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千年医師物語~ペルシャの彼方へ [ドイツ映画]

中野ZEROで「千年医師物語~ペルシャの彼方へ」を観てきました。

ポスター画像 

映画公式サイト: http://physician-movie.jp/

ドイツ映画界が総力を挙げて作ったというアドベンチャー大作映画。原作は世界で2100万部を売り上げているというノア・ゴートンの3部作「千年医師物語」から第1部「ペルシャの彼方」を映像化。

医療の発達していない11世紀イギリスで母を盲腸で亡くしたため一家離散となり、少年ロブが旅回りの理髪師のもとに身を寄せ成長。そのうちイブン・シーナという有名な医者の名を聞きつけ彼の元で学びたいとペルシャ(イラン)のイスファハンへ一人旅立ちます。砂嵐に巻き込まれ命からがらに辿り着くと、師の元で医学を猛勉強します。そのうち人々が黒死病に侵され人々が次々亡くなる中、リブは当時禁じられていた死体解剖を密かに行い、自分の母が亡くなった原因を突き止めるのですが…。

150分という長い映画にも拘わらず、次から次へと話も場面も展開するのであっという間に鑑賞してしまいました。面白かったです。イギリスからイブン・シーナ(ベン・キングズレ―)の元で医学を学びたいという一心で、ロブ(トム・ペイン)は表向きにキリスト教からユダヤ教に宗教まで変え、ペルシャまでの大旅行を結決行します。割礼を一人で行い過酷な旅を乗り越えていきます。

途中砂漠で出会ったスペイン人の女性レベッカ(エマ・リグビー)に心を寄せますが、砂嵐で彼女の姿を見ることがなくなり、亡くなってしまったと思っていたのです。しかしイスファハンで再会した彼女が金持ちの男の嫁入りのために砂漠を旅していたことがわかるのでした。秘密裏に死体解剖して記録を残したロブとその師だからとイブン・シーナをも死刑にされそうになったり、また黒死病が流行ったときに黒死病になったレベッカをその夫は見捨てて出て行ってしまったのですが、ロブは懸命にレベッカを看病しレベッカは健康を取り戻し、そのうちレベッカはロブの子供を宿し、それが表沙汰になりレベッカも裁きを受けそうになるのです。しかし王がロブの母と同じ盲腸になったことで、ロブは手術を任され見事成功させ理解ある王の計らいで逃がしてもらったりします。最後の最後は両想いのロブとレベッカは結ばれロブの生まれたイギリスに戻ってきて人々の病を治す医師となるのです…。

旅と恋愛と一人の成長物語と素晴らしい絵巻物を観ているようでした。「求めるものを求めていけばいろんなものがすべて手に入る」そんなメッセージが伝わってくるような映画でした。イザベル・アジェンデの「天使の運命」やパウロ・コレーリョの「アルケミスト」を思い出し、この映画の原作となった本も読んでみたくなりました。そして医学が発達したのもたくさんの人々の死とロブのようなたくさんの志を持った医師によってなされているのだなあと改めて感謝です。今では簡単に治る盲腸もこの頃は治せずに簡単に亡くなってしまったのですから。イランには縁がなくて旅行できてませんが、いつかイスファハンにも行ってみたいと思いました。


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2016-01-09 16:34) 

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