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サン・セバスチャンへようこそ [Woody Allenウッディ・アレン]

スペイン。アメリカ、イタリア合作映画「サン・セバスチャンへようこそ」(Rifkin's Festival)を渋谷のユーロライブで観てきました。

ポスター画像

(C)2020 Mediaproduccion S.L.U.,

Gravier Productions, Inc. & Wildside S.r.L.

公式映画サイト:https://longride.jp/rifkin/

ウッディ・アレン脚本監督映画。ベネチア、カンヌ、ベルリンと並ぶ4大映画祭の1つサン・セバスチャン映画祭を舞台に繰り広げられるロマンティック・コメディ。所々クスッと笑えていかにもウッディ・アレン的な映画。明るく華やかなスペインのサン・セバスチャンの映画祭の裏で主人公モートが毎日のように見る夢が白黒で表され、その夢も不可思議なものでしたが、後から解説付きでトークショーがあり、これらはウッディ・アレンが尊敬するフェリーニ、ベイルマン、トリュフォーの映画へのオマージュだと知りました。

ニューヨークの大学で映画学を教えるモートは、フランス人監督フィリップの広報係をしている妻のスーについてサン・セバスチャン映画祭にやって来る。スーはどうやらフィリップといちゃいちゃして浮気している様子。モート自身も心臓が心配で診てもらった医者のジョー・ロハスが気になり心が浮足立っている。モートは自分が一体何のために生き、本当は何がやりたいのか自分探しをし始めた。映画を教えていることに満足せず小説を書き始めていたが、そのことにも葛藤していた。毎日のように見るたくさんの夢。時には弟に自分の付き合った彼女を取られそれを指をくわえて見ている夢。自分の妻のスーと好きになった女医のジョーが同一化しているような夢。またパーティの最中その場を離れようと外に出たくても出れないでいる夢。死神と対面し長生きのために色んな忠告を死神から受けている夢等々。映画祭の終わり頃には妻のスーから離婚の申し出があり、それに向き合うモートだった…。

解説によると「市民ケーン」「8 1/2」「突然炎のごとく」「男と女」「仮面/ペルソナ」「野いちご」「第7の封印」「勝手にしやがれ」「皆殺しの天使」の映画で使われた場面に似たものをウッディ・アレンがこの白黒の夢の中でも似たような場面を作り出していたとのこと。どれひとつとしてまともに観ていないのでピンとこず。これらの映画を観た後でまたこのウッディ・アレンの映画を観たらもっと楽しくなるかもです。

まあそれらを知らずともそれなりに楽しく観られました。スペインには3回行っているけど、サン・セバスチャンには行ったことがない。けれどこの映画を観ていてちょっと行った気分にもなりました。ハッピーエンドとはいかなかったけれど全く悲壮感なく軽くてポップな感じが楽しかったです。naonaoお勧め度★★★★

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ウッディ・アレンの6つの危ない物語 [Woody Allenウッディ・アレン]

アメリカドラマ「ウッディアレンの6つの危ない物語」(Crisis in Six Scenes)を観ました。

第一話 

第一話 

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2017/03/24
  • メディア: Prime Video

2017年の作品。IMDb評価は6.6。コメディ。1960年代の夫婦の家に夜中忍び込んできた革命家の女性。その女性の登場によってこの夫婦の家に出入りする人たちがひっかきまわされるお話。セリフが多くて早口で天晴でした。ドタバタコメディであちこちでクスッと笑えるところがウッディ・アレン。人がたくさんしゃべたら負けずにしゃべり返してるのも話があちこち飛んで収集つかなくなるのも可笑しい。「マーベラス・ミセス・メイゼル」に出てたレイチェル・ブロスナハンも出ていて余計にお得感ありました。

シド(ウッディ・アレン)はSF作家。ジェームズ・ディーンのような髪型にしてもらおうと床屋に行った。ケイ(エレイン・メイ)はカウンセラーで夫婦の悩みを聞き、週一回主婦たちを集めて読書会を開いている。シドはアランに感じのいい娘さんエリー(レイチェル・ブロスナハン)を紹介し二人は近々婚約する予定でもいる。警報機を入れ忘れた日に泥棒が入り、シドもケイもそわそわ。正体はレニー(マイリー・サイラス)で彼女は匿ってほしいと言う。警察やFBIに追われてる革命家だった。シドはさっさと追い出したいがケイは何も追い出さなくてもという感じ。そのうちケイはレニーの影響で毛沢東の思想に感化され、読書会の婦人たちにも影響が及び、アランはレニーから大麻をもらい意気投合し、2人でキスまでする始末。シドはレニーにマシンガントークのようにあれこれ言うが結局取り入ってもらえず(笑える)、話もあちこち飛んで収集つかない(笑える)。そのうちレニーはキューバに行くので協力してほしいとシドとケイにスパイのようなことをさせる(笑える)。アタッシュケースを指定の時間指定の場所で渡されそれを公衆電話ボックスに置いてくるのだが、男の人が持ち去るはずが女の人が現れ、慌てて出ていくと女の人は交番に届けると言う。アタッシュケースの中身を間違って開けてしまい中身がキューバの紙幣であることを知っているシドは、警察に届けたら厄介だと思って色々言うが埒が明かずそのうち警官が来てアタッシュケースを持って行ってしまう。その後あれはキューバに行くための資金だったとレニーに言われる。家ではたくさんの人が集まって来て読書会の婦人たち、エリーたち、カウンセリングの患者たち、レニーの革命家の仲間たち、そしてガス修理の人たち…と次から次へと続々やって来る(笑える)。レニーを車で誰が送るかでもめて、最後はシドに送ってもらうことに。トランクの中に隠れて警官に車を止められている間こっそりレニーは森へ逃げていく…。

毛沢東にカストロ、ゲバラ。ゲバラのポスターもいつの間にか貼ってありました。きっとレニーの仕業。1話25分くらいで6話と短くあっという間に観れて楽しかったです。レイチェル・ブロスナハンは良家の娘さんという感じで至って真っ当な役でした。ミッジみたいな役がやはり当たり役だったなあと思いました。ウッディ・アレン御年今年で87歳。この撮影時は81歳。凄いです。naonaoお勧め度★★★★

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カフェ・ソサエティ [Woody Allenウッディ・アレン]

アメリカ映画「カフェ・ソサエティ」を観ました。

カフェ・ソサエティ [Blu-ray]

カフェ・ソサエティ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: KADOKAWA / 角川書店
  • 発売日: 2021/01/29
  • メディア: Blu-ray

2016年の作品。IMDb評価は6・6。ウッディ・アレンの作品なので観ました。かつての恋人との再会をサラリと描いています。それが切ない。でも切なさあっての人生なのかなあと思える大人の映画でした。

30年代のハリウッドに来たボビー(ジェシー・アイゼンバーグ)は映画界で働く叔父の下で働き始め、叔父の秘書ヴォニー(クリステン・スチュワード)が好きになります。しかし彼女には恋人が。そして彼女はこの恋人と別れボビーとヴォ二ーが付き合い始め、ボビーがヴォニーにプロポーズをする段階で前の恋人と縒りを戻したヴォニーは前の恋人を選ぶことに。実はその恋人はボビーの叔父でした。傷心のボビーはニューヨークに戻りクラブを経営。美しい女性ベェロニカと結婚しますが、そこにかつての恋人だったヴォニーが現れます…。

30年代の華やかなハリウッドの世界。ベティ・デイビス、フレッド・アステア、ジョン・フォード、ビリー・ワイルダ―、ジュディ・ガーランド、ゲーリー・クーパー、ロバート・テーラーなどたくさんの俳優や監督の名前がずらりと会話で使われ、そんな中でボビーが働き、恋をし、そしてニューヨークに場所を移してかつての恋人との再会。その時はお互いに既に既婚の身。時が流れているにも関わらずお互いを思っている気持ちが結構切ないなあと思いました。それと身内にギャングがいて、人を殺して捕まって死刑になる物騒なことも描いていたけれど、あまりにもサラリと描かれていてマンガみたいでした。クラブでのジャズが雰囲気あって、そこに恋愛があるとやはり絵になります。やはりウッディ・アレンの映画は好きだなあと思いました。

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男と女の観覧車 [Woody Allenウッディ・アレン]

アメリカ映画「男と女の観覧車」を観ました。


女と男の観覧車 [Blu-ray]

女と男の観覧車 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: バップ
  • 発売日: 2018/12/19
  • メディア: Blu-ray

2017年の作品。IMDb評価は6・2。ウッディ・アレン監督作品。ケイト・ウィンスレットの演技が光る作品。1950年代のニューヨークの͡コニ―アイランドが舞台。昔女優であったが今はウェイトレスとして働くジニー(ケイト・ウィンスレット)は、夫(ジム・ベルーシ)に隠れて海岸の監視員ミッキー(ジャスティン・ティンバーレイク)と不倫関係になり彼との生活を夢見るようになるが、夫の娘キャロライナ(ジュノー・テンプル)が現れるとその関係がギクシャクしてくる…。

連れ子が放火魔でそれだけでもイライラしてるジニーですが、キャロライナが現れると三角関係のようになり、本当はそうでもないのに猜疑心やら嫉妬が芽生え、もっとイライラが募ります。最後ミッキーとデートしたキャロライナはミッキーから愛の告白を受け、また義母にあたるジニーと不倫をしていることを告げられるとショックを受けその場を去ると、姿を消してしまいます。どうやら元夫のギャングが連れ戻したのか殺したかもしれないのですが。最後は結局元の鞘に収まって、家族3人が普通に生活していきます。

ディカプリオと再演した「レボリューショナリー・ロード」でディカプリオ同様、ケイト・ウィンスレットの演技はとても光っていたのですが、今回もその映画の演技を観るような感じでした。その時の役もイライラした妻の役でしたが、今回の方が熟年感が出てますます磨きがかかったように思えました。ケイト・ウィンスレットがあってのこの映画。イライラ度が強い映画だったので、後味がよくありません。そして好きな映画かと聞かれれば決して好きとは言えない映画。それでも演技がうまい人の作品を観るのはやはりいいものなので、観れて良かったです。

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映画と恋とウッディアレン [Woody Allenウッディ・アレン]

かなり前に観た映画ですが、レビューをアップせずにいました。最近忙しく映画は観れていません。こんな時は前に書いていてアップせずにいたレビューをアップしたらいいかもなあと思い、アップしてみました。

「映画と恋とウッディアレン」。2011年のウッディ・アレンのドキュメンタリーです。

映画と恋とウディ・アレン 完全版 [DVD]

映画と恋とウディ・アレン 完全版 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • メディア: DVD


ギャグを書くライターとしてスタートし、そこからコメディアン、映画監督、俳優…と数々の多才ぶりを見せるわけですが、彼の元奥さんのダイアン・キートン、ミア・ファローのほか、スコセッシ監督やショーン・ペン、スカーレット・ヨハンソンやペネロペ・クルス、ナオミ・ワッツなど多彩なスターもウッディ・アレンのことを語っていました。

「アニー・ホール」「ハンナとその姉妹」「ボギー!俺も男だ」「マッチポイント」「それでも恋するバロセロナ」「ミッドナイト・イン・パリ」など観た映画のシーンも映り、やはりこの人の映画はすごく好きだなあと再確認したのでした。

コメディアンをやっていたというのは今回初めて知ったことで(道理で動きもコミカルです)、また養子にしてた女の子に手をつけ、ミア・ファローと離婚訴訟してたまでは知っていましたが、その後その養子の女の子と結婚し子供もいて今は落ち着いた生活を取り戻していたというのは今回初めて知りました。

「おいしい生活」「マッチポイント」「ミッド・ナイト・イン・パリ」「ブルージャスミン」がウッディアレン作品ではお気に入りですが、まだまだ観ていてない作品もあるのでチャレンジしお気に入りをもっと見つけたいです。また相変わらず新作もどんどん作っているので、観たいと思いました。

追伸:映画を観るには結構余裕がないと観れないことに気づきました。物理的にもそして精神的にも。だから映画を観れているというのは実はとっても恵まれていることでもあるのです。これからも観続けていける状態であり続けたい。それはとっても幸せなことです。


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