君に捧げる初恋 [チヤ・テヒョンChaTae-hyun車太鉉]
「君に捧げる初恋」を観ました。
2003年の韓国映画です。高校生のテイル(チャ・テヒョン)はいつも成績が最下位で、幼馴染の女の子イルメ(ソン・イェジン)をいつも振り向かせたいと願っている。そこで学校の担任でもあり、イルメの父ヨルダンが全国30万番から3千番にまでなったら結婚を許す、といい出すのですが…。
チャ・テヒョンがやっぱりダメダメ男を演じていました。この人ほどダメダメ男が似合う俳優さんはいないなあと思えるくらいダメダメ男が良く似合います。映画は結構お下劣で、コメディのはずなのに微妙に笑えず、観るのを止めてしまおうかと思ったりもしましたが、見続けているうち最後は映画のテイストも変わり、一変シリアスなものに。それがすごく泣けてその展開の仕方が(コメディからシリアスに転換するその様が)イタリア映画の名作「ライフ・イズ・ビューティフル」を思い出すよう。最初の笑うに笑えないコメディからシリアスな転換の落差は、すごいインパクトで、その落差分、涙が止まりませんでした。
この映画はB級映画です。でも何だか良かった。チャ・テヒョンを贔屓にしていることもあり、ソン・イェジンも可愛らしくていろいろ観ているので結構縁ある女優さんであることを差し引いても、観れて良かった。たぶんそれはストーリーなのかもしれません。
テイルのイルメに対する一途な想い。そしてイルメが自分が難病にかかって余命幾ばくもないと分かったとき、「浮気者と結婚すれば私が死んでも次の新しい人を見つけて幸せになってもらえるけど、テイルのような一途な人では一生自分の父親のように亡くなった妻を思って人生を終えてしまう」みたいなセリフにすごく泣けました。テイルの想いの上をいくイルメの想いがグッとくる映画でした。
韓国映画やドラマに首ったけの人たちはこういうところにグッとくるんだろうなあと思います。映画の前半のタッチを変えて映画にすればもっと素敵な映画だっただろうなあと思えました。
>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2016-01-23 10:33)