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麗~花萌ゆる8人の皇子(月の恋人~歩歩驚心麗) [韓国ドラマ]

「麗~花萌ゆる8人の皇子」(月の恋人~歩歩驚心麗)(Moon Lovers:Scarlet Heart Ryeo)を観ました。2016年の作品。


麗(レイ)~花萌ゆる8人の皇子たち~ BD‐BOX1(コンプリート・シンプルBD‐BOX6,000円シリーズ)(期間限定生産) [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
  • 発売日: 2019/08/21
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中国でヒットしたドラマの原作「歩歩驚心」の韓国版。人を助けるために池に飛び込んだら1000年前の高麗時代の宮廷にタイムスリップしてしまい、そこではへ・ス(IU)と呼ばれる女の子になっていた…。

現代からタイムスリップしているので考え方も行動も目立ってしまい、第10皇子(ベクヒョン・EXO)と取っ組み合いのけんかをし、誕生日に歌を歌い踊り、恐れられている第4皇子(イ・ジョンギ)の無礼な態度に物おじせず正々堂々と文句をつけるへ・ス。そのうち皇子たちの人気を勝ち取り、気に入られるようになる。そして文武両道で優しい第8皇子(カン・ハヌル)にどんどん惹かれていき、ついには結婚の約束までする。そこくらいまではラブコメのノリで楽しく気軽に観ていられました。

しかし、ドロドロの王の座を巡る権力争いがヒートアップし始めると、どんどんシリアスさを増します。へ・ス自身に及ぶ数々の不幸がすごいのです。お茶に毒を盛り王の暗殺を謀った容疑者として牢屋に入れられ、足が後に不自由になるほど鞭で打たれ、絞首刑一歩手前までいき、身代わりにお茶担当の長官で良くしてくれた人が殺されるのですから。また現国王の妃として任命されますが、(体に瑕のあるものは妃にはなれないため)自ら手首を切りそれを拒否したため、洗濯女へと大きく格下げされるのですから。

頼りにしていた第8皇子は、王暗殺の黒幕が野心家の妹と繋がっていることを知り、お家の存続のために犯人を突き止めることができず、しまいには何となくヘ・スを見て見ぬふりのような感じです。がっかりするへ・ス。そして一匹狼で何となく守ってくれる第4皇子に心を移していきます…。へ・スの顔からどんどん笑顔も消えていきます。


その後も皇子同士、宮廷内の色んな仲たがい、殺し、陰謀、妬みが渦巻いて、一体誰が敵で味方なのか、誰が王になるのか、幸せな時は本当に一瞬だなあと思わせるほど、落ち着いた状態がなく、それに巻き込まれた波乱万丈な皇子たちの人生とへ・スの人生。第4皇子が王の地位に就き光宗になり、彼との幸せな生活もつかの間、仲の良かった侍女が疑われ殺されると、へ・スはもう耐えきれなくなり、第14皇子と形だけ結婚することで宮廷の外に出て(宮廷を出るには結婚しないと出られないしきたりがあった)、その後第4皇子=光宗の子供を産み亡くなってしまします。第4皇子=光宗は王になってから次から次へと取り巻きがいなくなります。へ・スから来ていた手紙を第14皇子のものと思い、無視して読まずにいて後から彼女が本当に第4皇子=光宗が好きで迎えに来てほしいと願っていることを知り、最後第4皇子=光宗は大泣きするのです。


へ・スは現代に戻りました。でも第4皇子=光宗の怖い顔の夢をいつも見て泣きながら起きます。それが何なのかよくわかりません。仕事場の近くで高麗時代の展示会があり、ふと入ると自分が実際に見てきた高麗時代のことが思い出され、これは夢でなく実際にあったことだと確信します。また人を容易に切り殺すことで悪名高い王は、彼女が第4皇子=光宗に「兄弟を大切にしてほしい」と言い続けたことで、その評価は無くなっていました。「時代が違えばもっと自由に好きなだけ愛し愛されるのに」とヘス。「おまえと私の世界が同じでなければ、私がおまえを探しに行くよ」と第4皇子=光宗。高麗時代の二人の会話が蘇ります…。


結構いろんなところで泣いてました。色んな人の感情が渦巻き、切なく、辛く、悲しかったです。第10皇子は早い時期に殺されました。前夜に夫婦でタオルを使って船やら人形やらの形に作って楽しんでいるのがあまりにも幼くて微笑ましく痛ましかった。第13皇子は好きになった相手が自分の先祖に家族皆殺しにされたという因縁の相手で、その相手は地方の姫でもあったため出身地の民のためまた王の悪政の抵抗のため身を投げてしまうのです。

また第4皇子=光宗の子を宿しているへ・スを、最後まで看取った第14皇子が切ないこと。彼は純粋にへ・スが大好きでした。へ・スの心は第4皇子=光宗に向かっているのに。

個人的には紳士的で優しい第8皇子が私の好みでした。彼とへ・スが一緒になってほしかった。途中「権力がないと何もできないことがつくづくわかった。だから王になる」とそれほど権力に魅了されていなかった第8皇子がへ・スに断言し、権力争いに自ら加わり、結局は王になれず、へ・スとも距離がどんどん離れ、結ばれることがありませんでした。本当はずっとへ・スが好きだったのに。悲しすぎる。


20話という長いドラマだったので長い分すごく見ごたえがありました。でもこのドラマはお茶らけて軽いラブコメが前半なら、涙、涙の苦しいヒロインの人生と権力争いに明け暮れる皇子たちの人生が後半で、気持ちが本当に大きく揺さぶられました。回想シーンと音楽がとっても有効的に使われてもいて、このドラマを観終わっても悲しみが深く、かなり長い間落ち込んでいました。友人の勧めで気軽に観た韓国ドラマでしたが、結構どっぷりドラマにのめり込み、ちょっと気持ちが沈みすぎて危険だなあと思いました。韓国ドラマにはまる人が多いというのもうなづける韓国ドラマの代表のようなドラマでした。naonaoお勧め度★★★★★


追記:IMDbでの評価は8・6と高い作品でした。


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2020-06-27 14:50) 

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