メキシコ大使館公邸でのコンサート [観劇・踊り・イベント・ライブ]
永田町にあるメキシコ大使館公邸でのコンサートに行ってきました。
外観は白と赤で結構スタイリッシュでした。また中は天井が高くて中庭にプールもあり、高い位置の壁はガラスが入っていて外の緑が見え、とっても開放感のありいかにもラテン、メキシコっぽい感じが素敵でした。土曜の午後にこんな素敵な場所でのコンサートは「逆境の時の友こそ真の友」~福島とメキシコからのコンサートと銘打って開かれました。
最後は福島のお酒とチョコレートケーキが振る舞われるおまけもついていました。しかもチョコレートケーキは大使自らがサーブしてくださり、とっても感激しました。その上大使が女性とは驚きでした。
コンサートは福島県の第二中学校吹奏楽部と川俣高等学校合唱部の生徒さんたちによる演奏や歌。またホセ・アダン・ぺレスさんというメキシコのオペラ歌手(バリトン)の歌。ピアノの演奏は結城奈央さん、森川美千代さんによるもの。
演目は文部省歌(久々に聞くと心に響きます。やはり日本人には文部省歌は本当にいいです)、合唱曲(心の瞳、落葉松、群青など=昔とは違って聞いたことのない曲でしたが心の琴線に触れなんだか涙が出そうでした)、スペイン語圏のスタンダードナンバー(”Te quiero dijiste"愛しているといったのに、"Granada"グラナダ)など。
まず、やはり何といっても生のオペラ歌手の声が素晴らしく、それだけでも聞きに行った甲斐がありました。やはりプロは違います。彼の歌声をYoutbeで見つけたので久々に貼り付けます↓。
また楽曲にあった「心の瞳」をあとから調べてみたら、もともとは坂本九が歌っていた歌で、1985年8月12日に日航機墜落事故のあったその日に坂本九がラジオ番組で歌った最後の曲でもあり、それを聞いていた千葉県市川市の中学教師がこの曲を合唱曲に仕上げ、今では学校で歌われる曲になったとのことです。何だかそのエピソードだけでも泣けてきます。素晴らしい曲なのでこちらもYoutubeから↓。
他にも群青という合唱曲が、福島第一原子力発電所から半径20km圏内に位置する福島県南相馬市小高(おだか)区の生徒たちが、原発事故で離れ離れになってしまった仲間を想いつぶやいた言葉を、その学校の教師がまとめ合唱曲に仕上げた曲と知りました。
卒業の時に歌われる曲も昔と今では違うということに気づいたのももう10年以上前ですが、合唱曲も違っていたのにもうビックリでした。当然といえば当然なのですが…。
とっても心の洗われるような素敵なコンサートでした。今もなお、メキシコ大使館が福島の人々を応援しているというのもすごく心打たれることでした。
>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2019-09-10 21:26)