SSブログ

バベットの晩餐会 [デンマーク・スウェーデン映画]

デンマーク映画「バベットの晩餐会」を観ました。


バベットの晩餐会 HDニューマスター版 [Blu-ray]

バベットの晩餐会 HDニューマスター版 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2017/08/02
  • メディア: Blu-ray

1987年の作品。IMDb評価は7.8。アカデミー賞最優秀外国語映画賞受賞。19世紀後半のデンマークの田舎町で、つつましく生きる姉妹の元に送り込まれた女性シェフが開く晩餐会の様子を描く。

牧師の父を持つ姉妹は父の亡きあともずっと村で牧師のような役割を担っています。姉妹の若き日有名歌手がフランスからやって来て妹の歌のレッスンを買って出てレッスンしますが、そのうちその歌手に恋心が芽生え妹はこれを拒否。その後その縁から、フランス革命で行き場を失ったフランス人シェフのバベットを近くにおいてやってくださいと手紙が来ます。姉妹の食事などの世話をするバベットのお陰で姉妹はますます村人の世話に専念できるようになります。それから14年もの月日が流れたときにバベットが宝くじ1万フランを当て、牧師の父親の記念日の晩餐会のためにフランスから食料を取り寄せフランス料理を有り金すべてをはたき皆に振る舞うのです。

茅葺の三角屋根の白い家が並ぶ小さな漁村の清貧な生活の村人たち。家の中には何もなく、集会を開いては神様を信心しています。村人たちはどんどん年を取り姉妹も年をとっていく中、信仰は続きますが、最後にバベットのプロの特別な食事を頂くことで顔も蒸気し、幸せな気分に浸ります。宗教上食事がおいしいとかなんとかは言えないのですが、海がめのスープ、キャビア、うずらのパイ、たくさんの高価なワインにシャンパンなど村人は初めて口にするものばかり。唯一そのフランス料理の価値がわかっているのは、その昔姉とちょっとした恋愛関係にあった将軍だけでした。彼はこの晩餐会に立ち寄り姉と再会し、別れるときに「どこにいようがあなたと一緒です」と言って去っていきます。

おいしいものは人を幸福にさせます。「かもめ食堂」「マーサの幸せのレシピ」「三ツ星フードトラック始めました」「レミーのおいしいレストラン」「食堂かたつむり」など食べ物が出てくる映画は数々ありますが、こういった映画を観終わったとき同様、映画の中に出てきた料理がむしょうに食べたくなりました。宗教色強い映画で、前半は村人に覇気がなくどんより重い感じでしたが、晩餐会での村人たちには幸せ感が漂い、観ているこちらまで幸せ気分になりました。

nice!(12)  コメント(1) 
共通テーマ:映画