SSブログ

ソースさんの恋・彼女が恋した職人さん~マリーは匠に首ったけ・尽くす女 [日本ドラマ]

千葉雄大くん目当てでいくつか観ていた作品。
まず「ソースさんの恋」
美大生でコンビニでアルバイトしながら画家を夢見る19歳の正直(千葉雄大)と、4年前に事故で夫を亡くし、そのショックから記憶喪失になっているミカ(ミムラ)との年の差10歳離れた恋愛物語。2017年の作品。
(4)「彼女がソースを買う理由」

(4)「彼女がソースを買う理由」

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Prime Video
大自然の中で写生をしていたらその絵が飛ばされ、拾ってくれた女性にその絵の出来を大層褒められます。「あなたが書いた絵を探しに私は世界中どこにでも出かけて行きます」と。その体験を大切にしていた正直。のちに恋をした年上の女性が実はその女性であり、同じ場所に立って過去に出会っていたことを悟るというストーリー展開。今やっている朝ドラ「エール」でも主役の二人が過去に教会で出会っていて、お互い同じ時に同じ場所にいたことを悟るシーンがありました。この運命じみたストーリー展開、大好きで心にグッときてしまいました。

美大へと後押しをし、画家への道を決定づけてくれたミカは正直にとって女神さまのような存在。途中ミカの記憶が戻る過程で彼女の入退院があり、正直がバイトや絵の制作で忙しく会えず、また二人の恋を邪魔する夫の弟の存在がありますが(その人は夫になりすましてミカの愛を勝ち取ろうという気持ちの悪い手段を使います)ミカが記憶をとり戻し、何年か雲隠れしたのち、再び画家となった正直の目の前に現れてこの再会で物語は終わりました。
3年前なので千葉雄大くんは28歳。なのに19歳の役。全然違和感ありません。とっても若く見える。学生の役がそのまま似合う。ミムラはきれいで上品で良かったです。このドラマはDVDになっていないのですが、千葉くんも観れて、そしてミムラも結構好きなので満足でした(今、ミムラと言わず美村里恵と改名してますね)


また「彼女が恋した職人さん~マリーは匠に首ったけ」を観ました。


彼女が恋した職人さん~マリーは匠に首ったけ~【テレビ東京オンデマンド】

彼女が恋した職人さん~マリーは匠に首ったけ~【テレビ東京オンデマンド】

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2016/01/22
  • メディア: Prime Video

2015年製作。カナダ人のマリーと日本人のタクミ(千葉雄大)が堺の鍛冶屋、東京の飴細工、江戸切子、江戸指物、金沢の加賀友禅、九谷焼を訪れ、日本の匠の技、職人さんにスポットを当てたコミカルなタッチのドラマ。

マリーがフランス人形みたいで可愛らしく、難しい日本語も駆使しながら「~でござる」とか会った早々のタクミに「貴様」と呼んだりするので笑えました。大げさな演技でまるで漫画の世界から抜け出たみたいで可愛くて。千葉雄大くんに負けず劣らず可愛い。職人さんたちの真摯な仕事に向き合う姿勢や後継者がいない問題など、テレビ東京でやっている「和風総本家」を思い出すような内容を盛り込んでいます。後継者不足で伝統工芸品などこれからもどんどん廃れてしまうのでとても心配だと改めて思いました。

ドラマの中に出てきた大阪のみたらしとろとろや、金沢の焼きいなりがとってもおいしそうでした。


他に、「ちょいドラ」を観ました。


ちょいドラ

ちょいドラ

  • 出版社/メーカー:
  • メディア: Prime Video

3つの短いドラマ。本当に短い。1話が10分のドラマ。その中の「尽くす女」を観ました。離婚危機の男性役が千葉雄大くん。カウンセリングを受けている中トランスジェンダーであることをカミングアウト。カウンセラー役は優香さん。カウンセリングがうまく功を奏して徐々にやりたいことがはっきりとして口に出すことができ、生きる方向が決まります。「やりたいことを言ってもいいんですか?」というセリフにはちょっとびっくりしました。でも悩んでいる、病んでいるということはそういうことなのですね。「尽くす女」とは千葉くんが演じる人のことでした。カウンセラーの優香さんがとっても光ってました。


別のドラマ「ダークマターな女」には「いいね!光源氏くん」で共演した伊藤紗莉ちゃんが出てます。「いいね!~」を観なければ伊藤紗莉ちゃんの存在さえ知らなかったのですが、彼女が子役から活躍していて昔から色んなものに出ていることを最近知りました。彼女も注目していきたいと思ってます。

nice!(13)  コメント(2) 
共通テーマ:テレビ

空飛ぶ広報室、コウノドリ [日本ドラマ]

コロナウィルスの影響で仕事が半減。ヒマヒマです。

そこで昔のドラマやら映画をチェック。以前「逃げ恥」を観て新垣結衣や星野源が気になっていたので、「空飛ぶ広報室」と「コウノドリ」を観てみました。


「空飛ぶ広報室」にはガッキーが、「コウノドリ」には星野源が出ていたので観たのですが、両方とも感動もので素晴らしく、時に泣けて申し分ないドラマでした。どちらにも偶然綾野剛が出演していました。


空飛ぶ広報室 Blu-ray BOX

空飛ぶ広報室 Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2013/11/29
  • メディア: Blu-ray
2013年のドラマ。有川浩原作。

テレビ局の報道を熱望するも外されバラエティ班に回されるディレクターの稲葉(新垣結衣)と、事故でパイロットの夢が断たれ広報に回された航空自衛隊の空井(綾野剛)。大きく挫折した二人がそれぞれに新しい居場所で新しい夢を見つけそこに向かって舵を切り成長していく物語です。二人の恋の行方も気になるドラマ。上司役の柴田恭兵がとってもいい味出しています。他に水野美紀、要潤も。

爽やかで素敵なドラマで、最後は泣けました。今まで綾野剛を意識して見てなかったけれど、このドラマで何か素敵だなあと意識するようになりました。



コウノドリ Blu-ray BOX

コウノドリ Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: Blu-ray
コウノドリ SEASON2 Blu-ray BOX

コウノドリ SEASON2 Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2018/03/28
  • メディア: Blu-ray


コロナウィルスの影響で、「コウノドリ傑作選」も先週からテレビで放送(今日も放送)されていますが、このドラマは泣ける。

2015年、2017年のドラマ。星野源を観たくて観た「コウノドリ」ですが、結果的には鴻鳥サクラ役を演じた綾野剛にクラクラしてしまいました。患者に寄り添う心優しき産科医。穏やかな口調でその言葉掛けや返答がどこまでも優しくてメチャクチャ素敵で惚れてしまいました。彼が弾くピアノも素晴らしく、この楽曲がとっても気に入りました。(綾野剛は相当ピアノを練習し習得したらしいですがその成果がドラマにも現れています)。個性ある吉田羊、松岡茉優、大森南朋、坂口健太郎、宮沢氷魚なども出ていて、毎回毎回泣けて泣けて泣きながら次々観てしまいました。命の尊さ、その奇跡、生と死を考えさせられます。お産にまつわる様々な病気、リスク、その人個人の事情、またドクターたちの事情も絡んで、感動ものでした。

特にシーズン2の最終回、ダウン症の子供を扱った回では、エミリー・パール・キングスレーの「オランダにようこそ」というエッセイが紹介されます。そのエッセイはこちら→http://www.jdss.or.jp/tane2017/JDS2019-tane_page28_29_protected.pdf


<行きたいとワクワクしていたイタリアには行けず、ついた先はオランダ。ここにいなければならない。でも到着した場所がちょっと違っていた。イタリアに行けず失望が大きいのはわかるけど、嘆いていたらいつまでたっても本当のオランダを楽しむことはできない…>ダウン症の子供はこんな感じだというエッセイ。最終回ではこのエッセイも相まって泣きどころ満載。毎回涙だけど、シーズン2の最終回は特に素晴らしかったです。このエッセイは与えられた状況の中でいかにたくましく楽しく生きていくのか、人生のあらゆる場面でも力をもらえるエッセイだと思いました。


考えてみれば2014年にキネマ旬報の授賞式に呼ばれて観に行ったことがあり、その年の外国映画受賞作品「ジャージーボーイズ」(クリント・イーストウッド監督作品)だけを観て帰ってきたのですが、その後綾野剛主演で受賞作品「そこのみにて輝く」を上映し、彼本人が登壇して受賞式も予定されていましたが、長丁場だったので遠慮して帰ってきてしまいました。今思うと勿体ないことをしたなあと思います。生の綾野剛を観れるチャンスでもあったのに。でもその当時は全然ファンでも何でもなかったので、仕方ないのですが。


ガッキー見たさに、星野源見たさにたどり着いた2本のドラマ。たまたま綾野剛も出ていて、今はにわか綾野剛ファン。また綾野剛を追えば何かにたどり着けるはず。こんな風に見逃した秀逸なドラマを辿り観ていくのもまた良しです。


以下、コウノドリのテーマ曲(2015年) Baby,God Bless You  とコウノドリのシーズン2のテーマ曲(2017年) For Tomorrow。Youtubeから拾って久々に貼ってみます。曲を作曲したピアニストの清塚信也さんの演奏にて。楽曲が素晴らしく聴いているだけで泣けてきます。






nice!(13)  コメント(1) 
共通テーマ:テレビ

逃げるは恥だが役に立つ おっさんずラブ きのう何食べた? [日本ドラマ]

年末年始にいろんなドラマがやっていたので、いろいろ観てました。結構楽しかった。


用事があって途中までしか観れないドラマもあったので、あとから初めから見直したものもありましたが。


逃げるは恥だが役に立つ DVD-BOX

逃げるは恥だが役に立つ DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: DVD

大ヒットしたときには全然観ていず、年末に再放送したときにチラリと観たらとっても面白くてこれは最初からちゃんと観たいと思いました。「逃げ恥」みくりを演じるガッキーは本当に可愛いし、星野源演じる平匡さんは真面目で純粋でまっすぐな感じがとっても良かった。基本的にラブコメが大好き、そう再認識させてくれるドラマでした。歌もダンスもドラマも良くできています。みくりの妄想部分の色んな場面も楽しいし、結婚とは何ぞや?を突き付けてくる。逃げ恥ロス。また何度でも観たくなる作品でした。


おっさんずラブ Blu-ray BOX

おっさんずラブ Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray
おっさんずラブ-in the sky- Blu-ray BOX

おっさんずラブ-in the sky- Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray

こちらも人より遅れて観ました。続編のin the skyが始まる前に最初のを観て、それから続編をオンタイムで。田中圭演じる春田が本当に可愛い。お人よしでポンコツだけどまっすぐ。「好きになってもいいですか~」と全身ではるたん=春田を好きになる吉田鋼太郎演じる上司の黒澤。笑える。そして憎めません。林遣都くんから千葉雄大くんにバトンタッチされたけど、前作も続編もそれぞれに良かったです。千葉くん演じる成瀬のふてくされぶりもこれまた可愛い。続編の方は更に四宮演じる戸次重幸も加わって三角関係では収まらず四角関係!?それぞれにピュアな恋心に打たれ、笑えて泣けて言うことありません。おじさんであってもラブコメ最高。みんな一生懸命で、一生懸命さは本当に素晴らしいと感動でした。



きのう何食べた? Blu-ray BOX(5枚組)

きのう何食べた? Blu-ray BOX(5枚組)

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: Blu-ray
きのう何食べた?正月スペシャル2020 Blu-ray

きのう何食べた?正月スペシャル2020 Blu-ray

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • メディア: Blu-ray

こちらも年末にテレビでチラリと観て、その後正月スペシャルも楽しみにして観て、そして全部観たくなりました。基本二人のゲイの普段のごはんの様子。すごくおいしそうでその上この二人の様子がとってもほのぼので癒される。西島秀俊演じるシロさんは、弁護士で料理が得意で何でもできる。内野聖陽演じるケンジは美容師でちょっと乙女チックでトキメキ度など半端なく。内野さんがすごいはまり役で、思わずうまいと叫びたくなるほど。ドラマ「JIN-仁」での坂本龍馬役以来の内野さんですが、この人本当にうまいんだなあと感心してしまいます。


義母と娘のブルース Blu-ray BOX

義母と娘のブルース Blu-ray BOX

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray
『義母と娘のブルース』2020年 謹賀新年スペシャル [Blu-ray]

『義母と娘のブルース』2020年 謹賀新年スペシャル [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • メディア: Blu-ray


「半分、青い」をやっていたとき佐藤健くんが「義母むす」と「半分、青い」の両方に出ていて各々演技が全く違うと話題になっていたので、面白半分に観ていたドラマでもありました。年末に少しまた観てスペシャル版も観て、でも自分がすごく好きというドラマではちょっとないなあと思いつつ、綾瀬はるかが結構好きなので観てしまいました。セリフが堅苦しいのが窮屈なのだと思いました。義母になる一生懸命さは伝わるけど、今一つ。好きな人は絶賛しているけれど、私としては微妙。



【Amazon.co.jp限定】シャーロック Blu-rayBOX(ステーショナリーセット付き)

【Amazon.co.jp限定】シャーロック Blu-rayBOX(ステーショナリーセット付き)

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: Blu-ray

シャーロック・ホームズは様々あるけれど、そしてBBCのシャーロックに一時期はまりにはまり、主演のカンバーバッチが好きになったけれど、オンタイムで日本版のこのシャーロックも楽しく観てました。原作の設定を少し残しただけでいろんな事件は独自なもの。シャーロック役、誉獅子雄がディーン・フジオカ、ワトソン役、若宮潤一が岩田剛典で彼ら二人の演技は初めて見ましたが、格好良くて配役も良かったです。ちゃんとイニシャルがSHやJWになっているところも考えられている。レストレード警部役には佐々木蔵之介でした。欲を言えば1時間に1話収めるのは詰め込み過ぎ感があり、BBCのように2時間近くやればもっと良かったかもな、と思いました。


「逃げ恥」や「おっさんずラブ」「きのう何食べた?」の続編、あるいはSP版を期待したいです。

nice!(15)  コメント(1) 
共通テーマ:テレビ

時は立ちどまらない [日本ドラマ]

2014年のドラマ「時は立ちどまらない」を観ました。

時は立ちどまらない [DVD]

時は立ちどまらない [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、東京ドラマアワード作品賞グランプリ、芸術祭賞大賞、アジアテレビジョン賞最優秀賞、日本民間放送連盟賞テレビドラマ番組優秀賞などたくさんの賞を受賞しています。

山田太一脚本。東北に住む2つの家族、高台に住む西郷家の長女(黒木メイサ)と浜に住む浜口家の長男(渡辺大)が結婚しようと話を進めていたとき、東日本大震災が起こります。結婚間近だったのに、そのフィアンセを失ってしまった西郷家の長女。そして家族の女性たちと息子を失い男3人の世帯になってしまった浜口家。本当ならば両家はもうすぐ親戚関係になっていたのですが、結婚する前に男性が亡くなってしまったのですから、もはや親戚ではありません。しかしせっかくの縁であると西郷家は避難所生活をする浜口家に、自分の家の部屋を使ってもらうようにします。しかし浜口家は世話になるばかりで何の恩返しもできないその歯がゆさから、その部屋で奇声を上げ、物を壊したりします。そういった暴挙で強引に縁を切ろうとしたのです…。

西郷家の父親に中井貴一、母親に樋口可南子、祖母に吉行和子、浜口家の父親に柳葉敏郎、母親に岸本加世子、祖母に倍賞美津子、祖父に橋爪功、次男に神木隆之介と役者も揃っていました。

中井貴一さんや黒木メイサさん、神木隆之くんが出ていたので、去年観たドラマ「虹のガーデン」を思わず思い出してしまい懐かしい気持ちになりました。このドラマでも中井貴一さんが父で黒木メイサさんが娘役でしたが、神木隆之介くんは黒木メイサさんの結婚で義理の弟になるはずでしたが、メイサさんのフィアンセが亡くなってしまうことで二人が付き合い始め、一時恋人になる感じの役柄でした。「虹のガーデン」のドラマがインパクト大だったのでちょっとその関係性に違和感があるのは仕方なかったです。

際立っていたのは柳葉敏郎さんの東北弁のうまさ。さすがです。東北出身ですからそのまま話せばいいわけですが、とてもうまくて印象に残る役でした。神木隆之介くんの演技観たさの鑑賞でしたが、ドラマの所々で涙が止まらず、心の琴線に響くセリフがたくさん詰まっていてまたもやいいドラマを観れたことに感謝です。また被災する人の中にも温度差があることがわかり、その細やかな感情などは本当に繊細に描かれていました。

東日本大震災が起きてからもうすでに4年。未だに家を失いプレハブで暮らす人々。地震により津波が起き、それによって家を失った人たちと、また原発によって家に戻れなくなった人たちとは全く違うと思うのですが(前者は自然災害によってもたらされたことなのである意味どうしようもないのですが、後者は原発という人的災害であります)全く問題が解決しないまますでに4年も時が経っています。報道も何故か岩手や宮城ばかり。本当は福島の原発で戻れない人たちをもっとフューチャーすべきなのになあと思うのは、私だけでしょうか?マスコミも取材のしやすい場所ばかりに集中していて、福島を避けている。おかしなことです…。


nice!(11)  コメント(1)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ

東野圭吾「変身」 [日本ドラマ]

東野圭吾「変身」を観ました。

連続ドラマW 東野圭吾「変身」 DVD BOX

連続ドラマW 東野圭吾「変身」 DVD BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • メディア: DVD

東野圭吾の「変身」のドラマです。神木隆之介くんと二階堂ふみちゃんの演技にまずは脱帽でした。若いこの二人の演技力半端なかったです。今後もすごく楽しみな役者さんたちだなあと思いました。また刑事役の村上純さんも素晴らしかった。「オー、ファーザー!」で初めて観て今回で2回目ですが、日本にはたくさんの実力のある役者さんたちがいるのだなあと今更ながら感心です。またこのドラマは、ワンシーンワンシーン飽きさせず、本当にドラマ作りが素晴らしかった。優しい感じの音楽を使ってホンワカとさせ、恋人同士の愛情の深さについつい涙をそそられました。かなり重いテーマを扱っているため、生きていることなど根本的な問題も考えさせられました。秀逸なドラマでした。

純一(神木隆之介)は恵(二階堂ふみ)と知り合い、クリスマスイブにプロポーズのため注文した指輪を取りに宝石店を訪れていました。そこに強盗犯の京極(渡部豪太)が拳銃をもって現れ、子供をかばった純一の右脳をぶち抜くのです。京極は胸を自ら打ち死亡。その日、東和病院に純一と京極が運ばれましたが、純一は堂元医師(伊武雅刀)らのチームによって命が救われたものの、いつまで経っても退院させてはもらえません。またいつまで経っても面会させてもらえない恵はもぐりこみ、大変なことを耳にします…。

脳移植を扱っているドラマでした。京極という男の脳を純一に移植。その純一は以前の純一とは違って、物の音に敏感になり、喧嘩っ早くなり、すぐに切れてしまいます。いつも繰り返して見る夢があり、だんだん自分が自分でなくなっていくことに不安を感じてきます。医者からの説明は通り一遍のもので不安はますます募りますが、自分が誰かの脳を移植されたと気づき、その移植された脳の持ち主について知ろうとその人の親や兄弟のところを訪れます。しかし、京極の脳を移植されたと確信したと同時に、実は京極の脳を移植されたから凶暴になったのではなく、もともと自分の中にあった子供時代の抑えられていたトラウマのようなものが表に出てきて凶暴化したと、悟るのです。愕然とする純一。暴力事件から犬殺し、人殺し…とますます暴走しそれを止められないでいる純一。しかし、恵の存在が唯一それでも救いとなって、「自分がかつて恵を愛したことを記憶に留めておく」ために最後に恵の絵を描くのです。そして苦しんでもがいた後には自分の頭を拳銃で射抜き、亡くなるのでした…。

自分の愛しい人がどんどん違う人間になっていくのを目の当たりにしている恵。それでも彼女は最後まで純一を愛し、看取ります。一時実家に戻り自分の祖父が認知症になったと知ったとき、父が言う「それでもじいちゃんはじいちゃんだ」と聞いて、ハッとするのです。また頭ではわかっていても感情ではどうしようもコントロールできなくなっている純一。かつて昔の様々な場面がフラッシュバックし、優しい母親に抱かれ慰めてもらったことを恵のハグによって思い出します。その一歩前までは恵の首を絞めて殺そうとしていたのに。

残酷で苦しい筋書の割には、このドラマは結構優しく、穏やかで、静かで、涙が自然と流れました。たぶんそれは役者さんたちの演技力と共に、ドラマの脚本や音楽、構成などがいいからでしょう。刑事さんが医者に詰め寄って言う「彼が救ってもらった命は、一体誰のための命だったのですか?」「一つの臓器は一つの命なんじゃないですか?」というのも印象的でした。

神木隆之介くん、やはり素晴らしい~。これからいろいろ観ていくのが楽しみです。


nice!(9)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:テレビ