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ミケランジェロ・プロジェクト [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「ミケランジェロ・プロジェクト」(The Monuments Men)を観ました。

ミケランジェロ・プロジェクト [Blu-ray]

ミケランジェロ・プロジェクト [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2016/04/06
  • メディア: Blu-ray

2014年の作品。IMDb評価は6・1。ヒトラーが戦時中略奪した美術品を奪還するチーム「モニュメンツメン」の7人の活躍を描く。ジョージ・クルーニーが監督、脚本、製作、出演。仲のいいマット・デイモンや、映画「カサブランカ」を思い出させる「さらばベルリン」で共演したケイト・ブランシェット、ウェス・アンダーソン監督映画にたくさん出てるビル・マーレイなど豪華なキャストが出てました。

ヒトラーはもともと絵描きになりたくてもなれずにいたため、戦時中は美術品をあちこちから略奪。自分の美術館「総統美術館」を建ててそこに収めようと計画していたらしい。鉱山やノイシュバインシュタイン城(学生の時にこの城へは行ったことを思い出した。狂ってしまった王が作った城でシンデレラ城のモデルとなった城。星がたくさん描かれた天井がとても美しかったのをよく覚えている)にたくさんの美術品を隠し、いざとなればすべてを焼き尽くす命令を出していて、相当焼けたり無くなったりしている。それでも500万点もの美術品を奪還し、元に戻すことに成功したこのチーム。映画の中では特にヘントの祭壇画やブルージュの聖母子像、ほかにもレンブラント、フェルメール、モネ、ラファエロの絵が次々に映っていました。彼らの活躍なしには今観られる絵画も彫刻も観られなかったということで、彼らの功績に感謝したいと思う映画でした。naonaoお勧め度★★★★

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トールキン 旅のはじまり [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「トールキン 旅のはじまり」(Tolkien)を観ました。

トールキン 旅のはじまり (字幕版)

トールキン 旅のはじまり (字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2019/11/29
  • メディア: Prime Video

2019年の作品。IMDb評価は6・8。「指輪物語」「ホビットの冒険」を書いた小説家トールキンの半生を描く。父を亡くし、アフリカからイギリスへ来て母を亡くし、孤児となった彼は弟と共にバーミンガムへと引っ越し神父が後継人となって裕福な篤志家の女性のところに身を寄せ、戦争に行き、大親友を戦争で亡くし…と結構大変な人生を送っていたのだなあと自然と涙が溢れました。第一次世界大戦中負傷した彼が、自分の人生にあった出来事を振り返りながら物語が進みます。

幼い時に母が読み聞かせた物語や、小さな時から本を読むことが好きだったこと、そしてオックスフォード大での4人の厚い友情と団結、目的意識、同じ孤児の幼馴染の女の子と結婚したこと。それらは幸せな時間であったはずですが、孤児であったこと、戦争体験をして身近な人を亡くしたことなど悲しい経験が加わることで、彼に余計に物語を書かせていたことがよくわかる映画でした。映画の尺は決まっていますが、よくまとまっていたと思います。トールキン演じたニコラス・ホルトも後に妻になるエディス演じたリリー・コリンズも適役でした。トールキンの子供時代を演じた子役がとっても可愛かった。またオックスフォード大の庭の緑の芝が美しく、芝を歩いていけないシーンがこの映画のほかにも何かで観たけれど、ここでも「芝に入るな」とか言われたり、教授だけが芝を歩き学生は芝以外を歩く感じでした。イギリスに行ったとき、ケンブリッジには観光に行ったけど、オックスフォードには観光に行ってなかったことを思い出しました。映画で使われたトールキンの部屋の壁紙がウィリアム・モリスのデザインの壁紙のみたいでとっても素敵だなあと思って観てたのですが、ウィリアム・モリスはモダンデザインの父と呼ばれているだけでなく、モダンファンタジーの父とも呼ばれファンタジー小説も書き、特に「世界のかなたの森」はトールキンも模倣するほどトールキンに大きな影響を及ぼしたとのこと。だから映画の中でもトールキンの家の壁紙はモリスのデザインした壁紙なんだなあと納得しました。モリスのデザインは素敵なので、小説知らなくても使って楽しんでいて、実際今私が使っている便箋はモリスのデザインする便箋です。今回初めてモリスはアーツ&クラフツ運動だけではなかったことを少し調べて知ることとなりました。映画観て色々勉強になりました。naonaoお勧め度★★★★

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ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー」(Rebel in the Rye)を観ました。

ライ麦畑の反逆児/ひとりぼっちのサリンジャー[Blu-ray]

ライ麦畑の反逆児/ひとりぼっちのサリンジャー[Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2019/07/24
  • メディア: Blu-ray

2017年の作品。IMDb評価は6・6。サリンジャーの半生を描く。サリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」は昔読んでますがその良さが全然わからず、これを機会にまた読めば少しはわかるかなあと思いながら映画鑑賞してました。サリンジャーの半生がわかり、また「The Great~エカチェリーナ時々真実の物語」を観てニコラス・ホルトを知ったので、彼がまた主役のサリンジャーを演じていたことは良かったです。

1930年代。サリンジャー(ニコラス・ホルト)は学生で作家を目指しつつ、教授で編集者のバーネット(ケヴィン・スペイシー)のアドバイスで短編を書き始めていました。またウーナと恋に落ちるも、彼女は劇作家のユージン・オニールの娘であり、チャーリー・チャップリンとつきあっているという大スクープを新聞で知ることになりショックを受けます。サリンジャーが召集され戦争に駆り出されると「ライ麦畑でつかまえて」の主人公ホールデンのことを四六時中考え、何とかやり過ごすことができ、また戻ってからはPTSDに悩みつつ、「ライ麦畑でつかまえて」を何とか書きあげ、売れっ子作家になります。しかし世間から注目され変なファンに声をかけられたりして、ますます精神を病み、インド僧に瞑想やヨガなど教えてもらい何とか少しずつ安定した精神を取り戻すも妻とはうまくいかず離婚。最後はものを書いても出版を拒否し、隠遁生活に入って92歳という長寿を全うするのです。

サリンジャーが付き合っていたウーナという女性が気になったので調べたら、父はノーベル文学賞受賞もしてる有名作家であり、ウーナはまた父に大反対されながらチャップリンと結婚し8人もの子供に恵まれたとか。チャップリンにとっては4度目の結婚でウーナとの年の差は何と36歳。こちらも映画になりそうな人生でした。

戦争に行ってPTSDに悩みながら生きていくのは大変だっただろうと思います。サリンジャーのファンの人にとっては彼の作品が世に出なかったのはとても残念だったでしょうが、彼は書くことさえしていれば後はもう何も望まないという生き方を選びました。有名になり、人気を得て大金を手に入れる代償は大きいと思うので、この決断で心の平安を得られたならそれはそれで良かったのではないかなと思います。こういった伝記的な映画を観るたびに誰一人して苦悩のない人生を送る人はいないと改めて思います。naonaoお勧め度★★★★


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ビリーブ 未来への大逆転 [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「ビリーブ 未来への大逆転」(On the Basis of Sex)を観ました。

ビリーブ 未来への大逆転 [Blu-ray]

ビリーブ 未来への大逆転 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ギャガ
  • 発売日: 2020/07/03
  • メディア: Blu-ray

2019年の作品。IMDb評価は7・1。事実に基づく映画。アメリカ最高裁判事を27年務めたルース・ギンズバーグ女史の半生を描く。

1950年代既に結婚し子供もいたルースだが、夫と一緒のハーバードロースクールに入学するハーバードでは女性学生だけが男性を押しのけてまでどうしてロースクールに入ったのか理由を聞かれる。そして女性の発言までも茶化される。夫がガンに倒れるも回復。夫がニューヨークで仕事に就くため、ハーバードからコロンビアに移籍を申し出るが、ハーバード大の学部長から色よい返事はもらえず。それでも移籍し、最終的に卒業後は弁護士を目指すも何社受けても女性、母、ユダヤ人ということでたとえトップの成績を残してでさえ法律事務所に入ることができず。仕方なく大学教授に納まる中、ある案件に出くわす。母親の介護をしている独身男性が介護支払の税金免除を受けることができないという判決。これは男性への逆性差別であるとみなし、自ら上訴しボランティアで弁護を買って出るルース。男は外で仕事、女は家で家事という前提のもとに作られている性差別のある法律をすべて違法だから変えたいと願っていたルース…。

ルース役はフェリシティ・ジョーンズ。ルースの夫マーティ役はアーミー・ハマー。ルース・ギンズバーグ女史がとっても人気があり、ゲスト出演してる番組をちょっと観たりしたこともあり馴染みがありました。また彼女の映画が作られることも当時ニュースで知っていましたが、まさかフェリシティ・ジョーンズが彼女を演じていたなんて。観れて良かったです。女性であるが故に、男性の何十倍もの努力をして最高裁判事にまで上り詰め、数々の性差別のある法律を無くしていくことに力を注いだその尽力に頭が下がる思いです。こういう女性がいるからこそ、男女平等が少しずつ本当の意味で実現されていくのだと思いました。naonaoお勧め度★★★★

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しあわせへのまわり道 [アメリカ映画 ドラマ]

アメリカ映画「しあわせへのまわり道」を観ました。

しあわせへのまわり道 [DVD]

しあわせへのまわり道 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2016/08/10
  • メディア: DVD Audio

2014年の作品。IMDb評価は6・4。ニューヨーカー誌に掲載された実話をもとに映画化されたもの。ハートフルドラマ。長く連れ添った夫が浮気をして家を出て行ってしまったため、運転できないウェンディ(パトリシア・クラークソン)はインド人のダルワーン(ベン・キングズレー)から運転を習うことに。文化や習慣の違う彼との出会いによって新たな一歩を踏み出すウェンディ…。

ウェンディが心がボロボロになりながらも運転を学び、一度は諦めかけてまた運転の練習を再開し、運転免許を手にしたころには前向きな自信を取り戻します。ダルワーンもそしてウェンディもお互いに淡い恋心を持ちながらも運転を教えるそして習う期間が終わればもう会わない選択をしたというのが、とても清々しかったです。ダルワーンのほうも、一度も顔を合わせずいきなりインドから女性を迎い入れ結婚し、花嫁は家に閉じこもりがちだったりしますが何とか夫婦仲もうまくいく感じのラストでした。人との出会いで勇気をもらい励ましをもらったりしますが、この映画はそんな映画でした。

インド人でシーク教徒のダルワーンのターバンが印象的な映画でもありました。インド旅行を思い出します。ターバン巻いたシーク教徒の旅行客が列車に乗っていると朝は決まってターバンをほどいて髪の毛をぐるぐるに巻いてうまくそのターバンの中に髪を収める様子を目にしていました。シーク教徒は生まれてから一生髪の毛を切らないらしく、その髪の毛の長さには本当にびっくりしますが、あまりに長いと一人でできないみたいで誰かが必ず手伝ってる様子でした。懐かしい思い出ですが、映画の中でちらりとその様子が出てきました。またニューヨークが舞台なのでそれも懐かしかった。街並みがとても独特で。またニューヨークを闊歩して歩きたいなあと思いました。


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