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ブリッジ・オブ・スパイ [アメリカ映画 ドラマ]

「ブリッジ・オブ・スパイ」を一ツ橋ホールで観てきました。

ポスター画像

映画公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/bridgeofspy/

スピルバーグ監督、トム・ハンクス主演、コーエン兄弟脚本の実話をベースにしたドラマ。 1960年代の米ソ冷戦時代、保険専門の弁護士がアメリカ人皆から白い目で見られつつもソ連のスパイを弁護し、その後、ソ連に捉えられてしまったアメリカ人パイロットと、東ベルリンに留学中で捉えられたアメリカ人学生の2人を、弁護したソ連のスパイとの交換交渉をする物語です。

アメリカの良き市民として生き、自分の信念をしっかり持ち一筋通った主人公ジェームズ・ドノバン(トム・ハンクス)の生き方がとっても光っていて、素晴らしい映画でした。映画のシーンで、電車の中で、敵対するソ連のスパイを弁護している彼の顔を新聞で知って奇異に見る通勤客と、その後東ベルリンまで乗り込みソ連と東ベルリンに捉えられてしまったアメリカ人とソ連のスパイの交換交渉の立役者になった彼の顔を称賛するようなまなざしの通勤客の様子が、対比されてとっても面白かったです。主人公の「君さえしっかりしていれば、周りの人がどう思おうがどうでもいいことだ」みたいなセリフがあるのですが、まさにそれを地で行った感じの生き様がこの映画から伝わり、じわじわと静かに胸に迫るものがありました。

東ベルリンに飛び込むところはハラハラドキドキだったし、CIAのリクルートは学生のところにいとも簡単に来て家族にも秘密にするよう言われ、CIAに関わると本人のみならず家族にも危害が及び怖いなあと思いました。以前観たマット・デーモン主演の映画「グッドシェパード」を観たときも思ったことですが…。

その当時、ソ連のスパイをアメリカでとらえたときは死刑にしていたようですが、死刑にせず、むしろソ連のスパイを弁護する中で彼と友情まで育み彼の将来を想い、しかもCIA側はソ連のスパイをソ連に捕まったパイロットだけの交換交渉だけを要求しているのに、東ベルリンに捕まった学生までも交換条件に組み入れるという普通の人にはなかなかできないことを強い信念を持ってこの主人公は成し遂げました。「不屈の人」とソ連のスパイに何度も呼ばれたまさに不屈の人。この主人公、とっても恰好良かったです。

主人公ドノバンはその後もキューバ危機に繋がるピッグス湾事件の交渉もケネディ大統領からの命を受けて行ったらしく、並外れた交渉人だったのだなあと思いました。

この映画、観て損はないです。

ブリッジ・オブ・スパイ (ムビチケオンライン券)

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  • 出版社/メーカー: ムビチケ
  • メディア: Video Game


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2015-12-29 17:38) 

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