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ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 [アメリカ映画 賞受賞]

アメリカ映画「ウォーク・ザ・ライン」(Walk the Line)を観ました。

ウォーク・ザ・ライン / 君につづく道 [DVD]

ウォーク・ザ・ライン / 君につづく道 [DVD]

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2015/07/17
  • メディア: DVD

2005年の作品。IMDb評価は7.8。カントリー・ミュージシャンのジョニー・キャッシュの半生を描く。アカデミー賞主演女優賞受賞(リース・ウィザースプーン)。ゴールデングローブ賞作品賞、主演男優賞(ホアキン・フェニックス)、主演女優賞受賞、他多数。主演二人ホアキン・フェニックスとリース・ウィザースプーンの演技はもちろん、吹替なしのその歌唱力に圧倒されました。一度昔観ていた気がするのですが、観直してみると結構忘れていて、でもいい映画だなあと改めて思いました。

父親はアル中であまり仕事をせず、子供に仕事をさせています。兄が材木を電動のこぎりで切っている間、ジョニーは兄のそばについてのこぎりが空回りした時にスイッチを切る係だったのに、釣りで遊びに行く気持ちが勝り兄にねだり行かせてもらいます。行っている間兄は電動のこぎりに巻き込まれて血だらけ。そして兄は亡くなり、父はますます荒れていきそこからジョニーと父の間に大きな確執が生まれます。大人になりドイツに軍人として赴き退役しメンフィスに移り住んだ時には訪問セールスの仕事を始め、仲間と一緒にバンドを組んで楽しんでいました。その間幼馴染と結婚もし子供も授かりましたが、徐々に夫婦仲も冷めていきます。スタジオでレコーディングしているのを観たジョニーは自分たちのバンドもデビューしたいとオーディションを受け、プロのミュージシャンになります。エルビス・プレスリー、ジェリー・リー・ルイス、ジューン・カーターらと出会い、一緒にツアーへと出かけるのでした…。

ジョニー・キャッシュと2番目の妻のジューン・カーターとの出会い、恋愛、結婚に至るラブロマンスにもなっていて、ステージ上でそれぞれが、また二人が一緒に演奏し歌うエンタメとしても楽しめる映画でした。二人のステージが素晴らしくてミュージシャンとしてやってもいけるくらいのうまさに舌を巻きます。俳優さんたちはどうしてみんなこうも歌もうまいのだろうかといつも驚きです。相変わらずホアキン・フェニックスの演技は素晴らしくて、この人一度俳優を辞めるみたいな宣言をした時期があったと思うのですが、天職だから辞めなくて良かったなあと思いました。兄のリバー・フェニックス同様子役の時から活躍していたみたいなのですが、リバーは塩顔なのにホアキンは濃い顔で本当に兄弟なのかいつも疑問です。リース・ウィザースプーンは監督業までやる人なので多才な人なんだろうなあと思いました。

長年の父との確執や覚せい剤に溺れるジョニーを最後はジューンが救い、ずっと求婚されてもイエスと言わなかったジューンがやっとイエスと言い、ジョニーは覚せい剤を止め、囚人たちからのリクエストで演奏のため二人は刑務所回りをし、ジューンが亡くなったその4か月後にジョニーが追うように亡くなったというのがこのジョニーの人生を物語っているようでした。カントリーミュージックそんなに好きでなくても、楽しかったです。naonaoお勧め度★★★★★


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女王陛下のお気に入り [アメリカ映画 賞受賞]

イギリス、アイルランド、アメリカ合作映画「女王陛下のお気に入り」(The Fovorite)を観ました。

女王陛下のお気に入り [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

女王陛下のお気に入り [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2020/09/04
  • メディア: Blu-ray

2018年の作品。IMDb評価は7・5。宮廷、歴史もの。18世紀アン女王の寵愛を奪い合う二人の女性を描く。アン女王を演じたオリヴィア・コールマンがアカデミー賞主演女優賞受賞してます。

18世紀のイギリス、アン女王(オリヴィア・コールマン)は痛風に悩んでいた。親友で側近のサラ(レイチェル・ワイズ)は牛肉を患部に当ててそのまま包帯をさせていたが、一向に痛みは収まらず。それを知った女中のアビゲイル(エマ・ストーン)が機転を利かせ、薬草を摘みペースト状にして女王の足に塗ると、女王の足の痛みがたちまち収まる。アビゲイルはサラの遠縁で彼女を頼って女中になっていたが、その薬草がきっかけで女官に引き上げられ部屋も与えられ、彼女は女王やサラの近くにいられるようになる。女王の大のお気に入りのサラは政治にまで口を出し、好き放題の振る舞いをしており、アビゲイルは没落貴族となっていたので、いつしかその地位を復活させるために自分がサラに取って代わりたいと願っていた…。

最終的にはアビゲイルは貴族と結婚しその地位を得て不動のものとし、女王に取り入りサラに代わって女王のお気に入りになります。サラと女王が同性愛者であることを知り、自分も女王とベッドを共にしたり、一緒にゆっくりダンスをしたり、可愛がっているウサギを大切にしたり…。そして陰ではサラの紅茶に毒を盛り殺そうとしたり、サラ夫妻を遠くへと追いやり、サラから女王への手紙も燃やして女王へはいかないようにして、最初の望み通り、サラに代わる女王のお気に入りとなるのです。でもやがて女王はサラの残酷さに気づき、彼女を疎ましく思い始め、女王は痛みのある足をアビゲイルに揉ませながら、アビゲイルの頭を押さえるラストでした。

顔が白塗りの議員たちの中に、ニコラ・ホルトがいました。笑えた。「The Great」のふてぶてしい感じが同じだった。映画では女王の心理がとても複雑で、サラとは幼馴染で親友で側近ですが、時に疎ましく思い、そこを狙ってアビゲイルが入り込み、アビゲイルを気に入りサラを遠くにやってしまうかと思えばまたサラを近くに呼び寄せたりもします。アビゲイルとサラの自分の寵愛の奪い合いを観て楽しんでいたりもします。その繊細な心の動きが面白かったです。

主役のアン女王演じたオリヴィア・コールマンさんが韓ドラ「哲仁王后(チョルインワンフ)」「海街チャチャチャ」「愛の不時着」に出ていたチャ・チョンファさんに似ていることに気づきました。特に「哲仁王后(チョルインワンフ)」の放送が始まったのをきっかけに一年ぶりくらいに観直したときに、その顔の作りがとっても似てると気づきました(ちなみにチャ・チョンファさんは女官のリーダー役)思わぬ発見でした。naonaoお勧め度★★★★

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ジョジョ・ラビット [アメリカ映画 賞受賞]

アメリカ映画「ジョジョ・ラビット」(Jojo Rabit)を観ました。

ジョジョ・ラビット [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

ジョジョ・ラビット [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2020/12/02
  • メディア: Blu-ray

2019年の作品。IMDb評価は7.9。アカデミー賞脚本賞受賞。コメディ。戦争もの。第二次世界大戦中のドイツの10歳のジョジョの物語。空想でヒトラーといつも会話しているジョジョはナチスが大好きでいい軍人になりたくて一生懸命だが、ある日母親(スカーレット・ヨハンソン)がユダヤ人の女の子エルサを匿っていることに気づく…。

戦争をただ悲惨なまま伝えるのでなく、子供目線でちょっとユーモアを交え面白く描くイタリア映画「ライフ・イズ・ビューティフル」を思い出しました。この映画は最初のかなりのバカバカしさと最後の深刻さの落差でとても泣ける映画なのですが、この「ジョジョ・ラビット」もそこまで落差はなくてもこの類の映画でした。何も疑わずまっすぐで真面目なジョジョが「ハイル、ヒトラー」と大声で挨拶するのが、観ているときは可愛らしくて健気でまっすぐと思って観てましたが、観終わってみると痛々しい感じがしました。母親がユダヤ人の女の子エルサを匿っていることはバレませんでしたが、レジスタンス運動をしていることがバレて広場で絞首刑にされます。ナチスがジョジョの家にやってきて、その証拠集めのために家を荒らされたとき、隠れていたユダヤ人の女の子エルサがジョジョのすでに亡くなっていた姉に成り済ましてIDを出すのですが、仲の良かったナチの大尉が、エルサが答えた誕生日が姉のIDに書かれた生年月日と違っていたのにそれを見逃してくれ、その上連合国軍がドイツにやってきたとき、捕まっていたその大尉のところに近づいて行ったジョジョを連合国軍に殺されないように「ユダヤ人め。あっちへ行け」とジョジョに大声で怒鳴り、ジョジョの命を助けてくれたのにはウルっときました。母亡きあと、それ以前に父も姉も既に亡くしていたジョジョはこの世にまるっきり一人となり、ドイツが負け連合国軍が勝利したことをエルサに言えず、ドイツが勝ったと嘘をついたのもその心情がよくわかります。結局エルサも外に出て連合国の勝利と知り喜び、ジョジョはビンタを喰らいますが。

ジョジョの想像上の話相手のヒトラーがかなり滑稽に描かれてもいます。この想像上のヒトラー役は、何とこの映画の監督タイカ・ワイティティが演じたとのこと。一番エンジョイしてるのは監督だったかも。正当に真正面から戦争を描かれるより、こうして少し軽いノリでお茶らけて描いてくれたほう余計に後から心に響きます。naonaoお勧め度★★★★★

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タミー・フェイの瞳 [アメリカ映画 賞受賞]

アメリカ映画「タミー・フェイの瞳」(The Eyes of Tammy Faye)を観ました。

タミー・フェイの瞳 (字幕版)

タミー・フェイの瞳 (字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2022/02/02
  • メディア: Prime Video

2021年の作品。IMDb評価は6.6。伝道師のジム・ベイカーとその妻タミー・フェイの半生を描く。実話に基づく夫妻の栄光と失墜を描く。アカデミー賞主演女優賞受賞(ジェシカ・チャステイン)、メイクアップ&ヘアスタイリング賞受賞。他、ジェシカ・チャステインが主演女優賞をあちこちで受賞してます。ジェシカ・チャステインの演技が何とも素晴らしい。そして年老いていくその変わりようも凄かったです。

1970年代から80年代にかけてテレビ伝道師としてジム・ベイカー(アンドリュー・ガーフィールド)とその妻タミー・フェイ(ジェシカ・チャステイン)は大成功を収めていた。ジムが言葉を発し、タミーが派手派手なメイクと衣装に身をくるみ歌うことで多額の献金を集めては、次々と新しい施設を建設。遊園地のようなものや職業斡旋場や、食料センターなど次々と。ジムとタミーはお金を湯水のごとく使い、当時の大統領候補レーガンからもサポートしてくれてありがとうとの感謝の手紙も届くようになる。タミーの浮気がバレ、夫婦仲は悪くなっても彼女のテレビでの懺悔がまた話題となり、献金がますます集まる。当時最先端の衛星放送まで始め、50か国以上の国にも彼らの番組が配信。ただタミーはダイエットコークと抗不安薬を手放せなくなり、常用するように。そのうち献金が不正に使われていることや、ジムが同性を誘惑していたなどの疑惑が持ち上がりマスコミが騒ぎ始めたり、ジムに女性関係があり口止め料を女性に払ったことを暴露され、それをまた彼が告白してなどスキャンダルまみれとなり、結局裁判で24件が有罪。財産も没収され二人はテレビから追い出されてしまうのでした…。

ジェシカ・チャステインの演じるタミー・フェイが凄かった。「インターステラー」や「ヘルプ」では何とも思いませんでしたが、「女神の見えざる手」で、この女優さん凄いなあと思ったのですが、この映画はまたそれを上回った演技力で魅了してくれました。年を徐々に取って年齢と共にどんどん派手派手でけばけばしくなるメイクアップの技術も同時に凄かった。彼女の演技力に脱帽の映画でした。アンドリュー・ガーフィールドも良かったけれど、彼女の陰にちょっと隠れてしまった感じです。アメリカでその当時を知る人は余計にこの映画面白く観られただろうなあと思いました。naonaoお勧め度★★★★★


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スリー・ビルボード [アメリカ映画 賞受賞]

アメリカ、イギリス映画「スリー・ビルボード」(Three Billboards Outside Ebbing,Missouri)を観ました。

スリー・ビルボード [Blu-ray]

スリー・ビルボード [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2018/11/03
  • メディア: Blu-ray

2017年の作品。IMDb評価は8・1。 クライム、サスペンス。アカデミー賞主演女優賞受賞(フランシス・マクドーマンド)、助演男優賞受賞(サム・ロックウェル)。他にもベネチア国際映画祭脚本賞受賞など多数。主演、助演の演技も良かったけれど、脚本が良かった。心臓に悪いシーンの中に、ホロリとさせるエピソードを交えストーリー展開が抜群だった。

娘をレイプの上に殺されてしまったミルドレッド(フランシス・マクドーマンド)は、ある日3つの看板広告を出す。「なぜ、ウィロビー署長」「まだ逮捕してないの?」「レイプされて死亡」と。ミルドレッドに協力的だった警察署長はガンの末期で結構すぐに亡くなってしまう。そして広告代をミルドレッドに残してくれる。レイシストでマザコン、ミルドレッドを嫌っている警官ジェイソンが警察署に残っていたが、彼は広告会社に乗り込みそこで働く人たちをボコボコにしてしまう。しかし一連の悪さを新署長に見られ、ジェイソンはいきなり解雇となる。夜、ジェイソンは警察署に立ち寄り、前署長の置き手紙を読んで自分の行いを改心していた時、ミルドレッドは誰も警察には人がいないと思い火炎瓶を投げて警察署を焼き、ジェイソンはそこで大やけどを負う。入院すると自分が暴力振るった広告会社の人がいて、彼に優しくされて涙するジェイソン。ジェイソンは退院し、たまたまバーで聞きつけた男の話からミルドレッドの娘を殺した犯人ではないかと思い、わざと彼に暴力をふるってDNAを採取。実際には彼は犯人ではなかったが、たくさんの女の子たちをレイプしてるのは間違いないと考え、ジェイソンはミルドレッドを誘って、その男のいるところへ向かう…。

娘殺しの犯人探しを必死になってするミルドレッドの物語ですが、残された家族にガンと戦うだけの思い出を残したくないと自殺し、ミルドレッドに広告代を残し、自分の部下のジェイソンに彼が良い方向へ進むようないい手紙を書いたウィロビー署長の物語でもあり、レイシストでカッとなりすぐ暴力を振るジェイソンが、自分が暴力振るった相手から優しくされ、署長から心温まる手紙をもらって改心してミルドレッドの娘の犯人探しに協力する物語でもありました。看板が燃やされたり、ミルドレッドが歯医者の指にドリルで穴をあけたり、ミルドレッドの職場に見知らぬ男が現れ店の商品を投げて行ったり、署長が銃で自殺したり、ジェイソンが人をボコボコにしたりされたり、ミルドレッドが火焔瓶投げて放火したりなどの過激でショッキングなシーンもある一方、ジェイソンが人のやさしさに触れて涙し署長の手紙で変わっていく様や、仲の悪かったミルドレッドとジェイソンが最後は犯人捜しで手を取り合う姿がとても心地よかったです。殺人犯かもしれない男のところに行く車の中で「やつを殺すのは実はあまり気が進まない。でも道行く中考えていけばいいか~」と言いながら映画が終わるのも、物語がまだまだこれから先も続く感じが良かったです。それと「夏の名残りのバラ」(The Last Rose of Summer)やABBAの「チキチータ」などの曲が映画にマッチしてました。naonaoお勧め度★★★★★

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