ソースさんの恋・彼女が恋した職人さん~マリーは匠に首ったけ・尽くす女 [日本ドラマ]
彼女が恋した職人さん~マリーは匠に首ったけ~【テレビ東京オンデマンド】
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- 発売日: 2016/01/22
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空飛ぶ広報室、コウノドリ [日本ドラマ]
逃げるは恥だが役に立つ おっさんずラブ きのう何食べた? [日本ドラマ]
おっさんずラブ-in the sky- Blu-ray BOX
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『義母と娘のブルース』2020年 謹賀新年スペシャル [Blu-ray]
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【Amazon.co.jp限定】シャーロック Blu-rayBOX(ステーショナリーセット付き)
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時は立ちどまらない [日本ドラマ]
2014年のドラマ「時は立ちどまらない」を観ました。
ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞、東京ドラマアワード作品賞グランプリ、芸術祭賞大賞、アジアテレビジョン賞最優秀賞、日本民間放送連盟賞テレビドラマ番組優秀賞などたくさんの賞を受賞しています。
山田太一脚本。東北に住む2つの家族、高台に住む西郷家の長女(黒木メイサ)と浜に住む浜口家の長男(渡辺大)が結婚しようと話を進めていたとき、東日本大震災が起こります。結婚間近だったのに、そのフィアンセを失ってしまった西郷家の長女。そして家族の女性たちと息子を失い男3人の世帯になってしまった浜口家。本当ならば両家はもうすぐ親戚関係になっていたのですが、結婚する前に男性が亡くなってしまったのですから、もはや親戚ではありません。しかしせっかくの縁であると西郷家は避難所生活をする浜口家に、自分の家の部屋を使ってもらうようにします。しかし浜口家は世話になるばかりで何の恩返しもできないその歯がゆさから、その部屋で奇声を上げ、物を壊したりします。そういった暴挙で強引に縁を切ろうとしたのです…。
西郷家の父親に中井貴一、母親に樋口可南子、祖母に吉行和子、浜口家の父親に柳葉敏郎、母親に岸本加世子、祖母に倍賞美津子、祖父に橋爪功、次男に神木隆之介と役者も揃っていました。
中井貴一さんや黒木メイサさん、神木隆之くんが出ていたので、去年観たドラマ「虹のガーデン」を思わず思い出してしまい懐かしい気持ちになりました。このドラマでも中井貴一さんが父で黒木メイサさんが娘役でしたが、神木隆之介くんは黒木メイサさんの結婚で義理の弟になるはずでしたが、メイサさんのフィアンセが亡くなってしまうことで二人が付き合い始め、一時恋人になる感じの役柄でした。「虹のガーデン」のドラマがインパクト大だったのでちょっとその関係性に違和感があるのは仕方なかったです。
際立っていたのは柳葉敏郎さんの東北弁のうまさ。さすがです。東北出身ですからそのまま話せばいいわけですが、とてもうまくて印象に残る役でした。神木隆之介くんの演技観たさの鑑賞でしたが、ドラマの所々で涙が止まらず、心の琴線に響くセリフがたくさん詰まっていてまたもやいいドラマを観れたことに感謝です。また被災する人の中にも温度差があることがわかり、その細やかな感情などは本当に繊細に描かれていました。
東日本大震災が起きてからもうすでに4年。未だに家を失いプレハブで暮らす人々。地震により津波が起き、それによって家を失った人たちと、また原発によって家に戻れなくなった人たちとは全く違うと思うのですが(前者は自然災害によってもたらされたことなのである意味どうしようもないのですが、後者は原発という人的災害であります)全く問題が解決しないまますでに4年も時が経っています。報道も何故か岩手や宮城ばかり。本当は福島の原発で戻れない人たちをもっとフューチャーすべきなのになあと思うのは、私だけでしょうか?マスコミも取材のしやすい場所ばかりに集中していて、福島を避けている。おかしなことです…。
東野圭吾「変身」 [日本ドラマ]
東野圭吾「変身」を観ました。
東野圭吾の「変身」のドラマです。神木隆之介くんと二階堂ふみちゃんの演技にまずは脱帽でした。若いこの二人の演技力半端なかったです。今後もすごく楽しみな役者さんたちだなあと思いました。また刑事役の村上純さんも素晴らしかった。「オー、ファーザー!」で初めて観て今回で2回目ですが、日本にはたくさんの実力のある役者さんたちがいるのだなあと今更ながら感心です。またこのドラマは、ワンシーンワンシーン飽きさせず、本当にドラマ作りが素晴らしかった。優しい感じの音楽を使ってホンワカとさせ、恋人同士の愛情の深さについつい涙をそそられました。かなり重いテーマを扱っているため、生きていることなど根本的な問題も考えさせられました。秀逸なドラマでした。
純一(神木隆之介)は恵(二階堂ふみ)と知り合い、クリスマスイブにプロポーズのため注文した指輪を取りに宝石店を訪れていました。そこに強盗犯の京極(渡部豪太)が拳銃をもって現れ、子供をかばった純一の右脳をぶち抜くのです。京極は胸を自ら打ち死亡。その日、東和病院に純一と京極が運ばれましたが、純一は堂元医師(伊武雅刀)らのチームによって命が救われたものの、いつまで経っても退院させてはもらえません。またいつまで経っても面会させてもらえない恵はもぐりこみ、大変なことを耳にします…。
脳移植を扱っているドラマでした。京極という男の脳を純一に移植。その純一は以前の純一とは違って、物の音に敏感になり、喧嘩っ早くなり、すぐに切れてしまいます。いつも繰り返して見る夢があり、だんだん自分が自分でなくなっていくことに不安を感じてきます。医者からの説明は通り一遍のもので不安はますます募りますが、自分が誰かの脳を移植されたと気づき、その移植された脳の持ち主について知ろうとその人の親や兄弟のところを訪れます。しかし、京極の脳を移植されたと確信したと同時に、実は京極の脳を移植されたから凶暴になったのではなく、もともと自分の中にあった子供時代の抑えられていたトラウマのようなものが表に出てきて凶暴化したと、悟るのです。愕然とする純一。暴力事件から犬殺し、人殺し…とますます暴走しそれを止められないでいる純一。しかし、恵の存在が唯一それでも救いとなって、「自分がかつて恵を愛したことを記憶に留めておく」ために最後に恵の絵を描くのです。そして苦しんでもがいた後には自分の頭を拳銃で射抜き、亡くなるのでした…。
自分の愛しい人がどんどん違う人間になっていくのを目の当たりにしている恵。それでも彼女は最後まで純一を愛し、看取ります。一時実家に戻り自分の祖父が認知症になったと知ったとき、父が言う「それでもじいちゃんはじいちゃんだ」と聞いて、ハッとするのです。また頭ではわかっていても感情ではどうしようもコントロールできなくなっている純一。かつて昔の様々な場面がフラッシュバックし、優しい母親に抱かれ慰めてもらったことを恵のハグによって思い出します。その一歩前までは恵の首を絞めて殺そうとしていたのに。
残酷で苦しい筋書の割には、このドラマは結構優しく、穏やかで、静かで、涙が自然と流れました。たぶんそれは役者さんたちの演技力と共に、ドラマの脚本や音楽、構成などがいいからでしょう。刑事さんが医者に詰め寄って言う「彼が救ってもらった命は、一体誰のための命だったのですか?」「一つの臓器は一つの命なんじゃないですか?」というのも印象的でした。
神木隆之介くん、やはり素晴らしい~。これからいろいろ観ていくのが楽しみです。