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死の賛美 [イ・ジョンソクLeeJongSuk李鍾碩]

韓国ドラマ「死の賛美」(The Hymn of Death)を観ました。

韓国ドラマ「死の賛美」 Blu-ray 日本語字幕 全話収録

韓国ドラマ「死の賛美」 Blu-ray 日本語字幕 全話収録

  • 出版社/メーカー: Kroom
  • メディア: Blu-ray

2018年の作品。IMDb評価は7・5。ラブロマンス。イ・ジョンソクくんとシン・ヘソンさん主演なので観ました。1920年代日本は大正時代、朝鮮は日本統治下にある時代、劇作家キム・ウジンとソプラノ歌手ユン・シムドクの悲劇を描いています。韓国ではこのお二人の話はあまりにも有名だそうで、このドラマも実話を元にドラマ化。何度もドラマや劇になっている作品です。

日本留学中に出会ったウジン(イ・ジョンソク)と̪シムドク(シン・ヘソン)の二人。朝鮮に戻って彼らと仲間たちが共に創作劇を公演しますが、日本統治下にある朝鮮にあっては検閲され「10年前には自由があったのに今は自由がない」というセリフが引っかかりウジンは憲兵にしょっ引かれます。警察から解放された時、シムドクが彼を待っていました。お互いに好意を抱いていた二人ですが、仲間と共にウジンの家に集まるとそこにはウジンの妻がいるのを知って、シムドクはショックを受けます。その後それぞれシムドクはソプラノ歌手として生き、ウジンは裕福な実家の跡取りとして家業を継いでいました…。

ウジンは今まで父が敷いたレールの上を生き、望まない結婚、望まない家業を継いできたのですが、シムドクと後に再会すると彼女と文通を始め、彼女が強く勧め忘れかけていた自分のやりたいこと、詩やシナリオ書くことを始めます。しかしそれが父にバレて反対されると彼は父に反旗を翻します。またシムドクは家が貧しく彼女の稼ぎで家族を養い、妹弟の学費を稼がなければならず、そのため金を工面してくれる望まない金持ちとの縁談が進みます。しかしシムドクは納得できずそれを断ると、日本のレコード会社からの日本でのレコーディングのオファーがあり生活費や妹弟たちのお金を工面できそうになりますが、同時期レコード会社の社長と関係を持ったから大金が入ったと噂がたち、朝鮮で一般の人の前で歌うことを役人に禁止され、役人たちの専属の歌手になってもらうと告げられます。ウジンとシムドクはもう自分たちの居場所が朝鮮にないことに絶望し、シムドクのレコーディングのため二人で日本に出かけ、レコーディングが終わるや朝鮮に戻る船から身を投げ心中するのです…。

3時間程度のドラマなので映画を鑑賞した気分でした。監督がドラマ「あなたが眠っている間に」のパク・スジン監督の縁のためか、キャストも「あなたが眠っている間に」に出ていた役者さんたちがたくさん出てました。主演のイ・ジョンソクくんはこのドラマをノーギャラで引き受けたことでも当時話題となったとのことです。イヴァノヴィッチの「ドナウ河のさざ波」の曲、有島武郎の引用や心中の話、ダンスホールの店の看板Carpe diemが印象的でした。そういえば母と新橋演舞場で有島武郎の「或る女」の劇を昔観たことがあったなあと思い出しました。またCarpe diem=Seize the day~今日という日の花を摘め=今、この瞬間を楽しめ、という言葉、大好きなので目につきました。またシン・ヘソンさんのファッションやヘアスタイルがとっても素敵で、彼女がとっても美人に見えました。 イ・ジョンソクくんは相変わらず手足長くて小顔で色白で可愛らしく、観ているだけ癒し。ドラマ学校シリーズの2013でイ・ジョンソクくんとシン・ヘソンさんは共演し、当時イ・ジョンソクくんは主役だったけどシン・ヘソンさんはその他大勢だったので、シン・ヘソンさん今まで本当に頑張ってきたなあと思いました。二人が時々日本語をしゃべるシーンがあるのは観ていてお得感ありました。ただ完全に日本人の設定だけど日本語が下手な人たちがいたのは違和感ありました。「華政(ファジョン)」や「ザ・キング~永遠の君主」でもまあお馴染みのことですが。

息苦しい時代にあって心中のほか道を見出せなかった二人。「真に生きるために死を選ぶ」と言って船から身を投げた二人。苦しくてもやはり生きててほしかったなあと思いました。どうせなら世界の果てまで船で逃げてでも。でも悲劇だからこそ、何度も何度もドラマや劇の題材にされるのだろうなあと思いました。好きなイ・ジョンソクくんとシン・ヘソンさんの出演でこのドラマを観ることができ、良かったです。naonaoお勧め度★★★★

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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2021-11-07 16:37) 

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