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ぶあいそうな手紙 [ブラジル映画]

ブラジル映画「ぶあいそうな手紙」(Through Ernesto's Eyes)を観ました。

ぶあいそうな手紙 [DVD]

ぶあいそうな手紙 [DVD]

  • 出版社/メーカー: オデッサ・エンタテインメント
  • 発売日: 2021/04/02
  • メディア: DVD

2019年の作品。IMDb評価は7・8。ドラマ。「友人が亡くなった」ことを知らせる友人の妻からの一通の手紙を、知り合った23歳の女の子に読んでもらうことから人生がまた動き出す78歳の老人の物語。心温まるストーリーで、思いのほかいい映画でした。ブラジル映画を観るのは初めてでした。

エルネストはブラジルのポルトアングレに住んでいる。ウルグアイ人だが、ブラジルに長い。目が見えにくくなり、サンパウロにいる息子が時々様子を見に来る。一人住まいをしているそのアパートの隣には同年代の隣人の友人ハビエルがいる。お互いに消息を確かめ合っている感じ。ある時ウルグアイの友人の死を知らせる手紙がその妻ルシアから届く。偶然知り合った犬の散歩を仕事にしているという23歳の女の子ビアが、手紙を読み、手紙を代書してくれることになる。ビアを通じてやり取りされるルシアとエルネストの手紙は、最終的にはエルネストがルシアを訪ね再会することに繋がる…。

ビアには居場所がなく、知り合いの家を転々としている。彼氏に殴られ目にあざを作ったりしてる。エルネストの家に出入りし、エルネストのお金を盗み取る。でも全部お見越しのエルネスト。住む場所がないならと息子の空いた部屋を提供し、彼女の借金してるお金を用立て枕元に置いたり。ビアの手紙の読み書きを通じてルシアに会いに行こうと決めたエルネスト。お互いに恋心があったことを知ったから。ちょうどビアが彼氏を連れ込みばつの悪い感じになり、家を出て行こうとしたビアだったが、エルネストはビアに家を託し自分がウルグアイへと出発し、ルシアとの再会を果たすのでした。

最初のころ、ビアの様子を見ていた週に何回か来る家政婦さんに何度も「注意した方がいい」と言われ、また年金を受け取る窓口のテラーにも、近くにいたビアを見て「彼女は誰?」「注意した方がいい」と言われます。エルネストは口うるさい家政婦さんを首にし、ビアを受け入れ手紙の読み書きを続けさせた。お互いがお互いにとって必要な存在で、このコンビが何だかユニークで良かった。

手紙がウルグアイなのでスペイン語で、会話はブラジルなのでポルトガル語。スペイン語とポルトガル語が似てると、旅行の経験から知っていた。ポルトガルでスペイン語で話しても通じるし、ポルトガル語で話されても何となくスペイン語に近いのでわかってた。またメキシコでポルトガル人と行動を共にしたことがあり、彼もまた「ポルトガル語とスペイン語は似ているから意思疎通が簡単」と言っていたことを思い出す。映画の中で「「自転車泥棒」は観たほうがいい」みたいなセリフが出てきたけれど、大昔に観たイタリアの白黒映画。忘れてる。時間あったらまた観直そうかなあと思った。また手紙っていいなと思った。もうほとんど書かなくなった手紙だけど、久々に手紙書くのもいいなと思えました。naonaoお勧め度★★★★★

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