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ラ・テンプランサ~20年後の出会い~ [スペインドラマ]

スペインドラマ「ラ・テンプランサ」~20年後の出会い~(La templanza/The vineyard)を観ました。

ラ・テンプランサ ~20年後の出会い~ エピソード3

ラ・テンプランサ ~20年後の出会い~ エピソード3

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  • メディア: Prime Video
(Amazonにて配信中)

2019年の作品。IMDb評価は7・0。ドラマ「情熱のシーラ」と同じ作家マリーア・ドゥエニャスによる原作ということで期待して観ました。波乱万丈なのは一緒で、「情熱のシーラ」はシーラ一人にスポットを当てての半生でしたが、こちらはマウロとソルダの二人のにスポットを当て中盤から二人の人生が絡まるドラマでした。1話40分~1時間×10話。とても面白かったです。

19世紀後半「ラ・テンプランサ」と呼ばれるワイナリーがスペインのへレスにあり、長女イネスと結婚する予定であったエドワースだが、次女ソルダの機転の利いた言動に魅せられ次女ソルダと結婚することにする。エドワードはイギリス人でワイナリーの取引先でもあり、ソルダはワイナリーのために無理やり結婚をさせられたようなものだった。その一方長女イネスはエドワードに惹かれていたために次女ソルダの結婚が許せず絶縁状態に。のちに幼馴染の医師から結婚を申し込まれてもそれを蹴り、尼僧になるのでした。次女のソルダはスペインからイギリスに渡り三女をもうけ幸せに暮らしています。ソルダの結婚式から20年後、実家のワイナリーが立ちゆかなくなっていることに気づくソルダ。一方、スペインのサラマンカにいたマウロは妻の2回目のお産で妻を亡くし、二人の子供を連れ心機一転メキシコのベラクルスに移住します。銀鉱山で働き財産を築いていきます。事故の時に命を救ったサントスがマウロを慕い彼と一緒に行動します。新しい機械を全財産叩いてアメリカから取り寄せたとき、機械を積んでいた船が難破し、破産の危機に遭うマウロ。自分の家を担保に入れ金を借り、キューバのハバナに向かいそこで一稼ぎしようとします…。

スペイン、イギリス、メキシコ、キューバを舞台に、ソルダとマウロの半生を追ったドラマ。ソルダを慕っていたグスタボが悪女のカローラと結婚。カローラがマウロと黒人の人身売買のことで知り合い、のちにソルダにも繋がります。またエドワードが認知症になり、ソルダと折り合いの悪かった義理の息子アランが財産をすべて取ろうと躍起になり、のちにアランとカローラが手を組んでマウロの長男を誘拐しようとしたりします。カローラの黒人の奴隷とマウロの子分のような存在のサントスが恋に落ち、マウロとソルダもお互い惹かれあいます。マウロは手に入れたワイナリー「ラ・テンプランサ」をすぐに売って金にする計画を止め、手入れしてワイナリーを復活。ソルダも会社を夫から引き継ぎ、マウロの作ったワイナリーのワインをイギリスで売っていきます…。ドラマ展開が予期せぬ方向に進み本当に面白かったです。面白かったのでこの小説を読みたいと思いましたが、日本語訳では出ていない模様。残念です。「情熱のシーラ」のほうがかなりスリリングで心臓バクバクという感じでしたが、「ラ・テンプランサ」もそこまでスリリングでなくても話の展開が面白い。観れて良かったです。naonaoお勧め度★★★★★

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情熱のシーラ [スペインドラマ]

スペインドラマ「情熱のシーラ」(El tiempo entre costuras)を観ました。

情熱のシーラ DVD BOX 1

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  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • 発売日: 2015/08/21
  • メディア: DVD
情熱のシーラ DVD BOX 2

情熱のシーラ DVD BOX 2

  • 出版社/メーカー: NHKエンタープライズ
  • 発売日: 2015/10/23
  • メディア: DVD

2013年~2014年の作品。IMDb評価は8・3。スペインの同名小説のベストセラーをドラマ化。スペイン内戦、第二次世界大戦時のスペイン、モロッコ、ポルトガルを舞台に、お針子の女性が自分の店を持ち、スパイ活動をしながらたくましく生きていく姿を描く。結構なハラハラドキドキの人生でとっても面白かったです。

マドリードでお針子として働くシーラ(アドリアーナ・ウガルテ)は役所勤めの恋人がいたが、他の男性に心奪われモロッコのタンジェまで彼、ラミーロと共にやって来る。しかし彼は一向に働く様子もなくそのうちシーラは妊娠、彼はシーラの持っていた宝石やお金を借りると置手紙し持ち去っていく。傷心のシーラのもとに警察がやってきて父からもらったと思っていたお金は別の息子たちの申し立てでシーラが脅して取ったものだと言われ警察の管理下へ。警察署長はそれでも知り合いのホテルの女将にシーラを住まわせてもらうよう手配してくれた…。初っ端から波乱含みのドラマでハラハラドキドキが止まりませんでした。その後のストーリー展開もこのハラハラドキドキは続き、とにかくこのドラマは全く飽きさせないドラマ展開でした。その上、特にモロッコのタンジェ、ティトゥワンの風物が懐かしくて、イスラム式の家の作りやらスークやらミントティー、ねずみ男が着てるフード付きの長い服、コーラン…と、懐かしさ全開。他にもスペインのマドリードや、ポルトガルが舞台になっていて、戦時下できな臭い時代ではありますが、ちょっと旅行してる気分になりました。

シーラはせっかくティトゥワンで自分の店を持ち繁盛してたのに、スパイの仕事をしないかと話を持ち掛けられてモロッコ式の名前に改名し、スペインに戻って店を持ちながら諜報活動をするという、これまたハラハラドキドキの日々を送り、最終的には恋仲となり一緒になれたイギリス人がこれまた諜報員であったことがわかるという終わりでした。シーラが作るたくさんの衣装や彼女が着る服、店に来る客が裕福な人たちで、その中から親友もでき、その親友ロザリンダも超リッチな人なので(ナチスドイツの高官の愛人)彼女たちの衣装も色々あるパーティーも豪華な屋敷も結構な目の保養でした。

この原作となった本も機会あったら読んでみたいなあと思いました。話の展開、目くるめく感じがチリの作家イザベル・アジェンデの「天使の運命」やシドニィ・シェルダンの「ゲームの達人」などに似ていると思いました。内容は全く違いますが、次々起こることが面白くて面白くてというワクワク感が似てました。naonaoお勧め度★★★★★[王冠]

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