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サムダルリへようこそ [チ・チャンウクJiChag-wook池昌旭]

韓国ドラマ「サムダルリへようこそ」(Welcome to Samdal-Ri)を観ました。

サムダルリへようこそ

(filmarksより拝借)

2023年~2024年の作品。IMDb評価は8・1。ヒーリングラブコメ。済州島が舞台なのでその自然が良かった。好きなチ・チャンウクとシン・ヘソンが主演だったので結構楽しく観れました。二人のラブロマンスだけでなく家族それぞれの問題や島民の話など笑えて泣けるシーンも結構あり、どこかで観たことのあるシーンだと思いながらもやはり韓国ドラマはうまく作られているなあと感心しました。

済州島のサムダルリで母親同士が大の仲良しだったサムダル(シン・ヘソン)とヨンピル(チ・チャンウク)。偶然二人は同じ日に生まれ育ち一度は恋人同士にもなり、大学へ行くためソウルに一緒に出て、その後サムダルはソウルに残りフォトグラファーとして成功し、ヨンピルは済州島に戻り気象予報士として働いていた。そこへ何年かぶりでサムダルが済州島に戻って来る。助手の自殺未遂でスキャンダルとなりすべての仕事を失ったからだ。

サムダルは故郷に戻り少しずつ自分を取り戻す。別れてもずっとヨンピルはサムダルを思っていたことがわかる。二人が別れた理由も海女仲間でもあった二人の母親のうちヨンピルの母だけが海で亡くなり、ヨンピルの父はサムダルにヨンピルと別れてほしいとお願いしていた。サムダルは別れたくもなかったのにヨンピルと別れてた。ヨンピルの父はサムダルの母をも憎み、サムダルの母が料理を持って行ってもずっと受け付けずサムダルの母はそのストレスで不整脈も起こしていた。ヨンピルはサムダルの母を自分の母親のように慕い、仕事中モニターに映るサムダルの母を見守りもしていた…。

海が近く田舎町であることが「海街チャチャチャ」を思い出させました。またサムダルの姉(シン・ドンミ)の元夫役で財閥の御曹司役がヤン・ギョウォンで「愛の不時着」「ヴィンチェンツォ」に出てた役者さんだったのでそれらもついつい思い出して笑ってしまい、またヨンピルの友人で警備員役のイ・ジェウォンが「哲仁王后(チョルインワンフ)」で王の僕役でこれまた思い出し笑ってました。かつて面白い役をやっているとそれらがよぎり余計に可笑しく笑ってしまいます。最終回にキム・テヒがモデル役で出演したのは嬉しいサプライズでした。またヨンピルの友人の一人がチャ・ウヌと言う名前でチャ・ウヌのポスターなんかも貼ってあったのが楽しかった。

ヨンピルの父も心を閉ざし人を憎んでいた状態からサムダルの母が自分と同じように哀しみ苦しんできたことを知り、サムダルの母にも心を開きサンダルの家族とも普通につきあうようになり、子供たちが付き合うのを許すのでした。そして二人はまたよりを戻し、ヨンピルはスイスへ自分の夢の実現のために旅立ち、サムダルもソウルでフォトグラファーとして戻り、そして休暇ごとに会う感じで終わっていました。

今まで観たことのある話の展開であったりシーンだなと思ったところもあり、それが韓ドラをもう観なくていいかなと思わせるのですが、心温まるシーンや泣けるシーンがあったりすると、やっぱり観ていこうかなあと思い直します。以前の熱量がないけれど、好きな俳優さんや評価の高いドラマは今後も観ていこうかなあと思いました。naonaoお勧め度★★★★★

おまけ:ドラマの中で使われていたGeminiのBeatiful Days。しっとりしてメロディがお気に入りでした。


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韓国ドラマ naonaoお勧め度一覧表 [韓国ドラマ naonaoお勧め度一覧表]

コロナ禍に入って観だした韓国ドラマですが、かなりたくさん観るようになってうまくまとめたいなあと思っていました。韓国ドラマの一覧表です。naonaoお勧め度ごと(50音順)にまとめています。これからも随時更新したいと思います。更新:2024.03.30

naonaoお勧め度★★★★★[王冠] 殿堂入り。大好き。時間があればまた観たい。











naonaoお勧め度★★★★★ ★5つ。かなり好き。観れて良かった。











naonaoお勧め度★★★★ ★4つ。まあまあ良かった。











naonaoお勧め度★★★ ★3つ。










私のツンデレ師匠様!(本当は中国ドラマですがチ・チャンウク主演)

naonaoお勧め度★★ ★2つ。


naonao リタイアもしくは途中になってるドラマ。

他人は地獄だ 花より男子 マイディアミスター~私のおじさん ピョンヒョクの恋 輝く星のターミナル 僕を溶かしてくれ

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項羽と劉邦10~劉邦の反撃 [本]

「項羽と劉邦10~劉邦の反撃」を読みました。

項羽と劉邦 10 (潮漫画文庫)

項羽と劉邦 10 (潮漫画文庫)

  • 作者: 横山 光輝
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2001/07/23
  • メディア: コミック

横山光輝のマンガ。

漢から戻った虞子期(ぐしき)が范増が漢と通じてる証拠の書簡を持ち帰り、項羽は激怒する。范増が張良の策であると言っても項羽はまだ半信半疑なので范増は引退を宣言。故郷に帰る道すがら倒れ亡くなってしまう。項羽は項伯を軍師とし楚軍は滎陽(けいよう)城を攻めた。漢軍は劉邦に似た紀信を劉邦の影武者にし漢は楚に降伏すると嘘をつき、劉邦を成皋(せいこう)城に逃がして影武者を差し出した。影武者の紀信は亡くなる。

楚は滎陽城を落としてから彭城、成皋城の順で落とす計画でいた。漢が守っている滎陽城には平民に落ちた魏豹が来て楚への降下を勧め、それにより魏豹は首を刎ねられた。彼の首を見た兵士たちはそれによって士気を高め城を守った。楚の決死隊によって滎陽城は落とされた。

項羽を帰らせるために王陵は彭城を攻めた。一方項羽は成皋城にいる劉邦のところまで行ったが何の反応もないことを逆に恐れ撤退した。その間劉邦は成皋城を出た。韓信の軍が近くまで来ていたので劉邦が韓信のところに寄ると警備が薄く韓信は酒を飲み眠っていたため劉邦は激怒。韓信は張耳と共に趙へ行くよう命じられる。

酈食其(れきいき)は「敖倉(ごうそう)の食糧庫さえ死守すれば滎陽城も成皋城も守れる」と言い、楚軍の敖倉の食糧庫を焼き払う作戦に出た。

彭越(ぼうえつ)が梁の17の城を制圧すると項羽が攻撃しに来た。彭越はこっそり城を抜け出し北上して次々他の城も開けさせ各地の食糧を劉邦に送った。その間外黄城は仇明、仇叔親子に任せた。外黄城には項羽がやってきて15歳以上の男子を皆殺しにすると言う。そこで立ち上がったのは13歳の仇叔だった。「殺せば他の民が抵抗し、逃げる民は項羽の非を告げ、協力者は皆無となる」と項羽に謁見し話すと、項羽はそれを聞き入れ生き埋めにするのを止めることにした。その後梁の17の城を全て取り返した。

劉邦は成皋城を取り囲み、ここを守る曹咎(そうきゅう)の籠城を打破するため短気な曹咎の罵詈雑言を兵士たちに言わせ外におびき寄せ曹咎を自害に追い詰めた。英布が後から軍を連れて来たので英布に成皋城を任せ、劉邦は滎陽へと駒を進めた。敵の鐘離昧が近くまで来ていたため、劉邦は4将に挟み撃ちをするよう命令。鐘離昧を逃したが戦利品を持ち帰った。それを知って彭城を先に討とうと思っていた項羽はそれを諦め、滎陽に向かった。

韓信は趙にいた。軍の訓練を行い斉を攻める機会を伺っていた。また酈食其は自ら斉王を説得すると劉邦に進言し斉へ出発する。そのことを韓信に連絡することはなかった。酈食其が見事斉王を説得すると斉王は韓信の攻撃しないとの約束が欲しいと言い酈食其は韓信の一筆を書かせ届けさせた。韓信は斉の攻撃を止め撤退しようと考えていたが、仕える蒯通(かいとう)が「手紙だけでは本当に酈食其が斉王を説得できたのか疑問。また酈食其は舌先だけで斉の70の城を取り、韓信元帥は1年かけて数万の兵を率い趙の50の城を取っただけ。劉邦様の中止命令もないのに軍を引き上げてもいいのだろうか?」と言って来た。韓信はそれを聞き、劉邦の命令通りに事を進めることにすると酈食其はまた書状を送ってきた。しかし韓信はこれが任命に背いているのか従っているのかがわからなくなっていた。秘密裡に酈食其が斉王を説得したことが理解できず、漢がいる間は斉は従っていても退けば背くだろう、その時になって斉を滅ぼそうとしても遅い、と韓信は嘆いた。酈食其を見殺しにせざるを得ず、酈食其は斉で油の釜茹で殺された。斉王は高密城に逃げ、楚軍の援軍を待った。韓信は臨淄城(しんしじょう)を落とし、高密へと向かった。

巻末は項羽と劉邦が睨み合った広武山の楚漢二王城を行く旅。また面白かったのが、「三国志演義」に約200年先立つ講釈師のマニュアル本「三国志平話」の中に、冥界の裁判のシーンがあり、次の人が三国志のそれぞれの人物に生まれ変わるように言われたという。韓信は曹操。彭越は劉備。英布は孫権。劉邦は献帝。呂后は伏皇后。蒯通は諸葛孔明。司馬仲相(光武帝時代の書生で裁判官を託された)は司馬懿。こちらもちょっと読みたい気分。

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項羽と劉邦9~孝子王陵   [本]

「項羽と劉邦9~孝子王陵」を読みました。

項羽と劉邦 9 (潮漫画文庫)

項羽と劉邦 9 (潮漫画文庫)

  • 作者: 横山 光輝
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2001/07/23
  • メディア: コミック

横山光輝のマンガ。

楚では漢にいる魏豹(ぎぼう)に謀反を起こさせ、韓信に平陽出兵させ手薄の滎陽(けいよう)を攻める作戦を立てる。まず占い師の許負を派遣し言葉巧みに魏豹をその気にさせた謀反を起こさせ、楚のシナリオ通りに韓信は平陽に出兵し、樹木をくりぬいた甕で農家にはどこにでもあった木罌(ぼくおう)を使い筏を作り河を渡り、魏豹を挟み撃ちにし魏豹を捕えた。魏豹はのちに平民に落とされる。

その頃滎陽を任されている王陵のところには楚軍が攻撃してきた。王陵は楚軍に夜襲を掛け、城の周りに筵を置き敵兵が来るのを見計らい火をつけ近づけないようにした。楚軍は気のゆるみから3万人もの兵を失ってしまう。楚では王陵の母を人質にとっていたので滎陽まで連れて来て、王陵に楚に母に会いに来るよう言ってくる。漢の叔孫通(しゅそんとう)が王陵の母が本当にいるのか確かめに楚へ向かい会うと、王陵の母は自分の息子が逆賊の項羽に仕えるなど滅相もないとその場で自害してしまう。王陵はその知らせを聞き泣き崩れた。

漢では王陵と叔孫通そっくりな死刑囚を選び刑を執行し、その首をさらした。それを知って楚は叔孫通の言っていた有り余る漢軍の兵糧のことを思い出し撤退することに決める。しかし范増はこれらが張良の策であることを見破っていた。

漢の次なる計画は代州、趙、燕、斉を破り、楚を孤立させることだった。陳余と張耳は刎頚(ふんけい)の友(頸(首)を刎ねられても悔いはないほど深い友情)だったが仲違いし、今や趙王となった陳余は漢に亡命している張耳の首を要求していた。漢は代州を落とした後、趙に出兵。しかし趙に向かう時楚軍の鐘離昧が漢の兵糧を狙っていると知り漢軍は半分の兵で趙へ向かう。趙に間者を送り情報収集させると陳余は奇襲を嫌い正々堂々と戦うことを望んでることを漢側が知り、韓信は河を背に陣を築く「背水の陣」を敷いた。これを見た楚軍の兵士たちは兵法の初歩すら知らないのではないかとバカにしていた。張耳は韓信に趙軍に仕掛け負けてすぐ逃げるよう指示されていたが、そう言われずとも逃げるに決まっていると苦笑した。しかし「部隊を絶体絶命の境地に立たせれば誰もが必死に戦い勝利する」の韓信の言葉通り、火事場の馬鹿力のごとく必死に防衛し楚軍を城に戻した。楚軍の城は既に漢に占拠され楚軍は逃げまどった。張耳と陳余が戦い、陳余は刺され亡くなった。楚の20万の大軍は漢のわずか3万の軍に大敗した。

次に韓信は李左車を探し出し、いかに燕を攻めるかを問うた。すると李左車は「趙の人々の心をつかむこと。孤児、未亡人、子を亡くした親を労われば、趙の人々はお礼の品を捧げにくるのでそのお礼の品を兵士たちに与えて慰安すること。燕にこちらの有利さを説き服させる。燕が服せば斉も服す」と言った。韓信はこの言葉通り実行すると燕は降伏した。

項羽は10万の兵を率い劉邦のいる今は手薄の滎陽へ。劉邦側は「反間の計」を用いる。項羽の頼みの人間、范増や鐘離昧などに猜疑心をかき立たせ反間、離間をさせる作戦に出る。それは金をふんだんに使い楚軍に潜り込んで范増と鐘離昧が漢と通じていると噂を流すことであった。その一方で漢から楚に和睦を申し立てる使者を送り込み、逆に楚から漢にも使者を送り込ませ、その使者に范増の漢と通じている証拠の書簡をわざと目につくところに置いて読ませ持ち帰らせることだった。これで項羽が范増たちを疑い始めることでこの計は完成した。

巻末は農民の陳勝、呉広が蜂起した大沢郷(河南市)と范増の故郷の巣湖(安徽省)を訪ねる旅。大沢郷には陳勝と呉広の大きな像があり、そこには「農民革命的序幕」の文字も入っていて、范増の故郷には范増の像、亜父像、亜父公園があるとのこと。有名な韓信の「背水の陣」と陳余と張耳の「刎頸の友」も出て来てきました。勉強になります。

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藤井風の「満ちていく」 [精神世界]

藤井風の「まつり」「帰ろう」「grace」などの歌に衝撃を受けて来た私ですが、最近発表された「満ちていく」にも結構な衝撃を受けて、そして聴くたびに泣けてひとり黄昏れたくなるような歌詞に感動してます。聴けば聴くほどこの人本当は25,6歳ではないよね?と思ってしまう。Youtubeにある「満ちていく」のオフィシャルビデオにコメントがたくさん載っていたけれど、英語圏の人がコメントした「藤井風はまるで(なんでも悟った)年取ったお坊さんのようだ」というコメントがまさにその通りだと思いました。

「走り出した午後も 重ね合う日々も 避けがたく全て終わりが来る」「あの日のきらめきも 淡いときめきも あれもこれもどこか置いてくる」「それで良かったと これで良かったと 健やかに笑い合える日まで」「明けてゆく空も暮れてゆく空も 僕らは超えてゆく 変わりゆくものは仕方がないねと 手を放す 軽くなる 満ちてゆく」

歳を取って人生を振り返り、時の流れを止めようもなく半ば諦める境地。若い時は変わることが大好きだったけれど年取って来ると変わることが嫌になる。それでも仕方ないと思い生きていく。若いころの輝いていた日々を懐かしみ、もうその時が終わってしまったことを思う。私は自分の人生を振り返りながらこの歌を聴いていました。ちょっと切なく人生の黄昏の時。でもミュージックビデオでは母との死別の暗示がなされ、肉親との別れを語った歌のようにも聞こえます。大切な人との死を経験した歌というのもしっくりくる歌です。


人の死を受け入れる段階、自分の死を受け入れる段階で否認、怒り、取引、抑うつ、受容といったもの(キューブラー・ロスによるもの)が、キューブラー・ロスの言う「受容」の部分が藤井風の表現で「手を放す、軽くなる、満ちていく」という風になったのだなあと思いました。藤井風のこの言葉選びが抜群に素敵。マントラのように繰り返して言いたくなる。そしてもともとこの歌は佐藤健主演の映画「四月になれば彼女は」の主題歌として作られたものなので恋愛の歌でもあり、恋愛でうまくいかなかったその境地を歌ったものにも聞こえます。「愛されるために愛するは悲劇」というフレーズにもちょっとドキッとします。また「手にした瞬間に無くなる喜び そんなものばかり追い求めては…」というフレーズにも。

受け手によって受け取る人の物語が五万とあり、実際Youtubeのこの曲のコメント欄にはたくさんの人のコメントで溢れ返っていました。一人一人の数えきれないほどの人生の物語。たくさんの人が涙を流しながらこの曲を聴いているのがわかり、こちらもそのコメントを読み更にまた泣けてくる。「晴れてゆく空も荒れてゆく空も 僕らは愛でていく」「何もないけれど全て差し出すよ 手を放す 軽くなる 満ちていく」すべてを手放したその先に見えるその風景。一つ何かをやり終えた自分が優しくそっと包み込まれ、やってきたことが全て肯定されちょっと褒められた感じ。大きな安らぎと恍惚感がある。メロディも歌詞も大好きで「grace」の時のように何度も何度も繰り返して聴いている。

Youtubeから藤井風の「満ちていく」


もうひとつ先日NHKで放送されたtiny desk concerts JAPANから(埋め込むことができなかったので)→https://www.youtube.com/watch?v=ldVTbMypH_k

ライブなので素敵です。

おまけ:藤井風に関して書いた他の記事→https://naoazucar.blog.ss-blog.jp/2022-10-17


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