過去のすべては今の中にある つれづれノート37 「死」とは何か いかがなものか [本]
「つれづれノート」シリーズ。
過去のすべては今の中にある つれづれノート37 (角川文庫)
- 作者: 銀色 夏生
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2020/04/24
- メディア: 文庫
久々の「つれづれノート」。今回は結構薄めの本だったので、ますますあっという間に読んでしまいました。宮崎で新しい庭作りと東京では相変わらずのプール通い。いつも観てる映画とかがかぶるのに、今回はなかった。唯一テレビの「レイチェルのスウェーデンキッチン」のことが書いてあって、私も時々忘れる頃にやるレイチェル・ク―の料理番組シリーズが大好きだなあと思ったくらい。でも癒される。この本はいついつまでも読んでいきたい。
「スーパーでは人生を考えさせられる」
スーパーでの買い物、お店、食べ物、人、犬、赤ちゃん。スーパーでいろいろ観察する中で見えてくるもの、考えること。こちらもあっという間に読み終えてしまいました。読んでいるとアイスクリームやらパンやらしじみやら色んなものが食べたくなりました。
「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版
- 出版社/メーカー: 文響社
- 発売日: 2019/07/12
- メディア: Kindle版
「「死」とは何か」
イェール大学で人気の講義「死」をテーマにしたもの。二元論と物理主義、デカルト、プラトン、魂説、身体説、人格説、不死、自殺…などテーマを絞り、死に迫ります。が、読んでいてあまり得るものもなく少しがっかりでした。深みがなかったかも。図を使って説明しているところなどは良かったけれど。「不死は良くない」「永遠に生きることを運命づけられたならそれは恵ではなく罰になる。人生における良いことは誰にとってもいずれは尽き果ててしまうから」といったことなど既に何となくわかっていることもたくさんあって、映画や文学からの学びのほうが大きいと思いました。
「いかがなものか」
群よう子の日ごろ感じている諸々。エッセー。簡単に読めてまともなことが書かれてある。でも彼女のお小言に感じるものもあり、憂さ晴らしみたいなエッセーで読後感はあまり良くない。彼女のエッセーたまに読んできたけど、もう卒業しても良いかなあと思いました。
「嵐の前の静けさ」
吉本ばななは小説にしろ、エッセーにしろ癒される。やっぱり吉本ばななはいいなあと思いました。でも少し怖いことがありました。彼女が台北に行って世界で幽霊が出る5大ホテルのひとつ、アジアでは台北のホテルが唯一らしいのですがその台北にある有名ホテルに泊まったときにテレビがいきなりついたり、ビシバシという音が鳴ったりして散々だったことが書かれてあり、それを読んだ夜、私は夢でバイクに乗った男の幽霊みたいな人がすごい勢いで私のところに迫ってきてそれで怖くて悲鳴を上げて起きてしまいました。それが夜中の3時ごろ。彼女が体験したのも夜中の2~3時頃と書かれてあったので目覚めたときもすごく怖かったです。何かに反応してしまったのか。この夢の意味って何だろうと思ってます。
ミシェル・オバマの自伝。面白かったです。600ページ近くある本でしたが飽きずに読み終えました。文章もうまいと思いました。彼女は貧しくとも愛ある家庭で育ち、プリンストン大に進み、高給取りの企業法務弁護士となり、そこで研修生のオバマと知り合い恋に落ち結婚。そこからはオバマが出馬する大統領戦でアメリカ全土を飛び廻り、オバマが大統領となりついに家族でホワイトハウスへ。仕事と家庭のバランスを取ろうと必死だったこと、様々な誹謗中傷を浴びたこと、黒人女性という立場、子供たちがいつも最優先であること、エリザベス女王とのこと、いろんなことが赤裸々に綴られていました。特にオバマ氏と本当にラブラブで恋に落ちるところなどの描写は素敵で、オバマ氏が本当に素敵に描かれているのでこちらもオバマ氏に恋に陥りそうなくらいでした。弁護士になったのに弁護士に向いていないと悩む姿なども人間らしく、福祉やら学校関係など自分にあう仕事探しをしてピッタリのものを見つけていき、ファーストレディとなってからも自分が興味のある子供たちの食事、栄養のことや軍で働き死傷してしまった人たちやその家族を励ますことに力を注いでいきます。アメリカでミシェル・オバマの人気があるのがこの本で良くわかる気がしました。
>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2020-11-29 20:10)