SSブログ
フランス映画 ブログトップ
前の5件 | -

ベル・エポックでもう一度 [フランス映画]

フランス映画「ベル・エポックでもう一度」(Le Belle Epoque)を観ました。

ベル・エポックでもう一度(字幕版)

ベル・エポックでもう一度(字幕版)

  • 出版社/メーカー:
  • 発売日: 2021/11/10
  • メディア: Prime Video

2019年の作品。IMDb評価は7.4。ヒューマンドラマ、コメディ。フランス本国で大ヒット。過去を再現するサービスで運命の女性と出会った1974年5月16日のリヨンのカフェをリクエストする主人公。時の旅行社という会社が作る過去に戻るオーダーメイドの旅。ちょっとお洒落で素敵でした。タイムマシーンに乗れないならばこういうサービスあってもいいなあと思いました。

職を失った元イラストレーターのヴィクトル。妻とは離婚の危機にある。ヴィクトルは大金叩いて、自分が最も戻りたい過去~運命の女性と知り合った1974年の日を指定し、リヨンのカフェを指定し、その映画のセットのような場所へと入り込む。

するとまったく1970年代のようなあの時のカフェに、若かりし頃の運命の女性、マリアンヌが目の前に現れた。たちまち恋をするヴィクトル。カフェからパーティー会場へ、そして大麻パーティへとその時代を映すようなパーティーを体験。しかし途中からマリアンヌが消える。この役から降りたいこの役者には子供がいて旦那さんがいるという現実を、会社はヴィクトルに見せ納得してもらう。演じているのはあくまでも役者であることをわかってほしい会社側の意図があった。そして実際にはこの役者には子供も旦那もいず、家庭のセットで見せた彼女も旦那も子供もすべて役者でそれも架空の話であるという現実。

最後はカフェのセットに、離婚の危機にある奥さんがやって来てヴィクトルと仲直りをする。そうです。運命の女性とは今の奥さん、マリアンヌでした。彼は離婚の危機を脱しました。

映画の最後に掛かる曲が懐かしかった。80年代のポップス。Naked Eyesの Always Something There To Remind Me。タイトルがサビになっているから調べがついたけれど、そうでなければ調べられなかったかも。80年代ポップスは懐かしくて楽しい。映画の評価はnaonaoお勧め度★★★★


nice!(20)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

マーメイド・イン・パリ [フランス映画]

フランス映画「マーメイド・イン・パリ」(Mermaid in Paris)を観ました。

マーメイド・イン・パリ [Blu-ray]

マーメイド・イン・パリ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2021/07/02
  • メディア: Blu-ray

2020年の作品。IMDb評価は5.8。ファンタジー。人魚と人間の恋愛模様。小物類が可愛くてポップ。色遣いも素敵。お洒落でした。

バーで歌を歌ってるガスパール。寝る前には必ずバーの精神が入っているという飛び出す絵本を読んでから床に就く。一緒に寝ているのは猫。ある日セーヌの川岸で人魚が倒れているのを発見。急いでオートリキシャーで病院に運ぶ(そのオートリキシャーにインドの神様とチベットの五色の旗タルチョが飾ってある)でも病院では保険証がいる何のかんのでなかなか人魚を診てくれない。その間にタバコを吸って休憩してるドクターのビクターが人魚を診ると彼は具合が悪くなってのちに亡くなる。埒が明かずに人魚を連れ帰るガスパール。バスタブに水を張って人魚を入れ尾ひれを治療することに。バスタブにはアヒルのおもちゃのほかたくさんのおもちゃが並ぶ。隣の世話焼きおばさんロッシが、ガスパールが仕事中に彼の部屋にやって来て、人魚と話をする。ロッシが置いて行った煙草を人魚が吸ってガスパールの浴室から火事を出す。人魚は今度はロッシのバスタブでお世話になる(ガスパールの浴室がブルー、ロッシの浴室がピンクでその対比が素敵だった)「2日で海に戻らないと死ぬ」と言うので人魚を海へ戻すことに。でもガスパールも人魚も別れがたくなっていた。ガスパールは散々恋をしてきてもう恋をしないと諦めていた。でもこの恋。それなら「2日毎に会うことにしよう」と約束する。水族館でのデートを楽しむ二人。一方、人魚を診て具合の悪くなり亡くなった医師の同僚で妻が、その原因を探り始める…。

まるで絵本のような映画でした。人魚は涙も流してガスパールに置き土産として残します。飛び出す絵本をもっとじっくり見たかった。とにかく色んな小物が可愛い。ぐちゃぐちゃした部屋も。この可愛くてお洒落な世界観は「アメリ」とか「ペネロピ」に共通する。そういえば「シェルブールの雨傘」もお洒落だった。ストーリーがありきたりなので評価低いけど、この可愛さは評価したい。naonaoお勧め度★★★★

nice!(15)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

セラヴィ! [フランス映画]

フランス映画「セラヴィ!」(C'est la Vie!)を観ました。

セラヴィ! [DVD]

セラヴィ! [DVD]

  • 出版社/メーカー: Happinet
  • 発売日: 2019/11/02
  • メディア: DVD

2017年の作品。IMDb評価は6・8。コメディ。結婚式を取り仕切る集団の一日を追うドラマ。フランスで大ヒットしたコメディというので観ました。笑いのツボがフランス人と違うのかそれほどたくさんは笑えなかったけれど、何ヵ所かはニヤリとする場面がありました。お気楽に観るにはいい映画でした。

結婚式を取り仕切るコーディネーターのマックス。朝からあたふた。あれこれと指示を出している。カメラマンは立食パーティーなので仕事そっちのけで料理ばかりを食べ、出会い系アプリで新しい出会いをすることに執心。バンドマンたちが羊を食べて食あたりして演奏できず、歌手に歌をリクエストする形に切り替えると古い歌がたくさんリクエストされる(矢継ぎ早なので可笑しかった)。電動髭剃りを使った素人のシェフが肉を腐らせたことがわかり、急遽冷凍してあったパイに塩をタップリかけて炭酸の飲み物を出すことに。そうすればお腹が膨れて2時間は持つと考えてのこと。花嫁のことを好きな男性もいるし、歌手とキッチンスタッフのリーダーの女性が恋仲になったり(ずっと抱き合ってるのが可笑しかった)仮装してかつらをかぶって給仕するのを嫌がるスタッフもいたり。新郎が3時間もスピーチをし、最後にバルーンに乗って空からやってきて花嫁にキスをする趣向が、間違えてそのまま新郎が空へと舞ってしまったり。臨時職員を使っているマックスは当局の取り締まりかと思える人を見かけハラハラドキドキ。合図をしてないのに勝手に花火を挙げてしまうスタッフもいる。最後はパキスタンのスタッフが笛と太鼓で演奏しみんなで朝まで踊り明かす。新郎新婦はそれに大満足してとりあえずたくさんの失敗があったにも関わらず成功に終わる…。

「君の瞳に恋してる」「イパネマの娘」など知ってる曲もバックに流れてました。小野リサが歌ってる歌声も。17世紀の城を舞台にした結婚式の裏方のバタバタで華やか。お気軽に観るにはお勧めです。naonaoお勧め度★★★★

nice!(12)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

パリの調香師 しあわせの香りを探して [フランス映画]

フランス映画「パリの調香師 しあわせの香りを探して」(Les Parfums)を観ました。

パリの調香師 しあわせの香りを探して [DVD]

パリの調香師 しあわせの香りを探して [DVD]

  • 出版社/メーカー: TCエンタテインメント
  • 発売日: 2021/10/06
  • メディア: DVD

2020年の作品。IMDb評価は6.6。ヒューマンドラマ。挫折した調香師と子供の親権を争っているドライバーが知り合い交流することでお互いがそれぞれ人生を立て直していく物語。たくさんの香りを表す表現が使われ、香りがないにもかかわらず香りが漂ってくるような気分になりました。

離婚し共同親権を認めてもらい娘と一緒に住みたいファーブル。仕事では違反切符を切られドライバーの仕事もこれ以上違反したら難しくなるという崖っぷちにいた。そこへ高級アパルトマンに住むアンヌの送迎の仕事が舞い込む。アンヌを迎えに行くと、仕事中禁煙、シーツの取り換えを命じられ、洞窟の前にいる人払いを命じられ、洞窟内の匂いはどんなものか意見を聞かれる。

アンヌの仕事は新しく作る展示用の洞窟内の匂いを人工的に再現すること、革のカバンの嫌な匂いをいいものに変えること、工場の悪臭をいいものに変えることなどだった。工場の悪臭をどう変えたらいいか聞かれたファーブルは草の匂いに変えたらいいと提案する。アンヌは4年前仕事に忙殺され臭覚を失い、今は有名ブランドの香水作りを止め不本意ながらそのような仕事をしていた。しかしファーブルがウエイトレスの香水ばかりに気を取られているアンヌに向かい「香りだけが人間じゃない」と言い、「あなたはお願いしますもありがとうも言わない」と言い放つ。少しずつアンヌは自分を見直し改善もしていくと、徐々に香水を作りたいという気持ちがむくむくと湧き上がってくる。そして酒をつい飲み過ぎて具合が悪くなったアンヌをファーブルが病院へと連れて行くと、違反切符を切られ免許取り上げられる。その間ファーブルはクボタの草刈り機でアルバイトをする。アンヌはファーブルを助手として雇い、一緒にディオールへと乗り込みに行くのだった…。

レモンとシナモンを合わせるとコーラの香り、店のトイレでファーブルが使った石鹸の香り、シャネルの5番など何だか色々匂いを嗅いでみたくなりました。香水を嗅ぎながら観たらいい映画かもしれません。人との出会いによって人生が開けてくることがあるけれど、この映画はそんな映画でした。naonaoお勧め度★★★★

nice!(14)  コメント(1) 
共通テーマ:映画

ローズメイカー奇跡のバラ [フランス映画]

フランス映画「ローズメイカー奇跡のバラ」を観ました。

ローズメイカー 奇跡のバラ [DVD]

ローズメイカー 奇跡のバラ [DVD]

  • 出版社/メーカー: 松竹
  • 発売日: 2021/11/24
  • メディア: DVD

2020年の作品。IMDb評価は6・4。ヒューマンコメディ。倒産寸前のバラ園を舞台に3人の雇い入れをし立て直しを図る女性の物語。「女はみんな生きている」「地上5センチの恋」のカトリーヌ・フロ主演。久々のカトリーヌ・フロ主演の映画でしたが素敵な映画でした。

父から譲り受けたバラ園。バラコンテストで今年も賞を獲れず、経営難でお金がないため社会復帰者3名を雇い入れることにしたエヴ(カトリーヌ・フロ)。フレッド、ナデ、サミールの3人は全くの素人なので200株のバラをいきなりダメにしてしまう。新種のバラを作りたいエヴだが、ライオンという種はここ何年も賞を獲っているラマルゼル社にしかなく門外不出にしているがどうしてもこのライオンを使いたい。そこで思いついたのが窃盗などで何度も捕まっているフレッドにラマルゼル社に忍ばせライオンという種を盗ませることだった…。またバラが売れるシーズンでないけれど売らなければ話にならないと売り込みに必死になる。「恋人にプレゼントしたらいいですよ」と売り込み、墓の前では音楽を流して競争相手から客を奪ったり…。雹が降ってバラがダメになることもあり、交配に失敗して今年のバラコンテストに出せないことがわかりいよいよバラ園を手放さなければならない話が進んでいた時、自然交配したバラが奇跡的にコンテストに出せるような素晴らしいバラになったことをナデが発見…。

次から次へと起こって来る災難。でもそれを何気なくスマートに切り抜け何とかやっていく感じが軽やかで良かった。事は深刻だけど全然重くなくてちょっとしたユーモアで吹き飛ばす感じ。最後にフレッドの嗅覚が素晴らしいことがわかり、調香師としての道を勧め彼が旅立つときにエヴは花言葉の本と共に押し花をプレゼントします。それはカンパネラ(ありがとう)、青いパンジー(あなたがいなくて寂しい)、忘れな草(私を忘れないで)。ちょっとホロっとしました。「美のない人生は虚しい」という言葉も素敵だった。コミカルでハートウォーミングでカトリーヌ・フロの出てる映画はいいなあと改めて思いました。naonaoお勧め度★★★★★

nice!(14)  コメント(2) 
共通テーマ:映画
前の5件 | - フランス映画 ブログトップ