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フェアウェル [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「フェアウェル」(原題:別告訴她)(The Farewell)を観ました。

フェアウェル [DVD]

フェアウェル [DVD]

  • 出版社/メーカー: インターフィルム
  • 発売日: 2021/04/23
  • メディア: DVD

2019年の作品。IMDb評価は7.5。実話に基づくドラマ。ゴールデングローブ賞主演女優賞受賞(オークワフィナ)ほかたくさんの賞受賞。結構リアルな話でしたが、中国人の親戚一同がアメリカや日本など世界から地元中国に何かあればすぐ集ってくるのがやはり中国人の一家という感じでした。その絆がすごいと改めて思いました。ガンの告知を巡る話ですが、日本も同じような状況だったなあと自分の母がガンになった時のこと(大昔、30年以上前)を思い出しました。中国はさておき、今の日本での告知はどうなっているのだろうか、気になりました。

中国人家族が祖母ナイナイの病気で命が残り少ないと知った時、祖母ナイナイの元に集合。しかしナイナイに病名(がん)を告知できないため、親戚の男の子の結婚式の名目で親戚一同が集まることに…。ニューヨークにいるビリーは祖母と仲良しでいつも電話で話をしていた。親戚一同集まり主治医がロンドン帰りで英語ができるため病室で祖母ナイナイに告知することに関してビリーは尋ねる。しかし欧米では告知は当たり前でも中国では告知しないことが当たり前であるため、このまま告知せず、具合が悪いのも風邪をこじらせ肺炎を起こしてると本人には嘘をついている状況だと知る。ビリーは自分もアメリカ移住のときに何も知らないまま移住したのでそれはおかしいのではないかとずっと悩んでいる。嘘の結婚式にはいとこが日本人の彼女と式を挙げることになり盛大にお祝いされる。そして一同皆祖母の顔を見てさよならをすると、祖母はその後6年後も元気で生きていた!

主役の女の子ビリーを演じてるオークワフィナが猫背すぎてこの子大丈夫かなと思ってしまいました。猫背を直してもらいたいと気になった。また結婚式で長男がスピーチするのに母(祖母ナイナイ)への感謝のスピーチになり涙ながらだったので、本人に隠していたいけれどそれができずにいてこれはあるあるだなあと思いました。日本人の花嫁役を本当に日本人を使っていたのは良かった。よく違う国の人を使って変な日本語になってることが多いから。最後は余命3か月が6年経ってもお元気だなんてジョークのようで笑えた。その本人らしき人も出てきて。でもこれが本当の話だなんて事実は小説より奇なりでした。ほとんどが中国長春が舞台で中国人が出て中国語を使っているので中国映画のようでした。最後に流れるWithout Youのメロディ(中国語で歌われてる)がとっても懐かしかった。naonaoお勧め度★★★★

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大地 [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「大地」(The Good Earth)を観ました。

大地(字幕版)

大地(字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2020/09/05
  • メディア: Prime Video

1937年の作品。IMDb評価は7.5。パール・バックの「大地」を映画化。アカデミー賞主演女優賞受賞(ルイーゼ・ライナー)、撮影賞受賞。パール・バックの「大地」は好きな小説なので観れて良かったです。映像化するとより訴えるものがあり(特にその貧しさやイナゴの大群が農地を襲うその凄まじさ)白人の手によってしかも1930年代によくこうもうまく映像化ができたなあとびっくりです。白黒映画、英語音声。

農夫である王龍(ワンルン)(ポール・ムニ)が近くの屋敷で働く奴隷の阿蘭(オーラン)(ルイーゼ・ライナー)を娶ることになった。式の前日お茶を出したり体を洗ったりしていると父親が贅沢だと王龍を叱り飛ばす。「結婚したって食いぶちが一つ増えるだけだ」という。阿蘭は無口で、従順、よく働き料理もうまい。収穫時に嵐に見舞われ出産日間近なのに阿蘭も畑に出て収穫を手伝い親戚や近所の人にも褒められる。「出産前日まで働く嫁は他にはいない」と。長男が生まれ、次男が生まれ、そして長女が生まれる。飢饉で北から人が移動してきた。土地が枯れ収穫できない。それまでコツコツ働いて貯めたお金で土地を買ってきた王龍だが、叔父に土地を売って食べ物にしろと言われても決して土地を売らなかった。土の入ったスープを飲んで飢えと寒さを忍んでいた。いよいよこの土地を離れなければならない時、家族全員で汽車に乗り込み南へ移動。時は1911年の辛亥革命時で、街では金持ちの家から金品を略奪。その時妻の阿蘭も群衆に紛れて屋敷に入りもみくちゃにされ宝石を発見。持って逃げようとしたところ軍人に捕まり銃殺される一歩手前で解放され命拾いをする。阿蘭が見つけた宝石を持って一家で村に戻ると、たくさんの田畑を買い、村人に施し、家を買い、長男は大学へ、次男は畑を手伝い、そのうち王龍は歌踊りを楽しむようになり踊り子に夢中になる。土地屋敷を彼女に与え、宝石はすべて使い果たす。宝石がたくさんあった時に真珠2粒が欲しいと言った阿蘭に残したその真珠も取り上げ、その踊り子に上げる始末。その踊り子は王龍の次男に目をつけ靴を渡し告白(女性が靴を男性にあげるのはその女性が男性がを好きという意味)。次男は父の王龍に隠れて踊り子に会うようになり、それから王龍はハッとする。イナゴの大群が田畑を食い荒らすのを防ぐため、長男の知識を使って石油をまき火をつけイナゴを焼き殺す作戦に。見事成功。風向きも応援してくれた。踊り子の屋敷を売り真珠も妻の阿蘭に戻し、以前から具合の良くなかった妻が息を引き取った…。

CGがない時代、イナゴの大群の撮影などどうやってできたのだろうかと不思議です。だからこそアカデミー賞撮影賞を受賞してるのでしょうが。パール・バックの小説はこの後その子供、また孫の時代を描いていきますが、初代の王龍の時代が最も貧しくてそして一番ダイナミックな人生なので映画化するのに最もふさわしいと思いました。細かいところは忘れていたのでもう一度「大地」を読み直そうかなあと思いました。naonaoお勧め度★★★★★[王冠]

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アメリカン・ヒストリーX [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「アメリカン・ヒストリーX」(American Histry X)を観ました。

アメリカン・ヒストリーX [WB COLLECTION][AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

アメリカン・ヒストリーX [WB COLLECTION][AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2018/02/17
  • メディア: Blu-ray

1998年の作品。IMDb評価は8・5。ドラマ、クライム映画。白人至上主義の兄弟2人に起こる悲劇を描く。アメリカにもネオナチがあると初めて知りました。KKKばかりが白人至上主義ではないのだと。エドワード・ノートンがアカデミー賞主演男優賞にノミネートされています。肉体改造し「プライベートライアン」の出演を断わっての本作だとか。憎しみの連鎖をどこかで食い止めなければ永遠。でも容易には解決しないというメッセージが伝わりました。「怒ってて幸せになったか?」のセリフが印象的でした。

スキンヘッドで胸には鉤十字のタトゥーを入れてるデレク(エドワード・ノートン)は白人至上主義のネオナチのグループリーダーとして、グループ内で崇められていた。そんな時車が盗まれそうになり、黒人を殺してしまう。デレクは刑務所送りとなり3年後に出所。その間弟のダニー(エドワード・ファーロング)はますます兄のデレクに憧れネオナチのメンバーになっていた。デレクは刑務所で「どんなに怒っていても答えは出ない。怒っていても幸せになっただろうか」と考え、心を入れ替える。弟ダニーが心配で弟をネオナチグループから脱退させようとしていた矢先、悲劇が起こる。白昼学校で、ダニーが黒人に銃殺されたのだった…。

父親が人種差別撤廃に反対し「黒人が書いたものばかりを読ませるのは黒人教師の洗脳だ」とまでデレクに言い切っていたこと。バスケットボールをするとき白人対黒人で試合し「黒人は白人の敵で、寄生虫に他ならない」とデレクは言い、試合で勝った方が永遠バスケットボールのコートを使用できると取り決め、白人の若者が勝って黒人の若者を追い出したこと。母が当時付き合っていたユダヤ人の男性を罵倒し追い出したこと。そのため家族内は分裂していたこと。これらがデレクの育った環境で出来事でした。そして黒人を殺すことになるのです。そして刑務所内では白人にも黒人にもやられそうだったけれど白人グループに入れてもらい何とか無事に生き抜くことができます。しかし一人の白人がメキシコ人から薬を買っているのをみて軽蔑し、距離を置くと白人たちから襲撃を受けます。一人の黒人とクリーニングの仕事をペアで組み少しずつ距離を詰め、彼に心を許せるようになります。彼は「テレビを盗んで手が滑ってテレビを落としたら警官の足の上だったというだけで刑務所に6年入っている」と言います。この発言から黒人と白人の不当な差がわかります。デレクは所内で白人にも黒人にもつかない状態で、何とかやり過ごし出所。

弟のダニーは黒人教師からこのままいくと兄のデレクと同じ道を行くと言われます。そして課題としてレポートを書くように、と。彼は髪をそり、ネオナチのメンバーになり、出所してきた兄デレクと話すことで諭され離脱しようとしていたし、レポートにも憎悪の連鎖を止める決心のようなものを書いていたのに、最後は射殺され命を落とすことに…。一歩遅かった。

アメリカでKKKばかりが白人至上主義ではないと知りました。アメリカだとすぐにKKKを思い浮かべてしまい、アメリカとネオナチが結びついていませんでした。ネオナチはドイツに限ったことではないと(考えてみれば当たり前なのですが)知りました。ネオナチと言うと1995年にトルコに旅行してた時、ドイツからトルコに逃げ帰って来た若者たちを思い出します。既に2、3世代ドイツに住んでいるのに、ネオナチがトルコの若者たちを襲い怖くてドイツにはいられないと父や祖父たちの生まれたトルコに舞い戻って来たというのです。彼らは生まれも育ちもドイツなのでドイツ語が堪能でドイツの習慣に慣れている若者たちなのに。ドイツに戻りたいとも言っていた彼らがその後どうなったのか、と思います。

憎悪の連鎖は止めるしか道はありません。どこかで止めなければ永遠その連鎖が続くのですから。この映画は過去の出来事を白黒にしていて、結構その白黒が良かったです。全編白黒映画でも良かったかもしれません。アメリカ社会の闇、暗部が深いことを知り、勉強になりました。naonaoお勧め度★★★★★

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恋のトルティーヤスープ [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「恋のトルティーヤスープ」を観ました。

恋のトルティーヤ・スープ

恋のトルティーヤ・スープ

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2019/11/08
  • メディア: Prime Video

2001年の作品。IMDb評価は6・7。アメリカにいるラテン系の父と3人姉妹の家族のハートフルドラマ。味覚を失ったシェフの父が作る料理を毎晩一緒に食べ、家族それぞれが収まるところに収まる様子を描く。毎回カラフルなメキシコ料理が美しくそしておいしそうで見惚れました。またラテンのノリも良かったです。ラテンポップスのスタンダードナンバーのキサス・キサス・キサス(Quizas Quizas Quizas)も何度か歌われていました。

長女は学校の先生。次女はバリバリのキャリアウーマン。三女は学生。テーブルを囲んでシェフである父の作った料理を一緒に食べることがこの家の決まり。長女は最後は結婚し、次女はスペインへの転職を断わり父のレストランを手伝い、三女は大学進学へ。そして父は再婚し、最後はまたテーブルを囲んでたくさんの人と食事。メキシコ人家族なのでメキシコ映画を観ているよう。色もカラフルで雰囲気も陽気。メキシコ料理も思いっきり食べたくなり、Viva Mexico(ビバメヒコ!)と言いたくなるような映画でした。naonaoお勧め度★★★★

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エル・シド [アメリカ映画 ドラマ]

イタリア・アメリカ合作映画「エル・シド」(El Cid)を観ました。

エル・シド [Blu-ray]

エル・シド [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • 発売日: 2012/05/11
  • メディア: Blu-ray

1961年の作品。IMDb評価は7.2。11世紀のレコンキスタで活躍したカスティリャ王国のロドリゴ・ビバール、通称エル・シドの半生を描く。3時間もの大作。1960年代の映画なのでCGを使ってない。実写というのが何よりすごい。チャールトン・ヘストンが出演しているので同じような大作「ベン・ハー」を思い出した。また映画を観ながらイスラム建築がたくさんあるスペインのセビリアやグラナダ、コルドバを思い出していました。

イベリア半島に攻め込んできたムーア人の首長を捕まえたものの、すぐに釈放してあげるロドリゴ(チャールトン・ヘストン)。すると彼らはロドリゴに敬意を表して彼をエル・シド(君主)と呼ぶ。しかしロドリゴは国に帰るとフェルナンド王の反逆者とみなされ非難される。恋仲であったシメン(ソフィア・ローレン)の父はロドリゴにより殺され、シメンの気持ちは離れていく。そんな時王が亡くなり後継者争いでアルフォンソが王に就く。アルフォンソはロドリゴを追放。その後をシメンが追い、彼を慕う軍人たちもロドリゴの後に従う。その時ユサーフはスペインを手中に入れるため遠征。アルフォンソの命によりロドリゴは戦う。ヴァレンシア王の王冠を手にしロドリゴが王に相応しいと群衆から声援があるも、王冠をそのままアルフォンソに渡し、胸に矢が刺さったままロドリゴはユサーフと戦うも戦いのさなか亡くなってしまう…。

撮影はマドリッドとヴァレンシアの間にあるベルモント城や、マドリッドとサラマンカの間にあるアビラ、ヴァレンシアの港町ペニスコラ、で行われたとのこと。スペインがユーロに切り替わる前(1998年頃)、2か月かけてスペイン、モロッコ、ポルトガルに行ったけど(スペインは1か月くらい)ロケで使われたところには行かなかった。アビラは世界遺産にもなってるけど、考えてみれば世界遺産など当時眼中に全くなかった。レコンキスタは700年代から1400年代までの700~800年間もの間行われてきて、初めのころはスペインの北の方までイスラム勢力があったということを少し調べて今回初めて知った。私はてっきりイスラム色の強い建造物がたくさんあるセビリア、グラナダ、コルドバ辺りがせいぜいなのだと勝手に思い込んでいた。戦う時の様子が、タペストリーで観た戦士たちみたい。どこの美術館で観たタペストリーだったかすっかり忘れてるけど、こんな感じの戦士たち観たことがある。

それにしても昔の映画は素敵だ。映像も良くかなり美しかった。チャールトン・ヘストンはハンサムで格好いいし(ベン・ハーの時も思ったけど)、ソフィア・ローレンも美人。ただこの映画、音声が悪く、セリフが小さくて聴こえない。その割にはBGMが大きい。そこだけが残念だった。naonaoお勧め度★★★★★

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