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ザ・ロイヤル・テネンバウムズ [Wes Andersonウェス・アンダーソン]

アメリカ映画「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(The Royal Tenenbaums)を観ました。

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント
  • 発売日: 2007/09/19
  • メディア: DVD

2001年の作品。IMDb評価は7・6。ウェス・アンダーソン監督作品。ヒューマンドラマ、コメディ。家族再生の物語。相変わらずセットや小物、衣装など気遣ってるのがわかる監督の味が出てる作品。たくさんの豪華キャスト。ジーン・ハックマンまで出てました。懐かしい。

ロイヤル(ジーン・ハックマン)はかつては法曹界で働いていたが今やホテル暮らし。20年以上妻で考古学者のエセルとは別居してるがエセルは会計士に求婚されている。ロイヤルはお金もなくなりホテル暮らしも危うくなる。そこで妻とよりを戻し子供たちとも一緒に住みたいと願ってるのだが、ガンで余命幾ばくもないと偽って家族の許へ引っ越してくる…。登場人物は皆キャラが濃い。長男チャス(ベン・スティラー)は妻を亡くし、2人の子供の父親。親子3人でいつもジャージを着てくりくりパーマの髪で瓜2つならぬ瓜3つといった具合。ネズミを飼っている。長女で養女のマーゴはかつて戯曲など書き、タバコを吸うことを皆に秘密にしている。夫(ビル・マーレイ)がいるが家を出て、恋人イーライ(オーウェン・ウィルソン)とは関係も終わりリッチー(ルーク・ウィルソン)に愛されている。そのリッチーは次男で元テニスプレイヤーで世界中を船旅してた。マーゴが好き。そして自殺未遂を犯す。最終的には父が家に戻ったことで何となくみんな何とか落ち着くところに落ち着いた感じ。イーライがエセルと会計士の結婚式当日に車で突っ込み、孫を救おうとしてロイヤルが亡くなってしまったのがびっくりでしたが。でもほんわかとして楽しい家族の物語でした。

ビートルズのHey Judeやポール・サイモンのMe and Julio Down by the Schoolyardの曲が使われ、特にポールサイモンのこの曲は懐かしかった。オンタイムでないけれど学生の頃サイモン&ガーファンクルやポール・サイモンの曲をずっと聞いてた時があり、このノリのいい曲が場面にとってもよく合っていました。naonaoお勧め度★★★★

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天才マックスの世界 [Wes Andersonウェス・アンダーソン]

アメリカ映画「天才マックスの世界」(Rushmore)を観ました。

天才マックスの世界 [AmazonDVDコレクション]

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  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2022/04/13
  • メディア: DVD

1998年の作品。IMDb評価は7・6。ウェス・アンダーソン監督作品。青春ラブコメディ。

たくさんの課外活動部に入りすぎであれこれ活動に熱中するあまり、落第する危機にあるマックス(ジェイソン・シュワルツマン)。好きなクロス先生(オリヴィア・ウィリアムズ)がラテン語が無くなることを残念に思っていることを知り、復活に奮闘するマックス。街の会社社長ハーマン(ビル・マーレイ)とも大の仲良しだが、クロス先生をめぐっての恋敵でもある。時々お互いにいたずらをお互い仕掛けたりしてる…。

マックス役のジェイソン・シュワルツマンは「ダージリン急行」にも出てきますが、彼の母親がスタローンの映画「ロッキー」のエイドリアン役のタリア・シャイアで、フランシス・コッポラは伯父、ソフィア・コッポラやニコラス・ケイジはいとこだとのこと。ジェイソン・シュワルツマンもビル・マーレイもウェス・アンダーソン監督の映画には欠かせない存在になっていて、早い時期からずっと関わっていたのだと知りました。何本かウェス・アンダーソン監督の映画を観てると、出演者がある程度固定化していて、チームウェス・アンダーソンみたいな感じになっているのがまた楽しい感じです。

この映画ではいつもの際立った絵本感みたいなものがそれほどなく、マックスの個性がキラキラ輝いて、落第生だけれども一生懸命夢中になって行動していてる彼の行動力、そしてちょっとオタク感あってしかも父は医者だとか嘘を言っているけれど、憎めないやつっていうキャラが良かった。またハーマン社長がまるで子供みたいなところも面白かった。真剣にマックスといたずらをやりあっていたりで。naonaoお勧め度★★★★

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ライフ・アクアティック [Wes Andersonウェス・アンダーソン]

アメリカ映画「ライフ・アクアティック」(The Life Aquatic)を観ました。

ライフ・アクアティック [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ブエナ ビスタ ホーム エンターテイメント
  • 発売日: 2007/09/19
  • メディア: DVD

2004年の作品。IMDb評価は7.2。ウェス・アンダーソン監督作品。アドベンチャー、コメディ。ポップなタツノオトシゴやキャンディーガニ、グランド・ブタペストホテルの壁面と同じピンク色の魚の群れ…。絵本のような船内。そしてあれこれいい色使い。この監督ならではの世界がまたも広がっていました。

海洋探検家でドキュメンタリー映画を作っているスティーヴ(ビル・マーレイ)は、仲間たちを連れてまた船旅に出てフィルムを回しますが、そこに自分の息子だと名乗るネッド(オーウェン・ウィルソン)や、雑誌記者のジェーン(ケイト・ブランシェット)も現れます。資金繰りがうまくいかず、片腕の仲間も亡くし、映画もヒットしないスティーヴたち。一体どうなる?…

子供の大冒険みたいなことを大人がやっているような、ちょっと微笑ましい映画でした。海に潜ったり、バルーンに乗ったり、ヘリに乗ったり、潜水艦に乗ったり、大きな船内でゆっくり過ごしたりバタバタしたり…。その中でのいろんな人間模様も描かれ、特にクラウス役のウィルム・デフォーがいつもの強面役でなく、スティーヴの機嫌を伺っているような子分的存在だったのが、何だか可笑しかったです。ジェーンを好きなスティーヴはネッドに彼女に近づくなといい、それでもジェーンとネッドはお互いに恋愛を始めていて、それもあってスティーヴとネッドの関係も悪くなったり、それでもまた仲を取り戻すけれど、海賊に船が襲われて人がさらわれ助けに行く事件の後、ネッドが亡くなり…といろんなことが起き…。

絵本を読んでるような感覚はこの監督ならではのもの。おとぎ話のような印象が残ります。naonaoお勧め度★★★★


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犬ケ島 [Wes Andersonウェス・アンダーソン]

アメリカ映画「犬ケ島」(Isle of Dogs)を観ました。

犬ヶ島 [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

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  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2019/01/23
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2018年の作品。IMDb評価は7.8。ウェス・アンダーソン監督作品。アニメーション、アクション、アドベンチャー。日本が舞台なので、浮世絵のような絵や石庭のような草むら、歌舞伎、相撲、太鼓の音など日本っぽいものがたくさんありました。その上時代が昭和初期なのでちょっとレトロ。

病気に罹った犬がごみの島に集められ、そこに少年小林アタルくんが自分の犬スポットを探しに出かける物語。ごみの島にいた犬5匹と親しくなり、彼らの協力も得てスポットを見つけます。犬は英語をべらべらとよくしゃべり、主役のアタルくんは日本語をちょっとだけしゃべります。犬がアタルくん以上に人間みたいで喜怒哀楽を表してるのが可笑しかった。アタルの声が聴きづらかったのが残念。日本人の子供に声を充ててもらったら良かったのに。声の出演は豪華で、ウェス・アンダーソン監督の映画でお馴染みのビル・マーレイ、エドワード・ノートンのほか、ハーヴェイ・カイテル、スカーレット・ヨハンソン、ヨーコ・オノ(オノ・ヨーコ役で)、野田洋次郎、渡辺謙、夏木マリ、山田孝之、松田龍平、松田翔太などなど。日本人の私から観たらまだステレオタイプ的な日本って感じもあったけれど、監督の日本愛は伝わりました。ごみの島が舞台なのでお世辞にもキレイだとは言えず、その点が微妙だったけれど。

このアニメはストップモーションアニメと呼ぶらしく、一コマずつ動かしては連続した動きを出していて、その分大変な労力がかかっただろうことが容易に想像できます。良く作ったね!という感じ。naonaoお勧め度★★★★

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フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 [Wes Andersonウェス・アンダーソン]

アメリカ映画「フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊」(The French Dispatch / THE FRENCH DISPATCH OF THE LIBERTY, KANSAS EVENING SUN) を観ました。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊 ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
  • 発売日: 2022/04/27
  • メディア: Blu-ray

2021年の作品。IMDb評価は7・2。ウェス・アンダーソン監督作品。コメディ。編集者が語るオムニバス形式の物語。相変わらずウェス・アンダーソン監督の独特な世界が広がった美的センス抜群の絵本のような世界でした。

フレンチ・ディスパッチ誌の編集長(ビル・マーレイ)が亡くなったことで廃刊が決定し、編集者たちは最終刊を素晴らしいものにしたいと集まる。一人一人の編集者たちが語るいくつかの物語…。

何といっても豪華な俳優陣でした。絵描きで囚人役のベニチオ・デル・トロ、刑務官役のレア・セドゥ、学生運動家のティモシー・シャラメ、美食家で警察署長役のマチュー・アマルリック、自転車で記事を集める編集者役のオーウェン・ウィルソン、絵画ブローカー役のエイドリアン・ブロディ、謎のけばけばしい女役のシアーシャ・ローナン、他にもウィレム・デフォー、エドワード・ノートンなどなど。ストーリーの面白さより、映像の美しさ、箱庭的な可愛さ、絵本を観てるような世界、そこにフランスっぽいお洒落な建物やら小物やらが素敵。ストーリーは微妙で、セリフを追うのがつまらなく感じる時があり、この監督の映画は映像の可愛らしさ、色彩の素晴らしさに特化している感じがします。今回はカラー映画にモノクロ映画、アニメも加わった構成でした。立体絵本みたいな場面も良かったし、エンドロールで流れる雑誌の表紙も良かった。モノクロ部分も素敵ではあったけれど、やはりカラーのほうが断然好きだし、この監督から色彩を獲ったら楽しさが半減する気がするので、全部カラー映画でも良かったのになあと思いました。naonaoお勧め度★★★★

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