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ロスト・イン・トランスレーション [アメリカ映画 賞受賞]

アメリカ映画「ロスト・イン・トランスレーション」を観ました。


ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

ロスト・イン・トランスレーション [DVD]

  • 出版社/メーカー: 東北新社
  • 発売日: 2004/12/03
  • メディア: DVD

2003年の作品。IMDb評価は7・7。ソフィア・コッポラ監督作品。アカデミー賞脚本賞をはじめゴールデングローブ賞作品賞、主演男優賞、脚本賞などたくさんの賞を獲っています。新宿のパークハイアットホテルを舞台に、年配のハリウッドスターと、夫の仕事についてきて放って置かれる若い女性の淡い出会いと別れを描いています。

この映画が公開されたとき友人がこの映画を観てきて、舞台となったパークハイアットでランチをしたいと言ってきました。そして一緒にランチを食べに行ってホテル内をうろうろした思い出があります。

東京に住んでいるので東京の景色は見慣れているけれど、世界の人が見たら珍しいんだろうなあと思います。ネオン街、ゲームセンター、パチンコ、カラオケ、渋谷の交差点…。ヌードショーや性のデリバリーサービスには嫌悪し違和感を覚えたけれど、この映画、日本語が障害となってかなり空回りしている感じがあり、でも外人から見たらこんな感じなのかもなあと思いました。この映画のタイトルは翻訳できないってことだけど、もっと言って意思疎通できない、分かり合えないってことは、言葉がわかっていても意思疎通できないこともたくさんあるわけで、意思疎通できない日本という異文化の中で、主役の二人もそれぞれの伴侶と意思疎通できていず、分かり合えているのはこの二人だけという映画でした。

この映画の良さは、ハリウッドスターのボブ(ビル・マーレイ)と若い女性のシャーロット(スカーレット・ヨハンソン)の二人が一刻も早く日本を離れたいと願っているけれども、ホテルで会って徐々に距離を縮め、人生に疲れてしまっているボブと孤独なシャーロットがつかの間でも心を通わせることができたこと、そして爽やかに別れ、旅先でいい思い出ができたこと。旅先でのこういう出会いと別れは人生の財産になるなあと思いました。

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