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東京国立近代美術館と国立博物館(黒田記念館)と国立西洋美術館 [絵画・美術館展・博物館展]

芸術の秋なので、久々に東京国立近代美術館と国立博物館(黒田記念館)国立西洋美術館に出かけてきました。20年前くらい?に行ったきり行っていない東京国立近代美術館と国立博物館。国立西洋美術館はこのブログの記録に残っていて2009年8月に行ったきり。14年も経っている。トホホ…。国立博物館に付随してる黒田記念館はその存在を初めて知り今回初めて訪れました。

まずは竹橋にある東京国立近代美術館(MOMAT)。所蔵作品展「MOMATコレクション」を観ました。(HP:https://www.momat.go.jp/exhibitions/r5-2)「眺めのいい部屋」↓と題している部屋(こんな映画のタイトルあったなあ~)と行くとお堀の様子が見える外が見えました。気が利いてるタイトルだと感心しました。

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あとは東山魁夷↓の絵が何枚か。思わずパチリ。昔来た時にはこんな絵飾ってなかったと思う。

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クレーの絵。他にもセザンヌ、ボナールの西洋画もほんの少しありました。

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後は絵画のほか映像や彫刻、紙で作った造形作品など興味深いものもありました。特別展は棟方志功展をやってましたが、昔青森に行ったとき何度か棟方志功の美術館は行き、Bunkamura ザ・ミュージアムでも棟方志功展を観ているので(その時何度も観たことのあるものを観たので)今回はもういいかなあと思ってパス。常設展の作品展だけで大満足でした。時期を置いてまたここは出かけてみたいと思いました。何せ13000点超えの中から200点の展示だそうなので観たことのない絵がまだまだあるはず。

北の丸公園を少し歩きたかったので、公園内を歩き日本武道館の前を通り九段下に出てぶらぶら散歩できたのも楽しかったです。

上野の国立博物館は、外人が多すぎて落ち着いてみる感じでなく、常設展が目的だったので最初に人が少なそうな東洋館のアジアコレクションへ。でもそれがとてもショボく感じてしまった。昔行ったときにはエジプトの大きな彫像があり結構迫力あるなあと思ったけれど、今回は何を観ても今一つだった。考えてみればその国に行ったときにその国の博物館でたくさんの素晴らしいものを観てきているからで、それは仕方ないのかもと思い直した。インドの細密画↓が懐かしかったのでパチリ。十数点のうち一番好きなものを。

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それと本館の日本のパートで根付や印籠もあったけど数としては少なく、ニュージーランドにある(ダニーデン辺りの南のほうだったと記憶してる)博物館にあった根付や印籠の数のほうが上を行ってたのでは?と思った。浮世絵もニュージーランドの博物館でたくさん観た記憶がよぎった。国立博物館の方が圧倒的に数が少ないのが残念。昔に大江戸博物館で海外、特にボストン博物館から借りてきた浮世絵展があったことも思い出した。法隆寺館も前に行ったときにはもっと大きな仏様が迎えてくれて良かったよなあと思ったけれど、今回は小さな仏様ばかりでこれまた微妙。裏に庭があることを今回初めて知り昔の茶室や藁ぶきの家が移されて保存されてたのは良かったけれど、池にある蓮が枯れててこれもちょっとガッカリだった。

黒田記念館は初めて入りました。黒田清輝の絵が見られるところ。展示物が少ないけれど、その立地となっているところまで上野公園を散策するのが気持ち良かった。1階がカフェになっていてこのカフェは穴場だなあと思いました。

そして国立西洋美術館。西洋美術館の常設展でかつて観た展示とはやはり微妙に変わっているように感じた。当たり前だけど新たに入手した絵画も色々あって、ノルウェイとかスウェーデンとか北欧の作家には全く無知だったのでちょっと面白かった。でもモネやルノアールなどの西洋美術館の目玉的存在がまだあることが懐かしく(昔ポストカードを結構買っていて買ったものに関してはその絵を良く覚えてます)時々はまたここも訪れたいなと思いました。写真撮るよりじっくり絵を観たくてほとんど写真も撮らなかったけれど、今回はこのブルーの色合いが好きだと思った絵(カルロ・ドルチの「悲しみの聖母」)と常設展の特別企画のポスター、それと中庭なんかあったのかと驚いて撮った写真のみ。(国立西洋美術館の主な作品はこちら→https://www.nmwa.go.jp/jp/collection/introduction.html

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企画展ではパリのポンピドゥーセンターのキュビズム展が開催中。パリに行った時、ポンピドゥーセンターも行って観たことを思い出しました。キュビズムそんなに関心ないのでパス。

これからは東京国立近代美術館と国立西洋美術館の常設展は年に1回は行きたいなあと思いました。

[かわいい]おまけ:両国に用事があって第一ホテル両国のアゼリアでランチしました。窓側の席に案内されて緑を見ながらの食事がとってもくつろげました。スープも付きましたが、いつも食事の写真撮るのに慣れてないのでついつい撮るのを忘れました。豚がホロホロでナイフいらないほど柔らかく美味しかった。いいレストランでした。

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佐伯祐三 自画像としての風景 [絵画・美術館展・博物館展]

東京ステーションギャラリーで「佐伯祐三 自画像としての風景」を観てきました。

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東京ステーションギャラリーは東京駅舎内にあるギャラリーで、東京駅創建当時のレンガがそのままむき出しで残っています↓。行くのは初めてだったのでかなり狭いだろうと予想していたのですが、意外と展示物も多く展示され(今回150点近くの展示)駅舎内にあるギャラリーとしてはこれだけ展示できれば十分だと思いました。

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作品の多くが大阪中之島美術館のもの。あとはポーラ美術館、メナード美術館、石橋財団アーティゾン美術館(旧ブリジストン美術館)東京国立近代美術館、東京都現代美術館などから。佐伯の自画像や佐伯が新婚時代に住んだ東京下落合の街や、パリの街並み、パリ郊外のモランの教会の一連の絵画がとても印象的でした。パリの街並みは100年、200年経っても変わらない感じがしました。30年近く前、40年近く前に2度私もパリに行ったけど、佐伯の観ているパリの街並みは私の観てきたパリの街並みと変わらなかった。彼の絵を観てちょっとパリの街歩きをした気分になりました。

ファイル:Cordonnerie, Shoe-Making by Saeki Yuzo (Ishibashi Museum of Art).jpg  ファイル:SaekiYūzō-1925-Notre-Dame(Mantes-la Jolie).png ファイル:SaekiYūzō-1927-Jardin du Luxembourg.png ファイル:SaekiYūzō-1928-A Cafe Restaurant.png ファイル:SaekiYūzō-1928-Sainte-Anne Church.png ファイル:SaekiYūzō-1928-Yellow Restaurant.png

佐伯は1898年大阪生まれで東京美術学校〈現在の東京芸大)卒業後、25歳でパリへ。2年間のパリ生活後1年半日本に一時帰国。その後28歳でまたパリへ。結核になり精神的に追い詰められ自殺未遂までして30歳という若さで亡くなります。娘もいましたが、その娘も6歳で後を追うように同じ結核で亡くなっています。幼子の彼の娘の絵が可愛くて輝いて見えました。ヴラマンク、ユトリロ、ゴッホなどの影響を受けたとのこと。実際に何度かヴラマンクに会いに出かけ会っている。芹沢光治良に彼の絵をプレゼントしたとあり、大昔「人間の運命」を読んだこと思い出しました。また武者小路実篤とも親交があったとも。またシベリア鉄道で渡仏したらしい。その時の小遣い帳のようなものも残っていたし、数多くの手紙も残っていた。昔の人はこうしたものをちゃんと保管しているなあと感心してしまいました。やっぱり絵画を観るのはいいなあと思いました。

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初春を祝う 七福うさぎがやって来る in 静嘉堂文庫美術館@丸の内 [絵画・美術館展・博物館展]

東京駅近くの静嘉堂文庫美術館で「初春を祝う 七福うさぎがやって来る」の美術展を観てきました。この美術館に行くのは初めて。去年の秋にオープンしたばかりとのこと。先日行った三菱一号館美術館と目と鼻の先でびっくりしました。

静嘉堂文庫美術館公式サイト:https://www.seikado.or.jp/

(以下、美術品、館内は静嘉堂文庫美術館のHPより画像お借りしてます)

五世大木平藏《木彫彩色御所人形》のうち「宝船曳」 昭和14年(1939)

兎と兎の冠被った子供たち、そして七福神たちが山車を引っ張っていて、この後ろにもまだたくさんの七福神と子供たちのお人形さんたちが並んでました。全58体。三菱第4代社長の岩崎小彌太の60歳、還暦を祝って夫人が京人形司に作らせたもの。もうキュートで可愛いくてめでたくて、いうことありませんでした。横山大観 《日之出》 昭和時代・20世紀 絵画

横山大観の「日の出」そして酒井抱一の「富士山」そんなに大きな作品ではなかったけれど(特に酒井の富士山はとても小さかった)新年にピッタリの作品でした。

曜変天目(稲葉天目)

そして、この美術館の売りが、この器「曜変天目」。12~13世紀南宋時代の建窯(福建省の建陽にあった古窯のもの)。徳川三代将軍家光から春日局に下賜されたもので長く稲葉家にあったため「稲葉天目」という別名もあり。青色、藍色、銀色、虹色が光の具合でキラキラ輝き、とっても綺麗だった。その色合いがとても素敵すぎでいくらでも眺めていられるほど。こんな美しい器がこの世にあるなんて。ヨーロッパやアジア、中南米で色んな美術館で美術品を観てきたけれど、器で感動したのは初めてかも。

この美術館は中に入るとロビーが広々。吹き抜けのようになっていて天井が高くて↓とても素敵でした。4つの部屋に分かれていて、ここからそれぞれの部屋に入っていきます。

ミュージアム雅楽コンサート 宮田まゆみ―匏竹のたわむれ

また、明治生命館の1階にこの美術館があるのですが、この明治生命館自体も重要文化財になっていて外観も素敵です↓が、2階のそれぞれの小部屋を見学できます。受付の方に断って無料で見学してきました。重厚な素敵なお部屋がいくつかありました。

重要文化財・明治生命館 1934 年(昭和 9)竣工

ランチはインドカレーのターリー↓。店(マハラジャ 丸の内店)には秋篠宮様一家の写真が飾られていました。インドカレーがお好きで何度も食べにいらしてるとのこと。

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この後、人がほとんどいない重厚感ある落ち着いたカフェ(Papas Cafe)に入りお茶しました。このカフェは広くて居心地良かった(LINE PLACEから拝借)

実際訪問したユーザーが直接撮影して投稿した丸の内カフェパパス・カフェ 丸の内本店の写真

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ヴァロットン~黒と白展 in 三菱一号館美術館 [絵画・美術館展・博物館展]

先日東京駅と有楽町駅の間にある三菱一号館美術館の「ヴァロットン~黒と白展」を観に行ってきました。個人的にはかなり久々の美術展。

ヴァロットン展サイト:https://mimt.jp/vallotton2/

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スイス生まれで19世紀末のパリで活躍した画家ヴァロットンは、黒一色の木版画で名声を得たとのこと。初めて知る名前でした。ロートレックと同じ時代に生きた人で、ロートレックのポスター画の展示も一緒にされてました。リトグラフ、ジンコグラフ、木版画の数々。展示に工夫がされていて、大きな壁に彼の版画を大きく描いたり、また薄暗い展示場を利用して部屋を移るときの頭上の壁やちょっとした隙間の壁に、影絵のような映像を流したりして可愛かったです。ゆっくりじっくり観て行かないと見逃してしまいそうではありましたが。また彼の作品に動きを加えた映像をいくつかの小部屋で流し、結構手が込んでいて観甲斐がありました。彼と同じナビ派のボナールやヴュイヤールの作品の展示もあり、フランス文学のジュール・ルナールの「にんじん」の表紙がヴァロットン作であることも知りました。ウィリアム・モリスやスタンダール、ドストエフスキーなどの版画もあり、こういった人たちは似たような世代の人たちだということも。どうしても横の繋がりがピンときませんが、こうしてみると何か新しい発見をした感じです。

三菱一号館美術館にはできた時に何回かお邪魔しただけですが、狭くてスペースがそんなになくて展示する作品も少ないという印象しかなかったのですが、今回行ってみると観覧順路がうまく作られていて、小部屋をうまく利用していて意外にもそんな印象が吹き飛びました。結構な数の作品を観れました。久々の美術鑑賞良かったです。

帰りは丸の内仲通りのイルミネーションを散歩↓。ティファニーのツリーも。

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丸の内ビル内のツリー。時間になるとユーミンの歌と映像のショーが始まりそれに合わせてツリーの色も変わります。タイミングよく観れました↓。

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草間彌生さんデザインのルイヴィトン↓。

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とってもびっくりしたのが、新郎新婦がモーニングとウエディングドレス姿でカメラマンを従えて写真撮影をしていたこと。それもこちらが恥ずかしくなるような熱々のポーズで。この日だけで10組以上のカップルを観ました。30年前くらいに中国や香港、韓国を街歩きしてた時は、よく街中の綺麗な場所でこういう風景は日常的に観ていましたが、今や日本もそれが普通になっているなんて。いや~、本当に驚きました。私の世代は恥ずかしくてちょっと抵抗あるけど、若い世代はきっと恥ずかしくないのでしょうね。そして世界で行われてることはいずれはやはり行われるんだな~と。

こちらは東京駅横にあるKITTE内のツリー。時間になると音楽かけてクリスマスツリーの色が変わるショーがありました。こちらもタイミングよくすぐに観れました↓。

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KITTEの郵便局内。人の大きさの巨大ぬいぐるみが置いてありました。この大きさのぬいぐるみを観るのはオーストラリアのサーファーズパラダイスの海岸沿いの店以来。オーストラリアはコアラでしたが、こちらは熊↓。日本のぬいぐるみはキュート。

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ペニンシュラホテルのツリー↓。

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東京ミッドタウン日比谷のツリーと6Fのパークビューのイルミネーション↓。

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有楽町で入ったベトナム料理屋さん。久々のベトナム料理、美味しかったです。

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インドに咲く染と織の華 [絵画・美術館展・博物館展]

松涛美術館で「インドに咲く染と織の華」を観てきました。


松涛美術館サイト:http://www.shoto-museum.jp/


「インドに咲く染と織の華」サイト:http://www.shoto-museum.jp/exhibitions/174hatanaka/


渋谷でも少し住宅街にある松涛美術館。ちょっと落ち着いていて、こじんまりした美術館でした。


もともと布が大好きな私。ここの展示は18世紀や19世紀の布で、やはりコレクションした布だけあって仕事が実に丁寧だなあと思いました。インドに行ったとき私が買った布とは大違い。インドらしい象とペーズリー柄の入ったブルーのお気に入りの布でしたが、木版でたくさんのパターンがところどころ染まっていず、まあどれもこれもそんな感じで値段が値段だったので、柄さえ気に入ればいいと買ってきて、そしてシーツだったので、もう散々使って捨てましたが、それと比べると丁寧さが全く違う。コレクションをされただけあって出来がやはりいいなあと。インドでたくさん目に触れたパターンの柄がとっても懐かしかったです。ミラー刺繍なんかもちょっとあり、ミラー刺繍のセパレートの服を買ったのを思い出しました。大して着もせず、それが好きだという友人にあげてしまったなあと思い出しました。それとカシミール地方の柄が好きだなあと思いました。色合いと形がなんとも素敵です。カシミールのパッチワークでできたバッグも持っていたなあと思い出したのでした。


でも思ったことは、古いものよりやはり新しいもののほうが好きだなということでした。



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