ブロンクス物語 愛につつまれた街 [アメリカ映画 ドラマ]
「ブロンクス物語 愛につつまれた街」を観ました。
1993年アメリカ映画。ロバート・デ・ニーロの初監督作品。60年代のニューヨークブロンクスのカロジェロ(リロ・ブランカート・ジュニア/フランシス・キャプラ)の成長物語です。
近所のバーの経営者で街のドンであるソニー(チヤズ・パルミンティミ)の殺しを9歳のカロジェロは目撃し、それを偽証したことからソニーに一目置かれ、それから闇の世界を学ばせてもらうようになるが、このことを彼の父(ロバート・デ・ニーロ)は快くは思っていない。バスの運転手である実直な父は、ソニーからの割のいい仕事にも耳を貸さず、また子供がソニーからもらったお金も突き返せと言い、仕事を真面目にやることこそが何よりも尊いことだと真正面から説く。ティーンネージャーになり、黒人と白人の若者の抗争の中、カロジェロは黒人の少女を好きになっていく。抗争の中仲のいい友人たちは皆亡くなり、本当の父親ともう一人の父親と慕っていたソニーも殺され、カロジェロは大人になっていく。
映画の最初から最後まで素敵な音楽がずっとかかっていて、ちょっと粋な映画。ギャングの映画なのでちょっと怖いのかなあと心配でしたが、心温まるシーンがたくさんあって素敵な映画でした。デ・ニーロが演じた実直な父も、パルミンティミが演じたギャングの親分的存在も何だか味があり、良かったです。どんな悪でもけじめみたいなものがちゃんとあるのが二重丸でした。父親が二人いたようなカロジェロはすごくいい大人に成長したのではないかなあと思いました。埋もれている名作がまだまだたくさんあるし、デ・ニーロの初監督作品ということで観てみたのですが、観て良かったです。縁あるものに導かれて、これからも素敵な映画を観続けたいです。
>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2017-05-05 15:20)