レジェンド&バタフライ [日本映画 時代物]
柘榴坂の仇討 [日本映画 時代物]
一ツ橋ホールで「柘榴坂の仇討」を観てきました。
武士の献立 [日本映画 時代物]
先週、イイノホールで「武士の献立」も観てきました。
映画公式サイト:http://www.bushikon.jp/
御算用者(経理係)として藩に仕えた「武士の家計簿」(2010)に続き、江戸時代の加賀藩を舞台に描くシリーズ第2弾。料理で藩に仕えた包丁侍の物語。
夫(高良健吾)は包丁侍だが、未だに本当の侍に未練がタラタラで本業の料理人としてうだつが上がらない。一方嫁(上戸彩)は料理は天下一品だがかつて離縁され、姉さん女房。舅(西田敏行)や姑(余貴美子)には本当は包丁侍として腕もある長男がいたが急逝してしまい、頼りは残る次男のみ。そこに料理のうまい次男の嫁を見つけてきたのですが・・・。
かつて夫は剣の腕を磨きその剣の道場の娘さん(成海璃子)に初恋をし、一緒になるつもりでいましたが、剣で一番になった者がその娘さんとの結婚が約束されていて、結局幼馴染の友人(柄本祐)に剣の試合で敗れ、友人がその娘さんと結婚するのでした。代々包丁侍の料理人の一家に生まれ、しかも長男が亡くなってしまった以上次男が家を継がねばならず、次男の心は千々に乱れます。最初は包丁侍の職を忌み嫌う次男でしたが、嫁を迎えると、その嫁が大変な料理人であったため、いろいろ教えてもらいメキメキ腕を上げます。ある時加賀藩の藩主を倒す集まりにひそかに出ていて、藩主を打つというその早朝、それを悟った嫁は刀を持って遠くに逃げ、次男は結局その約束の時間に行くことができませんでした。謀反を起こした友人の家は取り壊され、友人もその妻でかつての恋人も遠いところへ行ってしまうのでした。時が経ち友人の妻だけがひそかに戻ったという噂が流れ、また自分の夫がずっとその彼女が好きで彼女からもらったかんざしを大切に持っている夫に気づくと、身を引いたほうがいいと考え置手紙をしたため、かつて夫と食材を求めて旅した能登へと旅経つのです。しかし、夫はそれからほどなくして妻を迎えに来ます。「妻はあなたしかいない」と言うために。
最初は夫婦でなかった男女が最終的に夫婦になっていく物語。ダメダメ夫に嫁いだ妻は本当に大変だったなあと思います。明るくてしっかり者の妻を上戸彩はしっかり演じていて、半沢直樹の妻役もやった上戸彩は良妻を続けて演じていて、それだけで株を上げているのではないかなあと思いました。堺雅人の「武士の家計簿」も観ましたが、こちらのほうがもっとほのぼのしていたかもしれません。いずれにしてもいつの世も生きていくのは大変だし、それと同じくらい喜びもあるなあと思いました。
ICHI [日本映画 時代物]
「ICHI」を新宿厚生年金会館で観てきました。
公式映画サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/ichi/
出演は、綾瀬はるか、大沢たかお、中村獅童、窪塚洋介、柄本明、杉本哲太、横山めぐみ、渡辺えりなど。女版座頭市の話。三味線と唄で生計を立てる盲目の旅芸人のICHI(市)には綾瀬はるか。男たちに絡まれたところをある事情で剣を抜けない十馬(大沢たかお)に救ってもらい、といっても実際にはICHI(市)本人がバッサバッサと男たちを格好良く切り倒し、それからそれが縁でICHI(市)と十馬が次第に気になる存在になり、惹かれあうようになります。
自分の親を尋ね歩くICHI(市)は、悪事の限りをつくす万鬼(中村獅童)にさらわれ、そこで自分の親が亡くなったことを知り、その間、十馬はICHI(市)を救済にやってきます。町の2代目の長である虎次(窪塚洋介)の用心棒だった十馬は万鬼と戦い、最後は果てるのでした。
十馬を演じた大沢たかおが、優しくて、ちょっとぬけた感じで、刀を抜けないというとんまな侍役でなかなかピッタリでした。綾瀬はるかは「ぼくの彼女はサイボーグ」の印象が強かったのですが、こういう時代劇もかわいらしくてなかなか良かったです。バッサバッサと人を切るのはちょっとイヤでしたが、久々の時代劇と淡い恋愛の部分では楽しめました。
座頭市といえば、勝新太郎の座頭市、それに最近では北野武が撮ったタップの座頭市。見比べてみるのもおもしろいかもしれません。
山桜 [日本映画 時代物]
藤沢周平のツボ 至福の読書案内 (朝日文庫 あ 43-1) (朝日文庫 あ 43-1)
- 作者:
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2007/12/07
- メディア: 文庫