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東野圭吾「変身」 [日本ドラマ]

東野圭吾「変身」を観ました。

連続ドラマW 東野圭吾「変身」 DVD BOX

連続ドラマW 東野圭吾「変身」 DVD BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

東野圭吾の「変身」のドラマです。神木隆之介くんと二階堂ふみちゃんの演技にまずは脱帽でした。若いこの二人の演技力半端なかったです。今後もすごく楽しみな役者さんたちだなあと思いました。また刑事役の村上純さんも素晴らしかった。「オー、ファーザー!」で初めて観て今回で2回目ですが、日本にはたくさんの実力のある役者さんたちがいるのだなあと今更ながら感心です。またこのドラマは、ワンシーンワンシーン飽きさせず、本当にドラマ作りが素晴らしかった。優しい感じの音楽を使ってホンワカとさせ、恋人同士の愛情の深さについつい涙をそそられました。かなり重いテーマを扱っているため、生きていることなど根本的な問題も考えさせられました。秀逸なドラマでした。

純一(神木隆之介)は恵(二階堂ふみ)と知り合い、クリスマスイブにプロポーズのため注文した指輪を取りに宝石店を訪れていました。そこに強盗犯の京極(渡部豪太)が拳銃をもって現れ、子供をかばった純一の右脳をぶち抜くのです。京極は胸を自ら打ち死亡。その日、東和病院に純一と京極が運ばれましたが、純一は堂元医師(伊武雅刀)らのチームによって命が救われたものの、いつまで経っても退院させてはもらえません。またいつまで経っても面会させてもらえない恵はもぐりこみ、大変なことを耳にします…。

脳移植を扱っているドラマでした。京極という男の脳を純一に移植。その純一は以前の純一とは違って、物の音に敏感になり、喧嘩っ早くなり、すぐに切れてしまいます。いつも繰り返して見る夢があり、だんだん自分が自分でなくなっていくことに不安を感じてきます。医者からの説明は通り一遍のもので不安はますます募りますが、自分が誰かの脳を移植されたと気づき、その移植された脳の持ち主について知ろうとその人の親や兄弟のところを訪れます。しかし、京極の脳を移植されたと確信したと同時に、実は京極の脳を移植されたから凶暴になったのではなく、もともと自分の中にあった子供時代の抑えられていたトラウマのようなものが表に出てきて凶暴化したと、悟るのです。愕然とする純一。暴力事件から犬殺し、人殺し…とますます暴走しそれを止められないでいる純一。しかし、恵の存在が唯一それでも救いとなって、「自分がかつて恵を愛したことを記憶に留めておく」ために最後に恵の絵を描くのです。そして苦しんでもがいた後には自分の頭を拳銃で射抜き、亡くなるのでした…。

自分の愛しい人がどんどん違う人間になっていくのを目の当たりにしている恵。それでも彼女は最後まで純一を愛し、看取ります。一時実家に戻り自分の祖父が認知症になったと知ったとき、父が言う「それでもじいちゃんはじいちゃんだ」と聞いて、ハッとするのです。また頭ではわかっていても感情ではどうしようもコントロールできなくなっている純一。かつて昔の様々な場面がフラッシュバックし、優しい母親に抱かれ慰めてもらったことを恵のハグによって思い出します。その一歩前までは恵の首を絞めて殺そうとしていたのに。

残酷で苦しい筋書の割には、このドラマは結構優しく、穏やかで、静かで、涙が自然と流れました。たぶんそれは役者さんたちの演技力と共に、ドラマの脚本や音楽、構成などがいいからでしょう。刑事さんが医者に詰め寄って言う「彼が救ってもらった命は、一体誰のための命だったのですか?」「一つの臓器は一つの命なんじゃないですか?」というのも印象的でした。

神木隆之介くん、やはり素晴らしい~。これからいろいろ観ていくのが楽しみです。


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desidesi

ぜひ観てみたいです。
お二人とも好きな俳優さんです。
ちょっと怖そう・・・。
by desidesi (2015-05-12 13:48) 

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。

>desidesiさん、ありがとうございます。
怖いのですが、作りが優しいタッチなので本当にいい作品に仕上がっていました。神木隆之介くんも二階堂ふみちゃんも素晴らしい役者さんで、今後もますます楽しみですね!
by naonao (2015-05-15 23:33) 

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