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建築学概論 [韓国映画]

2012年の韓国映画。『韓国では410万人を動員し、「私の頭の中の消しゴム」(256万人)、「私たちの幸せな時間」(313万人)を超えるヒット作となった恋愛映画』とのことなので、気になって観てみました。韓国映画は久々でした。

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公式映画サイト:http://www.kenchikumovie.com/intro.html

大学時代お互いが好きであるにもかかわらず、お互いに胸の内を告げずそのまま別れてしまった二人が、15年の時を経てその後再会。映画は15年後の二人と学生時代の二人を交互に見せ、90年代の若く幼かった二人の初恋が何とも切なくて、そして片やもう引き返すことができないところまで来ている今を見せつけられます。そして当時はっきりしていなかったことが、再会によって明らかにされ……二人ともがお互いを好きだったという事実が浮き彫りになるのです…。

韓国映画は「猟奇的な彼女」「ラブ・ストーリー」「私の頭の中の消しゴム」「永遠の片思い」「イル・マーレ」「僕の彼女を紹介します」「春が来たら」「サッド・ストーリー」…など素敵な映画がたくさんあるのですが、この映画も素敵でした。観ているほうは自分の若いころをオーバーラップさせて観て、その稚拙な不器用な恋愛がとっても胸にささるし、遠い昔の初恋を思い出させてくれる映画です。こういう体験を少なからずして大人になっていき、そしてなかなかハッピーエンドにならないのが人生だよなあと人生の機微に想いを馳せたりします。テイストが全く違うけれど、学生時代の初恋ということでは、台湾映画の「あの頃、君を追いかけた」を思い出しました。

あらすじは…、建築家スンミン(オム・テウン)の前に、初恋の女性ソヨン(ハン・ガイン)が現れ、家を建てて欲しいと願い出ます。既に15年の月日が流れていました。学生時代スンミン(イ・ジェフン)は音楽学部で建築概論を聴講に来ていたソヨン(スジ)と、同じ地区に住んでいることから一緒に課題を取り組むことになるのです。ソヨンが思い描いた理想の家の模型を作って彼女に渡し、愛の告白をしようとしていたスンミンでしたが、ソヨンが好きだと公言していた先輩と酔って家に戻ってきたのを目撃して、その場を去り、それからきっぱりと彼女と会わないと言ってしまうスンミンでした…。

フィルムの必要なカメラ、CDプレイヤー、CD、ポケベルなど時代を感じさせるものが登場。まさしく90年代の品々で、少し前まで使っていたなあとちょっとした懐かしさがありました。また学生時代のソヨンを演じるスジは可愛らしくて、調べたら韓国でアイドルグループMiss Aのメンバーで、「国民の初恋」と呼ばれているそう。川口春奈ちゃんにも似ていて気になりました。またスンミンが作った家の模型をゴミ置き場に発見してそれを大切にしてずっと持っていたソヨンのことを知ってしまったスンミンのシーンが胸にグッと来たし、初雪が降る時に会おうと約束したのに来なかったスンミンに、二人の思い出のCDとCDプレイヤーをそっとその場所に置いて来て、それからそのCDやプレイヤーがどうなったかも忘れていたと思うのですが、家が完成してもう二人が会うこともなくなったとき、スンミンがソヨンに送ってきたのがその思い出のCDとCDプレイヤーだったというのが、何とも胸にグッとくるシーンでした。二人はお互いに大切な思い出の品を15年もの間そっと大切に保管してきたのです。

スンミンの友人の男の子(チェ・ジョンソク)が恋愛指南をいろいろするのが笑えたり、スンミンがあまりにも真面目でまっすぐなので時に笑え、でも最後にGUESSのTシャツのスペルが違っていてバッタものだと馬鹿にされた学生時代のそのTシャツを今もなお母親が後生大切に着ていたという事実を知って、泣けたり…となかなか良かったです。

韓国映画にしばらくご無沙汰してましたが、ヒットしたものにはやはりヒットする理由があり、ヒットした映画は大抵外れがないなあと思いました。


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naonao

>niceをいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2015-07-26 14:06) 

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