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ブラック・スキャンダル [Benedict Cumberbatchカンバー]

イイノホールで「ブラック・スキャンダル」を観てきました。

ポスター画像

映画公式サイト:https://warnerbros.co.jp/c/movies/blackmass/

実話を元に作られた映画。2011年ウサマ・ビン・ラディンに次ぐ最重要指名手配犯で200万ドル(2億4000万円)もの懸賞金が掛けられたジェームズ・バルジャーが逮捕されました。ギャング、FBI、政治家が手を組んだ史上最悪の汚職事件として全米を驚かせた事件の映画化です。

ボストンで幼馴染として育った3人~ギャングのボスになったジェームズ(ジョニー・デップ)、その弟で政治家となったビリー(ベネディクト・カンバーバッチ)、FBI捜査官となったコノリー(ジョエル・エドガートン)は、大人になっても尚、固い友情で結ばれていました。1970年代マフィア一掃に取り組むFBI捜査官のコノリーは、イタリアマフィアの情報を反対側のギャングのボス、ジェームズに提供するように持ち掛けます。そのうちイタリアマフィアのギャングはいなくなるのですが、ジェームズが徐々に大物になりどんな罪を犯してもその証拠がつぶされ、捕まらない状態に。コノリーがその証拠を潰し裏でジェームズを匿っていたことは、人事が変わり上司が変わると分かってしまうのでした…。

冷酷非道なジェームズ・バルジャー。怖かったです。手下がミスを犯し「次回から気をつけます」と言っているのに聞いたふりをして即座に打ち殺したり、手下のガールフレンドが警察で尋問されたときに「重要なことは何も言わなかった」と言ってるのに、ちゃらちゃらして口が軽そうな女と決めつけ、いきなり絞殺してその手下に死体の後始末をさせたり…と目を覆いたいシーンがたくさんで、心臓にとっても悪かったです。

そして貧しい地域に生まれて強い絆で結ばれた友情は決して大人になっても失われることなく、特にFBI捜査官のコノリーは、バルジャーから秘密裏に情報をもらうという名目でバルジャーの悪行に目をつぶります。最初の内はいいのですがだんだん大物ギャングになっていくバルジャーの悪行は目に余りもう守り切れません。最後はバルジャーのみならずコノリー、FBIの他の関わった捜査官まで逮捕され、ビリーも政治家から大学教授に転身していましたがその地位を退きます。70年代から80年代は特にボストン辺りでは一部の警察関係者と犯罪者が区別がつかないありさまだったと言いますが、そう遠くない時代にこんな有様であったのが怖いなあと思いました。

好きなカンバーバッチの演技は抑え気味で良かったし、主役のジョニー・ディップの怖い感じも良かった。そして何よりFBI捜査官コノリーを演じたジョエル・エドガートンの演技が輝いていました。この俳優さんはオーストラリア人でディカプリオの「華麗なるギャッツビー」のブキャナン役で出てたとあり、ああなるほど、と後から確認しました。またFBIの上司にケビン・ベーコンが出ていたのが何とも懐かしい感じでした。


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miffy

昨日知り合いが見に行ってジョニーの演技が
あまりに真に迫っていて怖かったと言ってました。
by miffy (2016-02-01 21:59) 

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。

>miffyさん、ありがとうございます。
その通りです。本当に、ジョニー・デップは怖かった~!
容赦ない残忍さが特に。
機会があれば観てみてください。
by naonao (2016-02-07 16:24) 

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