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名もなき生涯 [アメリカ映画 ドラマ]

明けましておめでとうございます。

今年もゆるりとブログ更新いたしますので、よろしくお願いいたします。


昨年の年末に渋谷ユーロライブで「名もなき生涯」を観てきました。



ポスター画像


エキュメニカル審査員賞受賞。テレンス・マリック監督作品。第二次世界大戦中、ヒトラーへの忠誠を拒否した男が辿る実話を元に描いた半生。

映画鑑賞後にトークショーがあり、主人公とイエス・キリストとの人生の類似性や、主人公の人物像、監督が謎であることなど、いろんな話が出ました。


舞台はオーストリア。アルプスの山々に囲まれた美しい村で、妻子とともに幸せに暮らしていた農夫。しかし時代は戦争へと突入し、「指導者が悪魔なら国民はどうしたらいいのだろう」と悩む農夫にやがて召集令状も届き、出向くが、どうしても忠誠を誓えない彼は投獄され、最終的には死刑が待っていた…。


内容はとっても重たいものでした。信念を貫くことがどんなことなのか。ただ残虐的なシーンも一部ありましたが、全体的に映像が美しく、自然の美しい風景が残像に圧倒して残り、静かで淡々とした牧歌的な映画の印象がありました。テレンス・マリックはマスコミ嫌いとかで顔さえもインタビューさえも禁止されていて謎の監督と言われているらしいのですが、彼の映画は「アメイジング・グレイス」と「ニューワールド」を観たことがあります。「アメイジング・グレイス」は「名もなき生涯」と同じくキリスト教とか信念、このタイトルの由来についてがテーマで、また「ニューワールド」はやたらジャングルの美しさや鳥の鳴き声みたいなものが際立った印象が残っていて、基本的に神様と映像美に関してがこの監督作品のキーワードなのかもしれません。


近年この映画の主人公となった夫婦の手紙、往復書簡がオーストリアで出てきたことで彼の存在が広く知られることとなり、ローマ・カソリック教会で彼を殉教者として名前を刻むこととなったそうです。

戦時中は教会がヒトラーをも支持し、一般のクリスチャンをも守ることができなかったことも明らかになりました。キリスト教に詳しい人たちによると、この映画はイエス・キリストがまさに歩んだ半生と似たものがあると、解説されていました。キリスト教で大切な麦の育成を詳しく映像にとり、また処刑に至るまで3人の人たちに改心を迫られ(悪魔のささやきが3回)…とクリスチャンが観ればいろんなところに隠された共通点を見出すことができるらしいです。


右へ倣えで生きなかった人生。強い信念で生きた主人公。到底私自身は真似することなどできません。それだけに頭が下がります。が、美しい妻や可愛い子供3人を残して死ななければならなかった、そして残った妻子のことを考えるとやるせません。こういう人たちがいたお陰で、世界はいい方向へと少しずつ動き、彼らは隠れたヒーローだという見方もありますが、どうしても残された人たちのことを考えてしまいます。

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yam

明けましておめでとう御座います。
お健やかに新年をお迎えのことと存じます。
本年もよろしくお願い致します。
by yam (2020-01-02 11:46) 

miffy

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
by miffy (2020-01-02 20:28) 

ネオ・アッキー

明けましておめでとうございます。
穏やかな新年をお迎えのことと存じます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
by ネオ・アッキー (2020-01-03 01:25) 

naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。

>yamさん、いつもありがとうございます。
こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。

>miffyさん、いつもありがとうございます。
こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。

>ネオ・アッキーさん、いつもありがとうございます。
こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。
by naonao (2020-01-04 11:55) 

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