デッドマン・ウォーキング~METオペラライブビューイング [芸術性の高い映画]
ライフ・オブ・パイ~トラと漂流した227日 [芸術性の高い映画]
ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日 [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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ヴェルディ 「アイーダ」~METライブビューイング [芸術性の高い映画]
東劇で、METライヴビューイング、ヴェルディ「アイーダ」を観てきました。
METライヴビューイングの公式サイト:http://www.shochiku.co.jp/met/
ニューヨークで行われているメトロポリタン歌劇場(MET)の最新オペラ公演をフィルムで観るというものです。今回のシーズンはこのヴェルディ「アイーダ」の他、プッチーニ「トスカ」、プッチーニ「トゥーランドット」、オッフェンバック「ホフマン物語」、R・シュトラウス「ばらの騎士」、ビゼー「カルメン」、ヴェルディ「シモン・ボッカネグラ」、アンブロワーズ・トマ「ハムレット」、ロッシーニ「アルミーダ」の全9作品が上映予定です。
2年前にこのMETライブビューイングで初めてオペラ・グノー「ロメオとジュリエット」を鑑賞しましたが(その時の記事はこちら→http://naoazucar.blog.so-net.ne.jp/2007-12-25)、今回もまたいいものを観せてもらえ幸せです。
本編が始まる前に、NYでのオープニングガラの映像があり、なんとビリー・ジョエルが「トスカ」を観に新しい恋人らしき人を伴ってインタビューに応えていました。ビリーファンとしては一人で「ビリーだ!!」と思わず興奮して声をあげてしまいました。この6月に32歳年下のケイティー・リーと離婚し30億以上の豪邸2つを売り払って慰謝料に充てていたらしいのですが、その離婚後初の新恋人との2ショットだったらしく、あとからいろいろネットで調べたら、このお相手はデボラ・ダンピエールという女優さんであることが判明。マスコミの人たちはビリーにこの新恋人のことを矢継ぎ早に質問し、ビリーはユーモアを交えて応答していたことがわかりました。こんな関係のないところでまたビリー・ジョエルの情報が入ってしまうのも何だか面白いなあと思いました。
「アイーダ」の話に戻ります。
このフィルムは3時間29分で構成され、2回のインターミッションが入り、本編の合間合間に数々のインタビューやこのシーズンの他のオペラの宣伝などが入ります。個人的には本編をそのまま連続で見せてくれた方が良かったかもなあと思いました。オペラ本編は2時間20分なのでいっそのことこの本編だけでもいいかなあとも思いました。特に最初の部分にこれでもかと宣伝が2回も入り、早く本編を観たいと感じたりもしました。
自らがソプラノ歌手でこのシリーズの「ばらの騎士」や「アルミーダ」にも出演している人気のあるルネ・フレミングが司会進行役を務め、アイーダ役のヴィオレタ・ウルマーナやアムネリス役のドローラ・ザジック、ラダメス役のヨハン・ポータなどにインタビューをしていました。みんな恰幅が良すぎてどう見ても中年で、とても20歳代の若い役には見えないのが玉に瑕なのですが、声はぴか一で、オペラはなんと言っても歌唱力が問われるのでしょうからこういう配役は仕方がないのでしょう。でもせめて司会進行役をしてたルネ・フラミングのような人が出演していたらなあと思いました。
他に衣装、舞台装置、演奏などはどれをとってもぴか一。一見の価値がありお勧めです。カメラアングルも工夫がしてあり普通劇場で観られない角度で見られるのがこのフィルムの良さでもあります。もちろん生で観られるに優ることはないでしょうが、このフィルムもなかなかいいです。チケット代は3500円するようです。ちょっとお高め。年末には歌舞伎座でやるようですが、こちらは4000円です。
<アイーダの内容>
エジプトとエチオピアが戦争をしている時代のエチオピア王女アイーダとエジプト軍隊の司令官ラダメスの悲恋物語。エジプト王女アムネリスも加わり3人の愛の葛藤を描きます。
アイーダが奴隷として捕まり身分を隠していたが、父親であるエチオピア王が捕まると思わず「お父さん」と叫んでしまい、その身分を明かすことになってしまいます。その間エジプト軍隊の司令官ラダメスの活躍に祝杯が挙げられ、エジプト王ファラオから娘のアムネリスとの婚姻を勧められ将来のファラオにと推されます。しかしラダメスの心にあるのはいつもアイーダでありアムネリスではありません。しかしエジプト王女アムネリスとの婚姻がなされる手配が整い、その前夜秘かにアイーダとラムネリスが会っているとそれをアムネリスや司祭たちに見られてしまいます。二人でエジプト軍の見張りのない場所を逃避行する話をしその場所の名前をラダメスが言ってしまったことが軍の秘密を漏らしたと見なされ、ラダメスは司祭たちの審判にかけられます。その間、ラダメスを愛しているアムネリスはラダメスに「アイーダを諦めるなら」という条件のもとラダメスを助けるためファラオにも掛け合うと言うのですが、ラダメスはそれを飲まずそのまま審判にかけられ、死を宣告され地下牢に入れられます。そこには逃げたはずのアイーダがおり、一緒にそこで息絶えて終わるのです・・・。
1989年のMETで行われたヴェルディ「アイーダ」がYoutubeにありました。衣装や振り付けなどもちろん今回のものと違いますが、雰囲気は味わえます。↓
また20年以上も同じアムネリス役をしているというドローラ・ザジック。1988年にラダメス役のプラシド・ドミンゴと共演している「アイーダ」もありました。今よりやはり若い。21年前のものなので。
オペラは観るほどに楽しい。生で観るにはお金が大変なのでせめてこういったお手軽なフィルムで楽しむのも一考だなあ~と思いました。
エルトン・ジョン・アンド・ティム・ライス・アイーダ・ブロードウェイ・ミュージカル版(CCCD)
- アーティスト: ティム・ライス
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 2003/12/17
- メディア: CD
パコと魔法の絵本 [芸術性の高い映画]
「パコと魔法の絵本」をよみうりホールにて観てきました。
公式映画サイト:http://www.paco-magic.com/index.html
わがまま放題の社長のじじい大貫と一日しか記憶を持たない少女パコを中心とした物語です。色彩豊かで絵本の世界がそのまま映像になったようなポップで夢のある映像になっていて、笑わせ泣かせてまた笑わせて・・・・となかなか素敵な映画でした。入院した患者たちが一丸となってパコのために「ガマ王子対ザリガニ魔人」の絵本の世界を劇にするのですが、3DのCGと実写を重ねての画面は面白かったです。
「おまえが私を知ってるだけで腹が立つ」と言っていたじじい大貫が、「おじさん、昨日もパコのほっぺに触ったよね?」と少女パコに言われ続け、「私はただ、この子の心にいたいんだよ」と言うまでになり、少女パコの思い出になろうと一生懸命になって大貫が中心になって劇を作り上げる、そんな素敵なお話です。
パコが愛読して毎日読んでいるその飛び出す絵本「ガマ王子対ザリガニ魔人」、私も欲しくなりました。
パコと魔法の絵本 PHOTO STORY BOOK (ぴあMOOK)
- 作者:
- 出版社/メーカー: ぴあ
- 発売日: 2008/08/29
- メディア: ムック
マスタッシュ/memories(original version)
- アーティスト: 木村カエラ,木村カエラ,二杉昌夫,ガブリエル・ロベルト
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2008/09/10
- メディア: CD
メイキング オブ 「パコと魔法の絵本」と「いつもワガママガマ王子」
- 出版社/メーカー: よしもとアール・アンド・シー
- メディア: DVD
落下の王国 [芸術性の高い映画]
「落下の王国」を汐留FSにて観て来ました。
公式映画サイト:http://www.rakka-movie.com/
13の世界遺産、24カ国以上のロケーションを使った、冒険物語です。失恋し自殺願望のある落下して骨折したスタントマン青年が、同じように落下して骨折した移民の少女と病院で会い、少女に自分の作った物語を語っていくうちいつしかその青年の再生の物語にもなっています。
ロケは主に、ナミビア、インド、南ア、フィージー、バリで行われ、特にインドではアグラのタージマハール、アグラ城、ファティプル・シークリー、デリーのフマユーン廟、ウダイプールのレイクパレス、ブルーシティといわれるジョドプールが使われて、すごく素敵でした。ブルーシティといわれるジョドプールは砂漠のあるラジャスタン地方にあって、当時暑くて行かず、せいぜいピンクシティと言われるジャイプールまでしか足を伸ばさなかったのですが、今度インドに行く時には是非、ジョドプールにも行ってみたいとこの映画の映像を見て思いました。今まで何度も足を運んできたインドなのに、一体どこを観て来たのかなあ!?と我ながら思います(トホホ)。