ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド [Leonardo DiCaprioレオ]
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2020/01/29
- メディア: Blu-ray
赤ずきん [Leonardo DiCaprioレオ]
レヴェナント 蘇えりし者 [Leonardo DiCaprioレオ]
レオナルド・ディカプリオが念願のアカデミー賞主演男優賞を獲った「レヴェナント 蘇えりし者」を観ました。
映画公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/revenant/
実話をもとに書かれたマイケル・パンクの小説「レヴェナント」の映画化。舞台は1820年代のアメリカで、毛皮を求めて移動する遠征隊の道案内のグラス(レオナルド・ディカプリオ)がクマに襲われ瀕死の重傷を負う中、彼の世話をするため残った2人のうち一人のフィッツジェラルド(トム・ハーディ)が、グラスを置き去りにした上、グラスの子供を殺してしまう。命を取り留めたグラスは、過酷な自然に耐え、先住民たちの襲撃をかわしながら、フィッツジェラルドへの復讐をする…。
荒野の中、しかも季節はずーっと雪の積もった極寒の中、クマに突然襲われ、身動きできなくなり、そこから世話してもらえるはずの仲間に裏切られ荒野に見捨てられ、しかも自分の大切な息子を殺され、そこから先住民の襲撃に遭い激流に流され、死んだ動物の骨に残った肉をむしゃぶり、魚をとらえて生で食べ、別の先住民に会い、獲物の生肉を分けてもらいそのまま食べ、体が腐りかけていると言われてテントの中でいぶして治療してもらっている中、その良くしてくれた先住民は他の部隊に殺され首をつったままにされ、再び一人になったグラスが寝ているところをまた襲われて、盗んだ馬で逃走する中、崖からそのまま落ち馬も亡くなり、その馬の内臓をえぐり出して自分が裸になってその馬の体の中にすっぽり自分が入り寒さをしのぎ、元の遠征隊に合流して自分を見捨てたフィッツジェラルドの居場所を突き止める…。フゥー。すごい映画でした。
グロテスク。サバイバルとは本当に生易しいものではないということが、この映画のワンシーンワンシーンから伺えました。矢が突然人を射抜いて、すぐに争いが始まったり、ドンパチ拳銃が鳴り響いたりのアナーキー状態。心臓に悪いシーンがたくさんありました。その一方で、雪が降り積もった荒野、大自然が美しくもあり、静かな風景も心に残りました。主人公のグラスは先住民の女性と結婚して息子もいましたが、自分の妻となった人は早くに亡くなってしまい、事あるごとに彼の頭の中に妻の面影がよぎります。先住民の言葉が時々しゃべられ、静と動のメリハリある映画にも仕上がっていました。また息子も殺されてしまったあとは殺したフィッツジェラルドに復讐の念を持ち、体がまだ元に戻っていないにも拘らず自らグラスは復讐に立ち上がりますが、その戦いも雪の真っ白な中、ナイフで指を落とし、足をぶつぶつと刺し、真っ赤な血が真っ白な雪の中に広がるのです。凄まじい映像でした。
レオがやっと手に入れたアカデミー賞主演男優賞。その価値は本当にあると思いました。賞レースが始まったとき、「リリーのすべて」で同じようにゴールデングローブ賞主演男優賞やアカデミー賞主演男優賞にノミネートされていたエディ・レッドメインが、「賞は間違いなくディカプリオが獲ると思います」と言っていたのですが、この映画を観ると本当にまさにレオがこの役に徹していてブレがなく、堂々としたグラスを演じていました。本当に長い間願っていた賞が獲れて良かったです。レオ、おめでとう!と言いたい。
また憎まれ役のフィッツジェラルド役のトム・ハーディや遠征部隊の隊長のドーナル・グリーソンも良かったです。トム・ハーディは「裏切りのサーカス」で注目したのですが、レオと一緒に「インセプション」にも出ていてレオとは縁があるのかなあと思いました。また雑誌Timeのインタビューにトム・ハーディが「僕はベネディクト・カンバーバッチやエディ・レッドメインとは違うタイプだし、彼らのようにはなれない。もちろんエディとは仲が良くて友達だけどね」と言っていた記事を読みましたが、もっと彼の出演作品も観てみたいなあと思いました。またドーナル・グリーソンが「アバウト・タイム 愛しい時間」の主役ティム役を演じてた同じ人とは知らずに観ていて、後からチェックしてびっくりしてしまいました。彼の作品ももっとチェックしたいです。
この作品がアカデミー賞作品賞を獲ってもおかしくない位、作品自体も完成度が高かったと思います。お勧めです。
ウルフ・オブ・ウォールストリート ・ 華麗なるギャツビー [Leonardo DiCaprioレオ]
ディカプリオ主演の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」と「華麗なるギャツビー」を観ました。
「ウルフ・オブ・ウォールストリート」公式映画サイト: http://www.wolfofwallstreet.jp/
「華麗なるギャツビー」公式映画サイト:http://www.gatsbymovie.jp/?filter=style
「レボリューショナリー・ロード」でディカプリオの演技力にすっかり魅了されて以来、ディカプリオが大好きになって彼の映画をチェックしてきましたが、今年は「ウルフ・オブ・ウォールストリート」でゴールデングローブ賞主演男優賞(コメディ/ミュージカル部門)を見事に受賞。この映画はアカデミー賞の作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、脚色賞の5部門ノミネートされました。また「華麗なるギャツビー」はアカデミー賞美術賞、衣装デザイン賞ノミネートされています。3月3日のアカデミー賞、今から楽しみです。
まず、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」ですが、 ディカプリオとスコセッシ監督の5度目のタッグ作品。実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの半生を描いた回顧録「ウォール街狂乱日記 『狼』と呼ばれた私のヤバすぎる人生」(早川書房刊)の映画化です。ジョーダンは自らが証券会社を設立し、年収4900万ドルを稼ぐようになります。それだけならサクセスストーリーですが、仕事を一生懸命する一方でアルコールとドラッグとセックス漬けの日々。稼いだお金を湯水のごとく使いまくるこの奔放さが半端なかったです。3時間という長い映画。結構疲れました。映画の中ではfour letter wordの連発で、どこでもところ構わずセックスをするか、ドラッグをするかの描写が多すぎ、かなりお下劣極まりなく閉口なのですが、この破天荒な半生に人間の欲望の限度のなさ、節操のなさを感じ、こんなに億万長者なのに何だかむなしいなあと思う映画でした。全然羨ましいと思える人生でないとはっきり思いました。
ディカプリオがしばらく休息したいと言っていましたが、そういうのもわかる気がした映画でした。彼がどれほどこの映画に力を注いでいたかというのが、画面を通してビンビンに感じられました。特にFBIに自宅を盗聴されている危険があるのでゴルフクラブの公衆電話で電話するシーンがあるのですが、その間に今まで全然効かないからと言ってバカバカと飲んだドラッグが後から効き始め、電話をしている途中から口が回らなくなり、そのうちそこにいてはまずいと考えて自分の車に戻り、自宅へと電話し帰ろうとするそのラリッた状態での演技がすごすぎて、この作品は好きではないけれど、彼の演技はすごい!と再確認しました。また会社で社員たちを鼓舞する彼の堂々とした演技は見ものです。
ドラッグやセックスで仕事の緊張をほぐすことを指南してくれた元上司役にマシュー・マコノヒー。彼は最近の映画の役作りでダイエットをし激やせしてしまい、見た目がかなり変わりましたが存在感がありました。また会社の創業時から一緒に働いてる友人役のジョナ・ヒルはブラッド・ピット主演の「マネー・ボール」同様、この映画でもアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされています。脇を固める人たちも結構良かったです。インドのスター、アミターブ・バッチャンも出ていたので、あっと思ったし、映画の中でビリージョエルのムービン・アウト始め80年代にヒットした何曲かも使われ、ノリも良かったです。大きくアップダウンのある人生。それはかなり嫌悪感あるものでしたが、ただただディカプリオの演技力に拍手したい映画でした。
ウルフ・オブ・ウォールストリート(レオナルド・ディカプリオ主演) [DVD]
- 出版社/メーカー:
- メディア: DVD
The Wolf of Wall Street (Soundtrack)
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: Virgin Records Us
- 発売日: 2014/02/06
- メディア: CD
ウルフ・オブ・ウォールストリート 上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ジョーダン・ベルフォート
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/11/08
- メディア: 文庫
ウルフ・オブ・ウォールストリート 下 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: ジョーダン・ベルフォート
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/11/08
- メディア: 文庫
「華麗なるギャツビー」
フィッツジェラルドの小説「グレート・ギャツビー」を映画化。1970年代にもロバート・レッドフォードで映画化されている映画。1920年代を舞台に、アメリカンドリームを体現した謎めいた男ジェイ・ギャツビーの半生を描く。そこにはジョージ・ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」、シャンパン、チャールストンを踊る踊り子たち、花火など、毎夜毎夜ギャツビー宅で繰り広げられるパーティーと、ギャツビーが心寄せるデイジーの悲しい恋物語が描かれている。
ギャツビー(ディカプリオ)を思い出し、彼のことを語るニック(トビー・マグワイア)。湯水のごとく毎晩パーティーに金を使うギャツビーが一体何者なのか謎めいていて、そして少しずつ正体が明かされる。ニックとギャツビーはいわゆるお隣さん同士で、向こう岸の邸宅にはニックのいとこのデイジー(キャリー・マリガン)とその夫トム・ブキャナン(ジョエル・エドガートン)が住んでいた。ギャツビーとデイジーは昔恋人同士だったが、戦争で別れ別れとなり、ギャツビーはデイジーへの思いがまだ捨てきれていなかった。そのためいつか彼女が来てくれることを思いながら毎晩毎晩パーティーを開くのであった・・・・。
映画は華やかでステキでした。ギャツビー役のディカプリオが主演というより、ギャツビーの人生を観ていた第三者のニック役、トビー・マグワイアが主演と言う感じの映画でしたが、華やかな一方、最後の終わり方が悲惨すぎて悲しいと思いました。どんなにお金持ちであっても愛しい人の愛を手に入れることができないギャツビー。本当は愛しい人、デイジーが運転し、デイジーの夫ブキャナンの愛人を車で轢いてしまったのに、それを誤解した亭主が乗り込んできてギャツビーを拳銃で撃ってしまいます。電話のベルを鳴らしたのはデイジーではなく、ニックだったが、それを知らずにデイジーからの電話だと思いながら最後はギャツビーは息を引き取ります・・・。
ディカプリオファンとしてはこういう作品に彼が出てくれるのはとっても嬉しい。悲恋物語でしたが、純愛に女性を愛するその苦悩みたいなものが心にグッときました。
また以前原作は読んでますが、また読みたくなりました。またレッドフォードの映画も観たいなあと。村上春樹も「グレート・ギャツビー」を出していますが、村上春樹訳で再度読みたいです。
華麗なるギャツビー ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産) [Blu-ray]
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インセプション [Leonardo DiCaprioレオ]
久々のブログ更新になります。
まったくブログを書く気力がなく、しばらくお休みさせていただいていました。
最近、英語とスペイン語の語学の勉強をちょっと真剣にやりたいなあ~と思い始めてぼちぼち始めたこともあり、また瞑想やヨガを日課にすることで、興味の対象が少しずつずれてブログ更新という気力が全くなくなっていました。でも気が向いたときにはせっかく続いたブログをやはり更新しようかなあと思ってます。
今回更新しようと思ったのは、有楽町の国際フォーラムでレオナルド・ディカプリオ主演の「インセプション」の試写会に行ってきたからです。去年「レボリューショナリーロード」を観て”おやっ”と思い、その後「シャッターアイランド」を観てからすっかりディカプリオの魅力にはまってしまい、その後DVDで「ブラッドダイヤモンド」「ディパーテッド」「アビエイター」「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「タイタニック」などを立て続けに観て、すっかりレオファンになってしまいました。”今さら遅いって!?”感じですが、これからしばらくはディカプリオの作品だけは観続けて行きたいなあと思っています。
インセプション公式映画サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/inception/mainsite/
今回、ロンドン、パリ、LAとプレミアに出席して帰国したばかりのこの映画に出演の渡辺謙が舞台挨拶に駆けつけるというサプライズもありました。
渡辺謙はサイトーという社長役で、ディカプリオ演じるコブにある依頼をします。競争相手の会社をつぶしたいがためにその跡継ぎの息子の潜在意識に入り込み、後を継がずに独立するという考えを植えつけるという難しい任務を依頼するのです。渡辺謙の役は端役なのかなあと思っていましたが、結構重要な助演とも言うべき大きな役を演じていました。
コブ(ディカプリオ)は人が夢を見ている間にその人の潜在意識に入り込み、アイディアを盗んだり、 別のことを植えつけたりといったことを仕事としており、夢の中に入り込み、また更なる夢の中へ、そしてまたその夢の中の更なる夢の中へと幾層にも重なった次元の違ったパラレルワールドへとチームを組んで侵入していきます。コブ自身は愛すべき妻(マリオン・コティヤール)と一緒にあまりにもこの別世界へと入り込みすぎたため、妻が現実世界に戻るのを嫌がり自殺してしまうという悲劇を抱え、そしてその妻や現実世界で今も生きているけれど会うことが叶わない愛すべき子供たちは、時々コブが夢の中に入り込むとその世界にちらちらと姿を現し、任務遂行中にも関わらずそのたびにコブの心が揺れるのです。
何が現実で現実でないか、唯一ベーゴマのようなものがずーとスピンし続ければ現実である、と映画の中で語られ、時々その場面が現実である証拠にベーゴマが回され、また夢から現実に引き戻されるにはエディット・ピアフの曲か、キックされることか、ストンと上から落ちることと約束が決まっており、現実世界にうまく戻れるかどうかが後半とってもハラハラしました。仮想現実を扱った「マトリックス」みたいな要素があり、また蝶になった夢を見た荘子が現実だか夢だか区別がつかないと言ったことを思い出させる映画でもあり、とっても不思議な、でも面白く奥深い映画でした。ある種精神世界の映画ともいえるかもしれません。
また「シャッターアイランド」のディカプリオが演じたあの役の延長線上にこの映画の中のディカプリオが演じている感じもあり、あの中で悩んでいたディカプリオと今回のこの映画の中の悩んでいるディカプリオがちょっと重なって見えてもきました。ディカプリオは決してハッピーでない、こういう苦悩する男の役が結構合ってる気がします。
また思いのほかアクションが多く、カーチェースやら人に追われたりやら銃の撃ち合いやらでハラハラドキドキの映画でもありました。
最後はサイトーからの任務が何とか無事終わり、その代償として約束通りコブが子供たちと一緒に安心して暮らせることを暗示するシーンで終わってちょっと一息。
訳のわからない映画ともいえますが、私的には本当に面白く興味深い作品でした。これはクリストファー・ノーラン監督の作品で、クリストファー・ノーラン監督の熱狂的なファンの人もいるらしいのですが、それがわかる気がします。私もこの映画結構好きなので。
インセプション (レオナルド・ディカプリオ主演) [DVD]
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