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TOVE / トーベ [フィンランド映画]

フィンランド、スウェーデン映画「TOVE / トーベ」(TOVE)を観ました。

TOVE/トーベ[DVD]

TOVE/トーベ[DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2022/04/27
  • メディア: DVD

2020年の作品。IMDb評価は6.8。世界中の様々な賞を獲った映画。「ムーミン」を生み出したトーベ・ヤンソンの半生を描く。彼女が同性愛者であったことを知りました。

第2次世界大戦中のフィンランド、ヘルシンキ。芸術家として生きている彼女の癒しのために、本業の合間に気晴らしで「ムーミントロール」を描き始める。そのうち新聞にも少し「ムーミン」を載せるようになる。その頃、妻ある男性と不倫をし彼の離婚を機に結婚しようとする。しかし心はいつも上の空。なぜなら市長の娘ヴィヴィカのことが心から離れないから。ヴィヴィカと愛し合うようになり仲良くなっていた。彼女と出会うことで市庁舎の壁に絵を描かせてもらう。ヴィヴィカは舞台演出家でもありムーミンを芝居にしてもらう。そして子供たちをたくさん呼んで舞台として披露、成功。ヴィヴィカはパリに行き、パリに来ないかと呼ばれるトーベ。後から彼女を追ってパリに行くと彼女は別の女性と一緒だった。誰とでも寝る人なのだと思いトーベは失望する。それからイギリスの新聞社イヴニング・ニュースから連載を頼まれ始めるとそれを皮切りに人気が出て出版へのオファーも殺到。ムーミンが世界中に知れ渡る。本業の絵をパリの展覧会に出品するとそこでヴィヴィカに再会し別れる。

この映画が彼女の恋愛、同性愛者であることにスポットを当てていて、想像していた映画とは全く違っていました。もっと可愛らしい世界が描かれているのではないかと勝手に想像していた。所々に少しムーミンが出てきますが、ちょっとそれも少なかったか。少なくとも子供と一緒に観れるような映画ではなかったのは確かです。彼女は30歳代から島を訪れその後は島で生活していたようで、そちらをメインに映画化したほうが良かったかも、と思いました。ムーミンというよりGLの映画として記憶が残りそうです。naonaoお勧め度★★★★

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世界でいちばん幸せな食堂 [フィンランド映画]

フィンランド、中国映画「世界でいちばん幸せな食堂」(Master Cheng/Spice for Life)を観ました。

世界で一番しあわせな食堂 [DVD]

世界で一番しあわせな食堂 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2023/01/11
  • メディア: DVD

2019年の作品。IMDb評価は6.8。フィンランドの田舎の食堂を舞台に中国人料理人親子とフィンランド人シルカ、村人交流を描くドラマ。ちょっとゆったりほっこりする感じの映画でした。フィンランドの田舎の風景、湖、森、平野など自然が美しかった。また中国料理はやはり世界に誇れる料理なのだと改めて思いました。

フィンランドの田舎にあるシルカ食堂。地元の女性シルカが経営するこの食堂では毎日同じメニューが並ぶ。マッシュポテト、ソーセージ、サラダ。これがお決まり。それしかない。そこへ上海から来た中国人親子が現れる。恩人である「フォントロン」を探しているという。シルカが空いている部屋を提供する代わりにその中国人チェンが腕前を披露することでお礼返しをし、しばらくそこにいることに。チェンの作る料理は美味しく、毎日メニューも変わり突然の中国人団体客のリクエストに即座に応え、あっという間に食堂は賑わい始める。シルカは「フォントロン」を探す代わりに、チェンに長くいてもらえるように頼む。またチェンの子供ニュニョは覇気がなくいつもゲームに没頭。トナカイを探して森の中に一人で入って常連客に連れてきてもらったり、シルカが少し後押しをして地元の子供たちと自転車に一緒に乗ったりすると彼もまた馴染み始める…。

薬膳料理で施設の人たちの体調や常連客の体調が良くなり、フィンランドの人たちは中国料理に首ったけになる。考えてみれば中国ほど食卓にお皿の数が並ぶ国はないかもしれない。しかも食材の数が多く、それも色とりどり。フィンランドのシルカ食堂の定番メニューそれしかないのに比べ、食材のバラエティさ、色どりの良さ、料理の豊富さに舌を巻く。改めて中国料理って凄いよね、と思いました。チェンが作る料理はどれもこれも美味しそうだった。でもその一方でバッグパッカーで旅行した中国を思い返すと、旅行者同士でいつも言っていた「美味しいけど飽きる」というのも本当のところだったなあと思い出します。でも断然中華の方がフィンランド料理よりも健康に良さそうで長生きしそうですけど。

ニュニョがシルカになついて、チェンのビザが切れるころシルカも同行して中国へ行き、二人は結婚。またフィンランドに戻る予定というのがラストでした。チェンが探してた「ファントロン」は料理を食べに来て助けてくれてた恩人で既に亡くなっていました。フィンランドの田舎と自然をちょっとだけ満喫。サウナも出てきて「かもめ食堂」観た時みたいに、ちょっとだけフィンランドに行きたくなりました。naonaoお勧め度★★★★

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オンネリとアンネリのふゆ [フィンランド映画]

フィンランド映画「オンネリとアンネリのふゆ」を観ました。

オンネリとアンネリのふゆ [Blu-ray]

オンネリとアンネリのふゆ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2019/11/06
  • メディア: Blu-ray

2015年の作品。IMDb評価は5・8。フィンランドで国民的大ヒット児童文学の映画化。「オンネリとアンネリ」シリーズ。「オンネリとアンネリのおうち」が可愛かったのでこちらも観ました。前作同様おとぎの国の世界、絵本の世界そのままです。

今回はクリスマスの冬なので、クリスマスツリー、クリスマスのアドベントカレンダー、クリスマスカードなどクリスマス一色。そして小人一家が出てきて、ドールハウスの家具や食器、子供のガラガラなど本当にちっちゃな世界。バラの木夫人が戻るまで小人一家にドールハウスに住んでもらいながら彼らを守り一緒に暮らす物語です。

隣に住む姉妹が持っていたレシピで大きくなったり小さくなったりできるどろっとしたものを作って、それをなめるとオンネリもアンネリも小人のように小さくなり、小人の男の子も普通の人間のように大きくなったりしてました。昔々私が小さい時に観たアニメを思い出し、それは何だったのか調べたら手塚治虫氏の「ふしぎなメルモ」でした。でもよくよく調べたら「青いキャンディは10歳年を取り、赤いキャンディは10歳若返る」とあり、その年齢のままに大きくなったり小さくなったりしたわけではなかったんだと初めて知りました。小さい時に観た赤ん坊がみるみる大きくなってしまうイメージが強烈だったなあと、今更ながら思い出されます。

この「オンネリとアンネリ」シリーズ、可愛らしくて癒される。このシリーズはもう一作あるみたいなので、また機会をみて観たいなあと思います。

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オンネリとアンネリのおうち [フィンランド映画]

フィンランド映画「オンネリとアンネリのおうち」を観ました。


オンネリとアンネリのおうち [Blu-ray]

オンネリとアンネリのおうち [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2018/11/21
  • メディア: Blu-ray

2014年の作品。IMDb評価は5・7。マリセッタ・クレン二エミの児童文学「オンネリとアンネリ」シリーズの実写映画化。フィンランドで長く愛されているお話。フィンランドでは「ムーミン」同様に愛されているお話みたいです。二人の可愛い女の子が出てきて、北欧フィンランドの可愛い家や調度品、洋服などとってもキュートな世界に癒されました。何も知らずに観て、まるで絵本の世界を描いている夢の世界と思って観てました。


オンネリとアンネリの仲良しの女の子二人は、ある日「正直者にあげます」と封に書かれた大金を拾います。そして青い家を買うことに。ご近所の気難しいおばさん、変わった植物を育ててる美しい庭を持つ姉妹のおばさんと交流しティータイムを楽しんだりしてると、泥棒に入られてしまい、男の子、アイスクリーム屋さん、おまわりさんも巻き込んでの騒動が…。


とにかくかわいい世界で、癒されました。フィンランドの可愛いものがこの映画に溢れているのですから。子供たちの着ている服がとっても可愛いし、家の壁紙から調度品まで何もかもが素敵。庭の花も美しくて花火は薔薇の形。風見鶏がおしゃべりしたり、ほうきが勝手に掃除したり。鶏の生む卵はいろんな色の卵でその卵によって味が違くなるとか。二人の女の子がアイスクリームを毎回食べていて、アイスクリームが食べたくなりました。このシリーズ他にもあるみたいなのでまた機会を見て観たいです。




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ペリカンマン [フィンランド映画]

映画「ペリカンマン」を観ました。2004年フィンランド、スウェーデン映画です。

観てからこのレビューを書いたのは結構前ですが、いい映画、お勧め映画なのでアップすることにしました。

ペリカンマン [DVD]

ペリカンマン [DVD]

  • 出版社/メーカー: オンリー・ハーツ
  • メディア: DVD
           
2005年シカゴ国際子供映画祭最優秀作品賞受賞作。レーナ・クルーン原作「ペリカンの冒険」を映画化。人間に変身したペリカンと少年エミルの交流を描く。カリ・ケトネン、ロニ・ハーラ・カンガスほか出演。
ストーリーは、10歳のエミル(ロニ・ハーラ・カンガス)が両親の離婚を機に引っ越しをします。その時服を着たペリカンマン(カリ・ケトネン)を見かけ、その後も偶然そのペリカンマンを見かけ、友達になります。大人にはそのペリカンマンは普通の人間にしか見えませんが、子供のエミルや同じアパートに住む女の子には正体がペリカンであることがわかっています。
ペリカンマンは人間の言葉を覚え、劇場の裏方の仕事を手に入れ、アパートに住み、バレリーナの恋人まで手に入れますが、自分の本性(ペリカンであること)をばらすと、恋人はその場を悲鳴を上げて去ってしまいます。
一方、エミルは父親からの手紙を毎日待っていますがなかなか来ず、やっと来たとき田舎に住んでる父親に会いに行きます。しかし父親は既に別の女性と再婚し、エミルにとっては居場所がないのでそそくさと逃げ帰ってきます。
その間、ペリカンマンは実はペリカンだ、早く動物園に入れないと、と大人たちが騒ぎ始め、ペリカンマンは捕えられ動物園に送り込まれます。エミルは動物園に侵入しペリカンマンを逃がしますが、ペリカンマンはペリカンとして生きていく決心をします・・・。
ペリカンマン役をやったカリ・ケトネンのペリカンらしい動きはまさに秀逸でした。うまい、うますぎます。しかもすごくハンサムで格好いい。まるでペリカン界のエースのよう。はまり役でした。またエミル役のロ二・ハーラ・カンガスも可愛らしくて良かったです。
アパートを借りたペリカンマンが居間の真ん中にバスタブを起き、冷蔵庫にネクタイを入れ、電子レンジに靴を入れて(だったかな!?)使ってるのが面白かったです。
童話を映画化したようなので、とってもファンタジーで癒されました。可愛いストーリーだけどちょっと切ない映画。ペリカンの悲哀も出てて・・・。
フィンランド映画は核の脅威を描いた「100000年後の安全」を観たくらい。「ククーシュカ ラップランドの妖精」というフィンランドに住むサーミ人とロシア兵の映画を思い出しましたが、でもこれはロシア映画でした。大好きな「かもめ食堂」はフィンランドが舞台の映画でしたけど・・・。フィンランド映画、もうちょっと観てみたくなりました。

 

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