勧めです。

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2014-12-11 22:43) 

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