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項羽と劉邦 King's War④  [中国ドラマ]

中国ドラマ「項羽と劉邦 King's War④」を観ました。

項羽と劉邦 [ノーカット完全版] スペシャルプライスコンパクトBOX [DVD]

項羽と劉邦 [ノーカット完全版] スペシャルプライスコンパクトBOX [DVD]

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2015/07/15
  • メディア: DVD

全80話。61話~80話。

韓信は劉邦の手紙に応じやっと来るが、兵で囲まれ刀を取り上げられ入城させられる。韓信が彭城に助けに来なかったことを盧綰(ろわん)がなじる。劉邦と韓信が顔を合わせ話すと、韓信は楚征伐を任せられる。韓信は劉邦が滎陽にいて項羽を引き付け囮となり、その間諸侯と戦うことを発案する。酈食其(れきいき)は魏豹のところへ説得に行くが決裂し韓信が木と甕を集めて魏豹を捕える作戦に出た。その頃魏豹の妻の薄姫は占い師に「子供が天子となる」と言われる。魏豹は捕らえられ命乞いしたため劉邦のところで召使となり、薄姫も帰るところがないので劉邦のところにいることになる。劉邦の使者の随何は英布のところに行き、漢につくよう説得したいが英布が会わないために火をつけ、来ていた楚の使者をその場で切ってしまう。英布は漢側に就かざるを得なくなり、劉邦と英布は義兄弟の契りを結び共に項羽を討つことを約束する。英布は九江城を取られ、親族を殺され仇討ちに燃えていた。その頃斉を取ろうとして項羽は動き、項羽が斉から戻った途端敗れまたも項羽は出陣して斉を平定。項羽に捕らえられてる呂雉は血書を書き劉邦に知らせ、逃げる時に夏侯嬰の許嫁の嫺(かん)が殺される。嫺を殺した龍且(りゅうしょ)と鐘離昧は范増の進言で罰を与えられた。

韓信のところには張耳がやってきて一緒に趙を討つことになった。趙側には趙王、ブレーンの李左車、指揮を執る陳余がいた。川を背にした背水の陣を敷いた韓信は、3万の漢軍で戦い20万の趙軍に勝利する。陳余は部下に殺され、趙王は生け捕られ趙国滅び、李左車を韓信が迎い入れた。

項羽は甬道(ようどう)を破壊し敖倉を獲る作戦に出る。劉邦側では陳平が、項羽と范増の仲を引き裂く離間の計を使うよう劉邦に進言。陳平は以前楚にいた兵たちを集め黄金4万斤を使って楚軍内に次々に離反するように噂を流させていった。その結果、以前から項羽が項荘や項伯、虞子期を優遇して鐘離昧や龍且、李布が差をつけられ不満を持っていたところに、鐘離昧たちが見張りをつけられ軍議にも呼ばれなくなりますます項軍はギクシャクするようになる。また司馬欣が漢王と通じ間者であるようにさせる文を送ったり、項羽が派遣した項伯や項荘も利用してまたも司馬欣が間者であると思わせる文を早馬から奪わせる策を講じ、范増は全くそれを信じなかったが項羽は徐々に司馬欣が間者だと疑い出す。司馬欣は自害。その後も内通者がいるはずだと躍起になり探す項羽。終いには范増を疑う始末で、范増は暇を取り故郷に戻る途中で息絶えてしまった。4万斤のうち2万8千斤を使って見事離間の計を成功させた陳平は、劉邦から残りの金をすべて褒美としてもらう。

項羽が攻めてくる中、劉邦は滎陽を捨て逃げることを決める。その際、陳平が劉邦によく似た紀信を探し漢王として身代わりになり項羽を引き付けている間に劉邦が逃げた。周苛が残る城を守ることになり、項羽が周苛を捕え部下になるよう諭すが周苛はそれを拒否。煮えたぎった大鍋で殺される。項羽は忠誠を重んじ死をも辞さない劉邦の部下たちに感服する。

「軍を整え糧秣を蓄え戦に備えること」と思っている韓信はずっと動かず漢王が危機的な状態になっても動かなかった。滎陽から逃げて来た劉邦は韓信のところに寄って、韓信が鍛えた兵を連れて行き兵を動かす印綬を持っていかれてしまう。韓信はまた一から新兵を探し鍛え上げなければいけなかった。その時、張耳を趙王に韓信をその宰相にと言われ、次は斉を討つようにと言われる。劉邦側には糧秣が不足し簫何に何度も文を送っても糧秣が用意できずにいた。簫何は3度目の文の回答として、やっと手に入れた少量の糧秣と自分の息子たちを人質として送った。疑われるのを恐れたためだった。その頃酈食其が知り合いの斉の田横宰相と会い、田広=斉王とも会い和議を行うと自ら劉邦に提案して斉に出かける。既に斉に入ろうとしていた韓信はその報を聞いて斉への出兵を取りやめるが、蒯通(かいとう)が劉邦は斉の攻撃を撤回していないのだから攻撃すべきだと主張し韓信は斉に進軍。それを知った斉側は交渉に来ていた酈食其を大きな鼎の釜で煮殺してしまう。韓信は斉を制したが、酈食其が亡くなり劉邦は卑怯な手を使い汚名を着せられたと思う。斉の田横は楚と同盟を結ぶ。漢嬰は韓信のところに援護に来たが手柄欲しさに先走り奇襲をかけて伏兵にやられ、兵や兵糧を無くしてしまう。龍且と戦う韓信は田横を捕えるも逃げられ、田横が龍且に韓信の水攻めの策を伝えるが龍且は全く信じず、戦に敗れ亡くなる。蒯通の提案で斉王に封じてもらうべきと韓信は言われてるときに、項羽は韓信を部下にしたいと思い武渉を遣わすが断られる。すると武渉が韓信が謀反を起こしたかのように装ったが、張良にそれは嘘だと見破られ韓信も助かる。韓信が仮の斉王にしてほしいと願い出ると、劉邦は怒り心頭だったが仮の斉王でなく真の斉王にすることにした。

項羽軍は彭城で糧秣を盗まれ戦えないでいるが、劉邦側は出てこず時間ばかりが流れて行った。劉邦の父を外に出して大釜で煮るパフォーマンスを見せ、項羽が矢を放つと劉邦の胸に当たり劉邦は表向きには当たってないことをアピールしたが実際には当たり具合悪くなる。戚夫人が自分の息子の如意を太子にしたくて動いていたが、それを知って面白くない盧綰は戚夫人を刀で脅し、盧綰は劉邦から死罪に値すると言われるが他の仲間たちが止めに入る。盧綰は項羽のところに寝返るが、実は劉邦と盧綰だけが知っている策だった。「漢は女の争いがあり何もしないでもバラバラになる。人質を長く捕っておくのは名誉にかかわることだからすぐに戻した方がいい。戦は韓信もいて彭越もいるから、今は大人しく和睦を結んだほうがいい」盧綰のこの説明に項羽は乗ることに。その結果呂雉たちは釈放される。一緒に人質となっていた曹氏は店に戻ると言って劉邦の元には行かなかった。

呂雉が戻った劉邦のところでは如意が突然いなくなり大騒ぎとなった。呂雉の妹が戚夫人の振る舞いを面白く思っていず、戚夫人の子供の如意をさらっていたのだ。呂雉は妹の行いに気づき劉邦のところに謝りに行くと、妹の命は助けるが妹は出ていくように言われる。漢と楚は和議を結んだためしばらくはゆっくりしていたが、それぞれが少しずつ戦に備え始めた。

張良と項伯が会った時に、張良は「彭越と韓信に広大な土地を項羽が与えたならば、天下が変わりもう戦うことなど必要のない平和が訪れる」と項伯に知恵を授け項伯から項羽にその考えを伝えたが、項羽は拒否。しかし劉邦は張良のこの考えを採用し、彭越と韓信に広大な土地を与えた。

項羽は劉邦、彭越、韓信に取り囲まれる形となり、彭城に戻ろうとしてもできなかった。その頃項軍から逃げて来た盧綰が劉邦の元に戻りねぎらわれる。項羽は垓下(がいか)へとやってきたが10万いた楚軍に対し漢軍は60万の兵で、楚軍の兵は逃げる者が続出した。項羽は虞姫を逃がしたいと思い虞子期に頼み戦場を離れた場所に連れて行かせたが、虞姫は馬でまた項羽のところに舞い戻り虞子期も戻って来た。虞姫は項羽の前で舞を舞いながら自害する。項羽は虞姫の遺体を川に流し、残る兵たちにも甲冑を脱いで川を筏で渡るように言い渡し、自分一人が残って漢軍と戦った。同郷で馴染みのある呂馬童に項羽は自害して自らの首を差し出した。

項羽亡き後、韓信は劉邦に魯を落とせと命を受ける。韓信はこれ以上血を流さないで済むよう魯の長老たちに呼びかけ弔いを呼びかける。韓信は昔食べれなくて川に洗濯に来ていたおばあさんから食べ物を恵んでもらっていたが、そのおばあさんに会いに行き、お礼をしに行く。また好きだった李桃に会いに行ったが、彼女は既に股くぐりを強いた男の嫁となり子供もいたが、不自由しないようにしてやった。

そこから5年の年月が流れる。韓信は淮陰候(わいいんこう)に格下げされ、謀反を企んだと呂雉に言われ、それを簫何が協力し韓信は殺される。簫何も間もなく自分が殺されると察し、陰で賄賂をもらっていたと亡くなったら公表してほしいと曹参に頼む。しかしこれはやってもいないことだった。盧綰は燕王になっていたが、自ら謀反を起こしその後北へと逃げてしまう。次から次へと殺される劉邦の身辺の側近たちを見ていられず、英布が劉邦に反逆し英布も殺される。

劉邦は昔住んでいた自分の家を訪れ、曹氏を訪れ昔を懐かしんでいた。宮廷に戻ると孫の劉襄(父は肥で、その母は曹氏)を相手にしながらもまた昔を偲んでいた。

簫何、張良、韓信に支えながら天下を獲った劉邦。最後は周りの人たちに疑いの目を向けちょっと残念な感じでした。戦なら項羽が絶対に強かっただろうに、上に立つものは下をいかにうまく使うのかその才や人望が試されます。それがよくわかるドラマでした。長かったけれど今は観切ったその達成感があります。このドラマで「項羽と劉邦」のストーリーがかなりわかって良かったです。

naonaoお勧め度★★★★★[王冠]

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