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シャー・ルク・カーン [インド映画]

先日BBCニュースを聞いていたら、シャー・ルク・カーンが新しい映画のリリースでインタビューを受けていたので、どんな新作映画なのか気になって調べてみました。先週「恋の輪廻 オーム・シャンティ・オーム」を観てシャー・ルク・カーンを思い出していたばかりなので、私にはとってもタイムリーなちょっとシンクロしたニュースでした。

新作映画は「Dilwale」というタイトルで何と昨日が映画公開日。しかもシャー・ルク・カーンは私の大好きなカジョールとの共演ということで(このゴールデンコンビは本当にすごく好き)、この映画が日本に来たらいいのになあと思いました。トレーラーを観ると色彩がとっても鮮やかできれい!ラブコメでアクションも加わった映画のよう。映画の撮影はブルガリア、アイスランド、そしてハイダラバードの映画セットやムンバイの映画セットで撮られた模様。早くも評価されていて、陳腐だという声も上がっているのですが、一体どうなのでしょう?観たいです。

こちらがその「Dilwale」のトレーラー↓





また今年の10月にシャー・ルク・カーンはスコットランドのエジンバラ大学で博士号をもらい、その時のスピーチがYouTubeに載っていました(日本語訳のついたものもありました)すごくいいことを言っています。彼の出演した映画の題名に関連した人生訓のようなものを話しています。しゃれっ気もあり、すごくいいスピーチです。やはり只者ではありません。キング・オブ・ボリウッドと言われ、ボリウッド界では未だに人気もピカイチらしいのですが、その人気の裏にはやはりこういったしっかりした彼の考え方があるのだなあと感心しました。彼のスピーチを聞いていると身が引き締まる思いだし、身につまされる言葉で心に響きます。

以下、彼の言葉からの抜粋です。

「狂気は幸せと成功に溢れた人生に不可欠。あなたのちょっとした狂気を世間から秘さねばならない異常なこととは決して見なさないでください。認め、利用するのです。一度きりの人生を生き抜くあなた独自の方法を明確に定めるために。世界中の最高に美しい人々、最高にクリエイティブで、革命をリードし、物事を発見したり発明したりする人は皆そうしてます。彼らは自分の特異性を受け入れているからです。ノーマルなどというのは存在しません。それは死んでいるの言い換えにすぎないのです」

「もし全財産をだまし取られて墓石の上で寝ることになっても、恐れないこと。奇跡はすぐ近くだから。…言い換えれば人生にどんな悪いことが起きようとも、人生こそがあなたが探し求める奇跡です。…信頼を養って成り行きに任せ、あらゆる努力を払って美点を守れば、裏切られることは絶対にないでしょう。あらゆる資質を利用するのです。生来の理解力、周りのものへの感じ方、愛し方、健康、そして幸運。人生が与えてくれた数千の才能すべてのポテンシャルを最大にして。あなたの人生を讃えましょう。各才能を讃え、それらを無駄にせずに済んだ瞬間を讃えましょう。この社会での成功を測る真の尺度は、人生から与えられた才を有効に使う技量以外には存在しません」

「時々人生からの贈りものが、全くとんでもない包み紙で届くことがあります。その時に学び、すべきことは2つです。ありのまま認めること。そして災害かも、という恐れにかけること。…恐れを外に出し感じ取り、できる限りの最高の勇気に変えるのです。約束します。絶対に失敗しません。でももし不安に駆られて生きるなら、おそらく失敗するなと思うものはすべて失敗するでしょう…」

「この世のどんな計画も、望み通りには進まない。…うろたえて大丈夫。混乱することで全てが明確になるものです。気にしないこと。またシリアスに捉えすぎないこと。自分の考えに固執するあまり他人を尊ぶのを止めてしまわないこと。自分たちの価値観は自分たちのものです。それによって他人より優れる訳ではありません。…常に相手の真実を見ようとしてください。なぜならどの映画にもストーリーがあるように、どの人にもストーリーがあるからです。優劣をとやかく言う権利などありません」

「自分のものを他人に与えること。その時は必ず、親切が恩着せがましくなっていないかを確認すること。満足していても後ろめたい疼きを感じる羽目になってしまうからです。結局、あなたの親切や慈善から一番多くの利益を得るのは、いつだってあなたなのです。…単純な事実です。善行は価値を失ってしまいます、あなた自身がそのことで得点を稼いだ時点で。それがどんなに僅かであったとしても、です。…どんなに金持ちになり、成功を収め、有名になっても、親切を受けた人々が捧げてくれる優しさを見くびらないこと…」

「全力で猛威を振るってくる人生に打ちのめされたとき、慰めになるのはロールスロイスではありません。友人の慰めなのです。そしてもし、思うような解決法が見出せなくても、どうかうろたえないで。すべては事を進めるうちに発展していくもの。災害でさえ、いずれは自然に解決します。マイペースで動ける余地を人生に与えましょう。強引に前進するのは、自分をいたわるときだけでいいのです、傷ついたり、絶望したりするときに。…より賢明でいるには、受け入れることです、その時々で物事は一通りではないと。…自分でつけたり他人がつけたりする名前は単なる符号です。あなたを定義するものではないのです。あなたを定義するもの、それはいつも、心です。…」

「何かするときに調子が出ないなら、お腹の底から燃えてこないなら、よしましょう。時間の無駄です。更に重要なことに、あなたの努力を望む人たちの時間も無駄になります。自分自身を見直しましょう、必要とあらば。やるからには、自分なりになんとかやっていくこと。…忘れないでください、あなたがどこから来たのかを。あなたの出自、本来の姿を忘れないで。人生の苦難を乗り越えるコンパスになるはずですから。…あなたをひきずり戻すものはなんであれ、消え失せはしません。立ち上がり、全力で流れに逆らって、自ら道を築き始めない限りは。むずかるをやめて、動き始めること。…幸せと悲しみは、同じように移ろいやすいもの。お互いがバランスよく入れ替わるのが人生です。…どちらにも固執しないこと。二つはともに、確実に変化するのですから。それらを無常からなる泡沫のエキスとして飲みこみ、たっぷりの良質のユーモアで折り合っていきましょう。打ちひしがれたときには、自分を笑い飛ばすこと。そして、一粒、二粒、涙を流すことです。…時には幸せ、時には悲しみに浸ることこそが人生を十分に生きる妙味です。どうしてひとつの感情だけを望み、他を毛嫌いするのでしょう…」

「心から生きること、愛すること。人を愛しましょう。あなたを取り巻く世界を、動物や鳥たちを、大都市や、山々や、夢を愛しましょう。仕事を愛して、自分をずっと愛して、友人を愛して、敵を愛して。そして最も大事なのは、自分自身を愛することです。抱きしめましょう、この世が用意してくれたすべてを。心を深海並みに奥深く、最果ての水平線並みに幅広くして。知っていてください、果てなきものだと。愛は言い訳ではないのです、強奪したり、拘束したり、独占したり、または交換したりの。…そしてもし愛する人に裏切られても彼(彼女)を信用しなかった自分を責めないで。落ち度は相手の過ちを許せるだけのあなたの愛を、あなた自身が信用しなかったところにあるのですから」

「今、この瞬間を一生懸命生きなさい。今を生きること、今日を生きること。…その若い瞳にはそうは映らないかもしれないけれど、今だけが十分に手に入れられる時間なのです。私たちは明日には死ぬかもしれませんから。…ハードに学び、ハードに働き、よりハードに遊ぶことです。ルールに縛られないで、誰も傷づけることなく、そして絶対他人の夢で生きようとはしないこと。覚えていてください。どんなに道を誤っても、どれだけ失敗して、絶望して、この世が敵に回ったような気がしても、ボブ・マレーが言うように、『最後にはすべてがうまくいく』、のです。私のセリフではこうです。『ヒンディ映画と同様、人生も、最後には全てうまくいくもの。そうでなければ、終わりではないのです』映画はまだまだ続きますよ、みなさん」



こちら↓がシャー・ルク・カーンがエジンバラ大学で講演したものです。最後は踊りも披露してます。




















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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2015-12-26 23:05) 

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