わたしの叔父さん [デンマーク・スウェーデン映画]
バベットの晩餐会 [デンマーク・スウェーデン映画]
幸せなひとりぼっち [デンマーク・スウェーデン映画]
おじいさんと草原の小学校・スカイライン・光のほうへ・戦火のナージャ [デンマーク・スウェーデン映画]
久々の更新になりました。
東日本大震災以降に観た試写会を、ここら辺でまとめておきたいと思いました。観たのは4本です。
①イギリス映画「おじいさんと草原の小学校」
公式映画サイト:http://84-guinness.com/
この映画はケニアを舞台に実話を元に作られました。イギリス植民地支配から独立を勝ち取った39年後の2003年、ケニア政府が全国民に向けて無償教育制度をスタートさせますが、それまで独立戦争で戦い、妻子を目の前で虐殺され、強制収容所で長い間拷問を受けた84歳のマルゲおじいさんが「私にとって自由とは学校に行き学ぶこと。もっともっと学びたい」と言って小学校で教育を受けたいと申し願います。しかし本来学ぶべき子供たちで小学校は溢れ、なかなか許可が下りません。しかしマルゲおじいさんの熱意が学校長を動かし、彼女の計らいで通学が叶うものの数々の嫌がらせが始まります・・・・。
世界最年長の小学生として実際にギネス記録を持つマルゲ。彼の勉強したいという熱意には心動かされます。そしてケニアの大地に生きるキラキラ光る眼を持つ子供たち、マルゲの熱意を汲む校長先生にも。熱意さえあれば何でも道が開かれるということをこの映画は語っていました。映画上映は岩波ホールにて。素晴らしい映画でお勧めです。
②ハリウッド映画「スカイライン 征服」
公式映画サイト: http://skyline-movie.jp/
「2012」「アバター」のVFXチームによる映画。SF映画です。
ロスに住む友人宅を訪れたカップルが、早朝目にする薄気味悪い青白い光。その光を目にすると吸い込まれるように目が離せなくなり、たちまち光の中に消えてなくなってしまう・・・。得体の知れないものがロスの空を支配し、街は破壊され、人は吸い寄せられ、捕獲される。軍隊が出動するもなかなかその相手を倒せない・・・。
低予算と言われてる割には映像が良かったです。気楽に観るには楽しめます。残念だったのはストーリーがなんともまとまりがつかなかったこと。そのため印象がとても薄い映画となりました。
③デンマーク映画「光のほうへ」
「光のほうへ」オフィシャルサイト:http://www.bitters.co.jp/hikari/
第60回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に出品され、北欧映画賞受賞、ノルウェー国際映画祭批評家賞受賞、2011年デンマークアカデミー賞助演男優賞ほか5部門受賞作品。
アルコール依存症の母親に育てられた兄弟が、さらに幼い弟の世話をしているうちにその弟を死なせてしまいます。悲惨な子供時代を送った兄弟は成人しても兄は愛するすべを知らずに人間関係を築けず、そのうち無実であったけれど殺人罪で刑務所へ送り込まれ、また弟は離婚し子供を一人で育ててはいるものの、薬物中毒に溺れ、密売人となり、やはり刑務所へと送込まれます。二人が再会するのは残念ながら刑務所という場所でした・・・・。
全編がとても暗くてやりきれません。かなり重い映画です。最後の最後にちょっとだけ光が見えて終わりました。疲れているときにはお勧めできない映画です。元気があるときだけ観てください。
④ロシア映画「戦火のナージャ」
公式映画サイト:http://www.senka-nadja.com/
時代は第二次世界大戦中のソ連とナチスドイツの全面戦争の頃。スターリンの粛清の犠牲者となった父を持つ共産党員の娘ナージャは、ふとしたことから父が存命であることを知ります。過酷な父探しの旅に出て、たくさんの戦時中の不条理に出会いながら、父との再会を夢見てたくましく生きていくナージャの姿を描く映画です。
2時間30分という長い映画でしたがあまり長さを感じずに観終わりました。映画の最後に瀕死の兵士を助けようとしたナージャは、「生まれてから一度も女の人の胸を見たことがないんです。一生のお願いです。胸を見せてください」と頼まれ、ボタンをはずして胸を見せるシーンがありました。それはジュディ・ディンチ主演の実話を元に作ったイギリス映画「ヘンダーソン夫人の贈り物」を思い出させました。富豪のヘンダーソン夫人は戦争で息子を亡くし、その息子の部屋を整理したときにたくさんのポルノ雑誌が出てきたことで、イギリス初のヌード・レビューを開いた人でした。「戦火のナージャ」の映画の中には銃が乱射して泣け叫びながら逃げ惑う人々の姿もたくさん描かれてましたが、兵士のたった一言の「胸を見せてください」と言うセリフだけでも、戦争の酷さが集約されているようでした。
ぼくたちと駐在さんの700日戦争/ 愛おしき隣人 [デンマーク・スウェーデン映画]
ぼくたちと駐在さんの700日戦争 1 宣戦布告編―田舎町で繰り広げられたしょーもないイタズラ戦争 (1)
- 作者: ママチャリ
- 出版社/メーカー: 高陵社書店
- 発売日: 2007/04/26
- メディア: 単行本
ぼくたちと駐在さんの700日戦争 2 激闘編―田舎町で繰り広げられたしょーもないイタズラ戦争 (2)
- 作者: ママチャリ
- 出版社/メーカー: 高陵社書店
- 発売日: 2007/04/03
- メディア: 単行本
ぼくたちと駐在さんの700日戦争~BEST HITS 1979
- アーティスト: サントラ,久保田早紀,ばんばひろふみ,YELLOW MAGIC ORCHESTRA,ジュディ・オング,円広志,松坂慶子,桑江知子,石野真子,クリスタルキング,西城秀樹
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2008/03/26
- メディア: CD
もう1本は「愛おしき隣人」。サイエンスホールにて観てきました。
公式映画サイト:http://www.bitters.co.jp/rinjin/
スウェーデン、フランス、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、日本合作映画。人々の嘆き、悲しみ、愚痴のようなものがたくさん出てきて、ちょっと見ていて辟易しました。ミュージシャンとの結婚を夢見る女の子はまだしも、お金を無心する息子を持つ老人、人々の悩みに耳を傾け自分も自分の人生が不幸と嘆く精神科医、「誰も私を理解してくれない」といつでもどこでも大声で叫ぶ女性などなど・・・・・・。たくさんの人の人生のひとこまなのですが、嘆き苦しみばかりで、観ているこちらのほうがストレスがたまりそうでした。何か脈絡あってストーリーがあればまだしもなのですが、ストーリーなど何もなく実にまとまりのないものだったので余計に面白くなかったです。残念。はずれでした。
おまけ:サイエンスホールが九段下の北の丸公園内、日本武道館の前を通っていくので、その前にちょっと千鳥ヶ淵の桜を見ました。さすがに綺麗。たくさんの人もお花見してました。