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歓喜の歌 [日本映画 感動作]

歓喜の歌
先週は「歓喜の歌」をサイエンスホールにて観てきました。
前回、この試写会が当たっても用事があって行けなかったことを書いたのですが、この試写会が再度当たり観に行けました。すごく嬉しいです。というのもこの映画は笑って泣いての音楽映画で、私好みの映画だなあと思っていたことと、この映画を観にいった友人の評がすごく良かったのでますます観にいきたいなあと思っていたからです。神様ありがとう
映画公式サイト:http://kankinouta.com/
原作は立川志の輔の新作落語。それを映画化したものです。 のらりくらりと仕事をしている地方の公民館のホールを担当してる小林薫演じる役人が、ママさんたちのコーラスグループの発表会をダブルブッキングすることから起こる、笑いと涙とほのぼのとさせる物語です。「コーラスなんて、どうせおばさんたちの暇つぶしだろう、(ダブルブッキングなんて)何とかなるさ」と高をくくってた彼でしたが、彼のやる気のなさやダメ役人ぶりに比べ、そのおばさんたちのコーラスにかける熱意はすさまじいものでした。それぞれのママさんたちの家庭の事情、人生も垣間見え、そこから刺激を受け、気づきがあり、ダメ役人がどんどん変わっていきます。タッチは違いますが、黒澤の「生きる」みたいです。ダメ役人が必至になってママさんたちの要求に応えようとし、万難を排して大晦日に行われるコーラスの発表会を成功させようと尽力を尽くします。ダメ役人の彼にはダブルブッキングの問題のほか、離婚の危機、飲み屋でのつけの金銭問題など年末になって一気に問題が浮上しますが、最後はハッピーエンドを迎えます。
安田成美、浅田美代子、由紀さおり・安田祥子姉妹、片桐はいり、藤田弓子、根岸季依など出演者も多彩。タクシーに乗客として原作者の立川志の輔も出演、寺の坊さん役でその師匠、立川談志も出演してます。安田成美のにこやかな笑顔と柔らかい物腰が印象的で、彼女が関係する人脈で問題をいくつか解決し、こういう何気ない人脈ってすごいなあと思いました。地域に密着して生きてる普通のおばさんたちにはこういう人脈が普通にあるのだろうなあと思いました。また映画に出てくるおばさんたちは誰も皆一生懸命生きていて、この一生懸命さはいいなあと改めて思いました。ダメ役人と対比されてるので余計にそれが目立ちます。特にその代表選手である、2つの仕事を掛け持ち、入院中の夫の世話をし、その忙しい合間をぬってコーラスに駆けつける藤田弓子が演じるおばさんの生き様は、主人公の小林薫が演じる役人でなくても胸を打ちます。また浅田美代子は小林薫の奥さん役で好演、いつものボケボケ振りとは全く違います。
「翼をください」「トルコ行進曲」「歓喜の歌」「デリー州の調べ」などなど馴染みの曲が次々と映画の中で聴けて素晴らしかったです。エンドロールに流れるのはクレージーケンバンドが歌う「あの鐘を鳴らすのはあなた」。映画を観ていて、コンサートにもちょっと行った気分にもなれます。
原作となった立川志の輔の落語も、チェックしてみたいなあと思った映画でした。
歓喜の歌 (角川文庫 ん 27-1)

歓喜の歌 (角川文庫 ん 27-1)

  • 作者: 立川 志の輔, 真辺 克彦, 松岡 錠司
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/12
  • メディア: 文庫
歓喜の歌~レディース・コーラスBEST

歓喜の歌~レディース・コーラスBEST

  • アーティスト: 東京レディース・シンガーズ, 東由輝子, 前田二生
  • 出版社/メーカー: キング
  • 発売日: 2008/01/23
  • メディア: CD
志の輔らくごのおもちかえりDVD 1 「歓喜の歌2007」

志の輔らくごのおもちかえりDVD 1 「歓喜の歌2007」

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2008/01/25
  • メディア: DVD
志の輔らくごのおもちかえりDVD 2 「ガラガラ」

志の輔らくごのおもちかえりDVD 2 「ガラガラ」

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2008/01/25
  • メディア: DVD
志の輔らくごのおもちかえりDVD 3 「メルシーひな祭り」

志の輔らくごのおもちかえりDVD 3 「メルシーひな祭り」

  • 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
  • 発売日: 2008/01/25
  • メディア: DVD
おまけ:
試写会でもらったチラシに「Yahoo!映画のユーザーレビューやブログに書いてください」とあったので、Yahoo!映画のユーザーレビューにアクセスしたところ、1月25日~31日23:59まで抽選で1000名がこの映画をネット上で観られるようです。この映画良かったので、興味ある方は観てくださいね。

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天国は待ってくれる [日本映画 感動作]

            天国は待ってくれる

映画公式サイト:http://tengoku.gyao.jp/

「天国は待ってくれる」観てきました。

この映画は何も語らない静かな間が多いためか、ゆっくりとしたものに感じられそしてそのスローさが心地よく、またやさしい気持ちになれて、自然と泣けたいい映画でした。後半はじわじわと胸に来てしまい、溢れる思いが自然と涙となって、何度も涙を流しました。映画を見て泣いたのは「ALWAYS三丁目の夕日」や韓国映画「春が来たら」を見て以来のこと。すごく良かった。しっとりさ加減が素敵でした。画像もきれいで、「大停電の夜に」を何故か思い出してました。

築地を舞台に小学校から仲良し組の3人が大人になり、その友情がどんな形を取るのか、「1人が2人を想い、2人が1人を想う。誰よりもお互いを想う3人が願った、ハッピーエンドを描いた」と脚本家岡田惠和氏が語ってます。この岡田氏はTVの「ちゅらさん」、映画「いま、会いにゆきます」を書いた”涙の脚本家”と言われているとか。

ストーリーを箇条書きにすると、突然薫にプロポーズする武志、とまどう宏樹、その後の薫と武志の結婚式当日に交通事故を起こす武志、3年間もの植物人間の武志、周りから押されて薫にプロポーズする宏樹、1ヶ月だけ記憶を無くして生き返る武志、薫と宏樹の結婚式を見届ける武志、という具合に確かに泣ける要素がこの映画の中にぎっしり詰まってるのですが、友情云々というより、この3人とその周りの人みんなの思いやり、暖かさのほうを強く感じました。武志の父親役の蟹江敬三がいい味出し、薫の母親役のいしだあゆみもよかった。一ヶ月だけ奇跡的に生還した武志のその意味の大切さや、本当に好き同士が一緒になれたこととかが、人生はうまくいくようになっていて、全ては収まるところに収まるのだと言われてるように思いました。

試写会場が朝日新聞本社の新館にある浜離宮朝日ホールでだったので、この映画のロケ地となった朝日新聞の出入り口など見れてこれたことと、試写主催が朝日新聞だったのでこの映画の冒頭に出てくる新聞記者役の現役記者の方から挨拶もあり、それがとても笑えたのはいいおまけでした。ロケ地となった聖路加病院や築地市場、はとば公園、勝鬨橋には寄れませんでしたが、帰りは銀座まで歩いて戻ってきたので薫が勤める鳩居堂の前も通り、大満足の一日でした。


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椿山課長の七日間 [日本映画 感動作]

有楽町マリオンの朝日ホールにて、「椿山課長の七日間」を見てきました。浅田次郎原作のコメディタッチの映画で、泣き笑いする素晴らしい映画でした。

突然死した主人公が3日だけ今度は美女になって蘇り、生前には知らなかった事実を次々と知ることになるのですが、他にもやくざや子供も一緒に蘇って、それぞれの思いを果たして死の世界に戻るという筋書きです。

天国への旅先案内人のような天使役の和久井映見がはまり役彼女以外の天使は考えられないくらい妙に合ってました。ALWAYS三丁目の夕日に出演した須賀健太くんも好演。西田敏行もいつもの楽しいキャラでわかせてくれました。

観終わった後残るのは、やさしい気分。幸せ気分が漂います。それに本当に人生で大切なのは何かという根源的な問いを考えさせられる映画でした。思わず自分の人生を振り返ざるを得ない映画。愛するということが何より尊い、と思わずにいられない映画になってました。

会場はすすり泣く声で溢れ、エンドロールになっても誰も席を立とうとする人がいず、しばらく映画の余韻に誰もが酔ってました。私も久々に自然に涙を流しました。この映画は本当お勧め。泣き笑いするのが好きな人には特に。

あの世のことを書いているのに少しも怖くなく、むしろますます死ぬのが楽しみだなあと思えた映画でした。

椿山課長の七日間

椿山課長の七日間

  • 作者: 浅田 次郎
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞社
  • 発売日: 2005/09/15
  • メディア: 文庫


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ALWAYS三丁目の夕日 [日本映画 感動作]

昨日ALWAY三丁目の夕日の試写会に出かけてきた。すでにロードショーしてるが、今年のシネマ倶楽部の見事に第一位に輝いた作品がこの作品だったということで、表彰式に加えての試写会だった。この作品がこんなにも人を笑わせてほろりとさせる作品だとは思わなかったし、終わった後何ともいえない幸せな気持ちに包まれていて、本当素晴らしかった。昭和30年代に少しは引っかかって生まれたことが何だか自分で誇らしく思えたりもした。今日またALWAYSのHPにアクセスしてみたら沢山の賞を受賞していて、あまりにも好評だったので上映をどこも延長するとのこと。そうだなあ、これは感動作で、本当、元気のない人皆に見てもらいたい作品だ。出てくる人たちの一人ひとりの生き生きした表情、喜怒哀楽を前面に押し出して生きてる人々の活気。何だかインドとかネパール、タイなんかを思い出させた。アジアの活気って日本にもあったのね、って感じ。時空をワープしてこの30年代を旅行できたらアジアを回るみたいに珍道中できそう。映画を見た後の幸せ気分は、トムハンクス主演のターミナル以来のことだ。もちろん余韻はかなり違うけど、幸せ気分が残り、また明日も生きていかれると思えることでは一緒の作品で、私にとってはターミナル以来のいい作品でした。


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