カンバセーションズ

 

 映画公式サイト：http://conversations.cinemacafe.net/

「カンバセーションズ」観てきました。

まさに男女の会話がずっと続く映画です。それもスクリーンが真っ二つに分かれるデュアルフレーム手法が取られ、この男女のそれぞれの目線の違い、様々な二人の一瞬、現在と過去、微妙な心の中まで映し出すという新しい試みでした。最初は戸惑いちょっと見にくく感じてました。というのは映画を見ている間は２つの画面と半端でない量の字幕を忙しく追うことになるので結構大変なのです。それはジーン・ハックマンとダスティン・ホフマンの裁判映画「ニューオリンズトライアル」以来の気分。こちらの映画はこのカンバセーションズの上を行く会話量でしたが。だから84分の長さは短いのではと思いましたが、この短さでちょうど良かったのです。でも疲れてたらこの84分でも長く感じてしまうかも・・・・。

そして、終わって後から考えると男女の心の動きがすごくよくわかる映画になっていたことがわかります。しかしながら普通の撮り方にしたほうが二人のやりとりを存分に楽しめたかもしれません。またこの撮り方にこだわるなら日本語吹き替えにしたほうが良かったかもしれません。

ヘレナ・ボナム＝カーターがインタビューで明かしていますが、ハリウッドに大人の女性を主人公にしてる映画がないのにうんざりしてたため、「脚本を読み始めて10分でこの役をやろうと決心した」そうです。80年代の「眺めのいい部屋」はイタリアフィレンツェとイギリスの地方を舞台に格調高いテイストで、少女から大人への映画でしたが、この映画はニューヨークのクラッシクなホテルが舞台で都会の洗練された大人の女性の映画で、彼女の代表作になりうる映画だと思いました。

相手方の彼役はタバコの映画なのに一切タバコをふかすシーンのなかった「サンキュウスモーキング」のアーロン・エッカートですが、今やハリウッドでは「一番共演したい男優No1」になっているとか。

昔の彼女と昔の彼の都会のホテルでの一夜の会話。お互いの駆け引き。腹の探りあい。それはそれはリアルで、引き込まれました。まあまあよかったです。

コメント 4

こんにちは☆ＴＢありがとうございました☆
全編会話が続くのはけっこうしんどいものですね（笑）
ワケアリ男女の会話がなかなかリアルでした。
by Ren (2007-01-19 06:27) 

>Renさん、私のほうにも訪問ありがとうございます。確かに結構しんどかったかも。疲れてるときには見れませんね。もうちょっと静かな時間を入れたほうが全体的により会話が生きたかもしれないし。この映画は本当ずっとしゃべりっぱなしでしたからね。
by naonao (2007-01-19 17:19) 

「結構しんどかった」・・・・お疲れ様です。
でもパワフルな筆致。冷静な分析。
nice レビューでした。
by Hiji-kata (2007-01-19 21:14) 

>土方歳三さん、お褒め頂きありがとうございます!!
by naonao (2007-01-19 22:34)