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ブエノスアイレス恋愛事情 [アルゼンチン映画]

「ブエノスアイレス恋愛事情」を観ました。

ブエノスアイレス恋愛事情 [DVD]

ブエノスアイレス恋愛事情 [DVD]

  • 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
  • メディア: DVD



2011年のアルゼンチン、スペイン、ドイツ合作映画。日本では2013年公開。ブラジルのグラマード映画祭でラテン映画(外国語映画)部門の作品賞、監督賞、観客賞を受賞。大都会ブエノスアイレスに生きる2人の男女の恋愛模様を描く。

とっても遊び心のある、茶目っ気のある映画でした。観ていてとっても楽しかった。前半は退屈だったけど、特に後半はとっても楽しめました。ウェブデザイナーのマルティン(ハビエル・ドロラス)と、建築家なのにショーウィンドウの飾りつけの仕事をしているマリアーナ(ピラール・ロペス・デ・アジャラ)がそれぞれに恋人を求めながら、やっとその人に出会えるまでの物語ですが、二人がネットでチャットをしていたら急に停電になって、あと一歩で二人が知り合いになれると思ってもなれず、またその直後に店にキャンドルを買いに出て二人が話を交わしても知り合いになれず、こうも近くに住んでいて何度もすれ違っているのに知り合いになれないというのが、現代社会のこの大都会での宿命だなあと観ていて思いました。楽しかったのは、小道具的なものやエピソード。部屋にあるパソコンのアトムの壁紙やフィギア、招き猫、アサヒのビール缶、じゃが玉ストッカーという意味不明の日本語の文字、二人がすれ違ったときの頭にかぶったフードがちょうどハート形になるその瞬間の切り取り、二人が同時期に壁をぶち壊して作った窓がちょうど壁の広告の矢印の先と男性下着の社会の窓になっていて二人同時にその窓を覗いているところ、ウッディ・アレンの映画を鑑賞し涙し、ウォーリーを探せの街のウォーリーをずっと探せずにいて、何気なく下を眺めたらまさにウォーリーの姿をした彼を見つけたこと。最後にYoutubeに二人がMariana y Martin(マリアーナとマーティン)で歌を披露。それがそのままエンドロールに流れていて、思わず映画が終わるとすぐにYoutubeでMariana y Martinを検索したら同じものが観られてうれしくなりました。粋なことをやるね!と思わずうなりました。センスの良さが光る映画で、フランス映画の「アメリ」に似たセンスの良さを感じました。何だかおとぎ話を読んだ後の温かな気持ちが残る作品でした。


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