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僕等がいた 前編・後編 [三木孝浩監督]

「僕等がいた 前編・後編」を観ました。

映画公式サイト:http://bokura-movie.com/index.html

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「陽だまりの彼女」「くちびるに歌を」「ホットロード」「アオハライド」と素敵な映画を作っている三木孝浩監督作品なので、「僕等がいた」も気になって観てみました。観れて良かったです。泣けました。切なかったです。二人はどうなるのか行く末が心配でした。すれ違ったまま、タイミングが合わないまま、結局別れ離れになるのかなあと、思いました。でも、高校時代の恋から、紆余曲折しつつ最終的にハッピーエンドでした。「愛している」という想いを貫いた最後にはこういうハッピーエンドが待ち構えているのだなあと思いました。良かったです。清々しく幸せ気分に包まれました。

累計発行部数1000万部を突破する小畑友紀の人気少女漫画が原作。クラスの3分の2の女子が好きだという非の打ちどころのない男子高校生・矢野(生田斗真)は、過去に恋人を交通事故で失い心を閉ざしていたが、明るく前向きで無邪気な七美(吉高由里子)の存在に次第に心を寄せていく…。二人の恋模様を、矢野と七美の友人の竹内(高岡蒼甫)、山本(本仮屋ユイカ)千見寺(比嘉愛未)が絡み、また矢野の母(麻生佑未)の存在も絡ませて、話が展開。前編は北海道での高校時代の二人の恋愛。そして後半は遠距離恋愛から音信不通になってしまった矢野と七美が描かれます。矢野のもとにはたくさんの試練、不幸が訪れ、二人が別々の道を歩まざるを得ないかのような展開に、悲しくなります…。

ストーリーも良かったし、映画自体の完成度が高かったです。次はどうなるのか、先が知りたくて仕方がない映画でした。吉高由里子ちゃんも可愛らしくて応援したくなったし、吉高由里子ちゃんの演じる七美にいつも片思いでプロポーズして振られてしまう竹内役の高岡蒼甫くんも素晴らしい演技力でした。矢野の亡くなってしまった恋人の妹役の山本を演じる本仮屋ユイカちゃんがちょっと怖く、矢野に執拗に迫ってくる影ある存在役がはまり役でした。矢野を演じた生田斗真くんは、新垣結衣ちゃんと一緒に出た「ハナミズキ」の時の演技と同じに見えてしまいましたが、それでもやはり実力ある役者さんなのだなあと思いました。たくさんの不幸を一人で背負ってしまう役を見事に演じてました。

人生はタイミングで好きな人と一緒になれたりなれなかったりするものだし、それはそれとして仕方がない、思い通りにならないからこそ人生なのですが、この映画では、好きな矢野と別れることになっても「今日もあなたを愛しています」「そこだけは変わりません」とはっきり断言して、「君の全てを背負うから」「君を幸せにするから」と言ってくれる竹内のプロポーズを振り切って、時を待ち、矢野を待った七美の決断がキラキラと輝いていた映画でした。誘惑に負けて竹内からのプロポーズを受けてしまっても、仕方ありません。そういう人生だってたぶんありでしょう。そしてそれも人生でしょう。でもそうなったらこの映画にあるような結末には導かれませんでした。そして映画では幸せな結末へと導かれてめでたしめでたしでしたが、七美の決断が必ずしも幸せへと導かないこともあり得ます。そう考えると、一つ一つの選択は重く、でも何かを選び取っていかなければならず、それこそが人生なんだなあとあらためて思いました。

三木孝浩監督の映画、やはりいいなあと思いました。他もチェックします。


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2015-08-22 12:00) 

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