大豆田とわ子と元三人の夫 [岡田将生]
オー!ファーザー [岡田将生]
岡田将生くん主演の映画「オー!ファーザー」を観ました。
公式映画サイト:http://oh-father.com/
「重力ピエロ」「ゴールデンスランバー」「アヒルと鴨のコインロッカー」を書いた伊坂幸太郎原作の「オー!ファーザー」の映画化。縁あってこの作家原作の上記映画3作品とも観てますが、どの作品も事件が起き、日常とのバランスをとりつつ、本当はすごい事件なのに比較的軽いタッチで描かれてるので、気軽に観れてしまいます。この「オー!ファーザー」も気楽に観れて結構楽しく、最後はホロリと心温まってなかなか良かったです。
想いのこし [岡田将生]
よみうりホールで「想いのこし」を観てきました。
映画公式サイト:http://www.omoinokoshi.com/
原作は岡本貢也の「彼女との上手な別れ方」。監督はドラマ「JIN~仁」「白夜行」や映画「ROOKIES~卒業」「ツナグ」の平川雄一郎。
毎日女性を口説き、ダフ屋で日銭を稼ぐガジロウ(岡田将生)。ポールダンサーたちを乗せた車が、急に飛び出してきたガジロウを避けるために事故を起こし、車に乗っていた4人は全員死亡。飛び出したガジロウだけが生き残る。しかし死んだ4人はそれぞれの想いがあってすぐに天国には行けないでいる。他の一般の人間には見えない4人を唯一見ることができるガジロウに、4人はそれぞれのやり残したことをガジロウを通じて叶えようとする・・・。
結構笑えて泣けていい映画でした。会場ではすすり泣く声があちらこちらからしていました。それと同時にドタバタなので笑い声もここかしこから。笑えて泣けていい映画でした。4人の願いは4人それぞれ。結婚式を控えていた女性ルカ(木南晴夏)が、亡くなっても予定通り結婚式をしたいと言い出し、ガジロウに花嫁になって自分の代わりに式を挙げてくれと大金を積みます。ガジロウは大金欲しさにルカの代わりに花嫁になり、メイクをばっちり決め、新郎と指輪の交換をし、抱擁しキスまでします。そして想いを遂げたルカは一瞬だけ新郎に彼女の姿を見せ、この世から消えていきます。岡田くんのバッチリメークした花嫁姿。笑えました。キスとか抱擁とか男同士でするのも笑え、そこに花嫁ルカが愛する新郎と抱擁しキスする姿が重なるのでウルウル来ます。
また高校野球部のマネージャーをしてる女の子、犬塚(松井愛莉)が、野球部のキャプテンが大好きで、そのキャプテンの高校最後の試合を応援したいという願いがあり、応援に駆け付けます。もちろん幽霊になってしまってるので彼女がどんなに応援しても野球部のキャプテンには見えません。ガジロウは声にだし、「ここに犬塚がいるから、いいとこみせろ」とバッターボックスのキャプテンに声を掛けます。最初は変なことを言うなと思っていた部員たちも最後はその見えないマネージャーの犬塚に感謝の意を表し挨拶をして頭を下げるのです。ガジロウは犬塚に好きだという思いは伝えなくていいのか?と聞くのですが、犬塚はもうこれ以上はいい、と言います。しかしガジロウは何なら俺の体を使って(結婚式でのように)抱き着いてキスしたらいいとキャプテンに抱き着こうとしますが、フライングします。もう爆笑でした。それから思いを遂げた犬塚が消えて無くなってしまうのです。ここでも笑いと泣きが混ざって、余計に泣けました。
またポールダンスの店のマネージャー、ジョニー(鹿賀丈也)は消防士として働いていたため、引退後も消防署に消火栓の位置情報を報告していたので、それをガジロウに報告させたいと思っていました。実はその報告は消防署にとっては全くの無駄であったとガジロウは聞かされます。しかし、そのあとすぐコンピューターのシステムダウンがあり、火事があると、いち早くジョニーは部下に連絡を取り、現場に早く着く道のりを知らせたいと言います。そして消火栓を開いたりして働くのです。一瞬ではありますが、やはりジョニーが思いを遂げるその消え去る瞬間に、消防署の後輩たちはジョニーの姿を観るのです。お互いに敬礼をしあいます。そこには仕事を全うした満足そうなジョニーと、今までご苦労様とねぎらう署員の温かい交流がありました。
そしてシングルマザーのユウコ(広末涼子)は残した息子、幸太郎が心配でなりません。お金がないから私たちに構わないでというユウコに、ガジロウは勝手にポールダンスを始め、舞台に立って息子の目の前でポールダンスを披露します。そのときの岡田くんの化粧と衣装がまた笑え、きついポールダンスの練習で背中に先生からケリを入れられたり、ポールからズトンと落ちてしまったりする姿がドタバタで可愛そうだけど笑いを誘います。そして友達から「裸でお前の母ちゃん踊ってる」と馬鹿にされ母の仕事を軽蔑していた幸太郎がガジロウのポールダンスを観て、そして後からユウコもポールダンスに加わり、その姿が息子にまで見え、幸太郎は「格好いい」と大絶賛するのです。親子で抱き合ったとき、ユウコの体はどんどん消えゆき、その様子を見ていたガジロウは思わず「消えないで」と二人に抱きつくのです・・・・。
ちょうど去年は岡田将生くんに熱を上げていたので、いろんな情報をチェックしてる中でこの映画のことも情報として入っていました。当時この映画のエキストラをたくさん募集していて、ちょっと参加しちゃおうかなと一瞬よぎりましたが、やはりそれは無理無理と思い止めました。岡田将生くんと広末涼子さんが六本木で撮影してることもたくさんの人に目撃ツイッターされ、写真まで載せられていたり、ロケ地のひとつが新潟にある教会で、新潟への新幹線の中で鹿賀丈史さんの目撃ツイッターもありました。映画ができる前から情報を追った映画でもあったので、観れて良かったです。また考えてみると当たり前なのですが、映画ができるまでとてもたくさんの時間がかかるのだなあと改めて思います。
岡田くんの花嫁姿やどぎついメイク姿、裸のシーンの数々、ポールダンス・・・。ダメダメ男のガジロウ役。とっても良かったです。笑って泣ける映画であることも二重丸。お勧めです。
偉大なる、しゅららぼん [岡田将生]
ニノのドラマはちょっとお休み。
映画「偉大なる、しゅららぼん」を観ました。
偉大なる、しゅららぼん スタンダード・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: キングレコード
- メディア: DVD
岡田将生くんが主演であること、万城目学原作の「鴨川ホルモー」「鹿男、あをによし」「プリンセストヨトミ」の映画やドラマを以前観ていて(原作は何一つ読んでないのに)この作品も早くから関心があったこと、去年旅行で行った琵琶湖周辺が舞台になっていたこと。その3点から観たいと思っていた映画でした。
ストーリーは琵琶湖周辺で不思議な力を与えられた日出家本家のもとに分家の涼介(岡田将生)がやってきて、同じ高校生の本家の淡十郎(濱田岳)と共に赤い学ランを着て高校へ通いながら、師匠の涛子(貫地谷しほり)のもとで弟子入りをします。そして同じように琵琶湖周辺で不思議な力を持つ棗一族の長男の広海(渡辺大)がまた同じ高校に通っているのですが、ある日その3人が通う高校の校長が日出家に、そして敵対している棗家にやってきて「すぐに日出家(および棗家)はここから出ていけ」と言い放ち、不思議な力で抑え込んでしまいます。仲の悪い日出家と棗家の両家は協力して校長のその不思議な力は何なのか探ろうとします・・・。
いがみ合っている日出家と棗家なのにお互いが情けを掛けあう部分は物語としても良かったです。また実際には船頭の源治郎(笹野高史)が彼もまた不思議な力を持ち合わせていたために、先代から力を封じ込めさせられ、竹生島のお神酒を飲むことで封印された50年間の記憶が一気に蘇り、人生を奪われてしまった悲しみから校長を操り力を発揮したという顛末なのですが、日出家を代表して淡十郎が謝るなか龍の怒りを買って命を落としてしまい、日出家の人々も眠ったまま、棗家も時間を遡るという技法を使って一家消滅と思いきや、皆初めから元に戻ってやり直し、最後はめでたしめでたしで終わるのがホッとしました。
本当はすごい力を持っているはずなのに、お神酒をちゃんと飲まなかった淡十郎。その自覚のなさが源治郎にお神酒を飲ませてしまい、混乱を招きました。その道で生きていこうと決意するまでには時に人は右往左往することがあるでしょうが、特別な家に生まれ特別な能力があるというのはやはり意味あることなので、それを生かして世に貢献する義務があったのでしょう。こんな不思議な能力のある一家がいたら傍から見ていて面白そうだけど、いろいろ修行とかあって大変そうです。私には務まらないのでこんな能力はいらないな~と思いながら観てました。
映画には長浜の黒壁エリアとか彦根城の周辺、彦根城など去年行ったところがロケに使われていて馴染みの風景なので懐かしかったです。また竹生島は相当昔に行ったことがありますが、こちらも懐かしかった。いいところなのでまた行く機会あったらいいなあと思いました。
涼介のおどおどした家来まがいの役が岡田将生くんにすごく合っていて、良かったです。彼はこういう役が何故かとっても似合います。岡田くんは透明感あってやはり好きな役者さんだなあと思いました。それに淡十郎(濱田岳)のお姉さん(深田恭子)のぶっきらぼうな感じとか、師匠の涛子(貫地谷しほり)のふわふわした感じが実に合っていてすごく良かったです。特に深キョンはニノと出てた「南くんの恋人」で観たばかりだったので、ちょっと興味深々で観てしまいました。「南くんの恋人」では可愛いお人形のようだったけど(そういえば「セカンド・バージン」では意地でも離婚しない妻を演じていてました)彼女の演技ももっと観たいなと思いました。
潔く柔く [岡田将生]
「潔く柔く」を観ました。
公式映画サイト:http://www.kiyoku-yawaku.com/
潔く柔く (2枚組 本編ディスク+特典ディスク) [DVD]
- 出版社/メーカー: バップ
- メディア: DVD
岡田将生、長澤まさみ主演。「ただ、君を愛してる」「僕の初恋を君に捧ぐ」を作った新城毅彦監督作品。いくえみ陵の人気コミックを映画化。 高校生のとき、まだお互いに恋心をお互いに口にしていない幼馴染のハルタ(高良健吾)が交通事故で逝ってしまう。そのとき別の人(中村蒼)から告白され一緒に花火を観に行っていた。それ以来、8年間カンナ(長澤まさみ)は恋ができなくなっていた。そんな時、仕事先で禄(岡田将生)に会う。
「ただ、君を愛してる」も「僕の初恋を君に捧ぐ」も恋愛ものの映画で画像はキレイでしたが、映画自体は私にとって今一つだったので、この映画「潔く柔く」もどうかな?と思いながら観ました。でも予想以上に素晴らしく、結構正統派の映画作りがされていたのでとても良かったです。
岡田将生くんのにわかファンになっていたましたが、今や頭の中はもっと松潤の映像を観たいと考えてる私(笑い)。この映画の岡田くんのキャラは結構ぐいぐい引っ張るタイプで、物事をずばずば言い、しかも髪型がビートルズのマッシュルームカットみたいで(高良さん演じるハルタ役もそうでしたが・・・)髪型もっと変えて~!と思いながら見てました。全然私の好みのタイプのキャラでなかったのですが、それでもやっぱり岡田くん、格好良かったです。
高校時代にまだお互いの気持ちを確かめないまま幼馴染を亡くしたカンナ(長澤まさみ)と、小学校時代に自分に好意を持ってくれてる女の子を突き飛ばしその子がそのまま車にはねられ亡くなってしまった禄(岡田将生)。お互いに長い月日が流れても、心の中はまだ癒えてはおらず、そんな時お互いがお互いを必要とするように必然的に出会い、言葉を掛け合い、昔のことをしっかり思いだし心の整理をつけるために一緒に旅にでます。
小学生の亡くなった女の子のお姉さん役の池脇千鶴さんが好演。彼女の演技力はこの映画でぴか一でした。「妹にはなれない、そして自分がこのまま生きてていいのかな」とつぶやく彼女。禄のことを懇意に思い、自分の4歳になっても言葉を発しない娘の前で、「禄ちゃん遊びに来て、遊びに来て」と普段から言っていたため、実際禄と再会することになったとき、4歳の娘は禄の前で初めて言葉をすらすらを発します。その場面が何とも感動的でした。
非情で残酷な出来事は時として長く人の中に留まり続け、そこから一歩も踏み出せません。しかし、時がやはり解決してくれます。そして時と共にタイムリーに人と出会い、その人の言葉や存在によって癒されます。この映画はそのことを見事に表していました。この映画の底辺には爽やかで潔い風が吹いていて、観終わった後、とってもいい気分だけが残りました。お勧めです。