So-net無料ブログ作成

小さな家のローラ、森のプレゼント、大草原の小さな家~ローラのふるさとを訪ねて [本]

今期はいろんなドラマを鑑賞してました。


「偽装不倫」~宮沢賢治の銀河鉄道の夜に出てくるジョバンニとカンパネラが丈と鐘子(鐘はイタリア語でカンパネラ)と名前まで似ているというロマンチックな逸話も盛り込み、ラブコメだったので楽しく見ました。ただ鐘子が既婚者でなく独身だと本当のことを言うまでちょっと長かったかな。見るのを止めちゃおうかと思った時もあったけど、おねいさん夫婦のごたごたが激しくなる中盤以降、ドラマも面白くなってきました。また丈が命を脅かす脳の病気で死ぬかもしれないことから自分から身を引くため丈もうそをつき、また手術が成功しても後遺症が残ったことや、鐘子に新しい恋人ができたことで、またも丈は身を引くため記憶喪失になったふりをする。そこが泣けた。好きな人のために自分が身を引くという話の展開に私は弱いので、結構好きなドラマでした。丈が鐘子にプレセントした銀河鉄道の夜の指輪がとっても素敵で、花巻まで探しに行ってみようかなあと思ってしまうほどでした。


「ルパンの娘」~瀬戸康史くん観たさに観始めたけど、キャストのキャラが皆濃くて笑え思わずはまってしまいました。瀬戸くんの凛々しくも可愛い姿と、相変わらずの深キョンの可愛らしさに癒されたし。毎回突然ミュージカルシーンがあり、歌って踊っても楽しかった。日産のCMまでお母さん(小沢真珠)が出演してる凝りようで、他に例がない斬新さ。瀬戸くんとゆきのちゃんが朝ドラ「まんぷく」で夫婦役だったけどここでもカップルとなり、俳句に「まんぷく」という言葉を入れてしまうのに思わずニンマリ。遊び心あるなあ~と思いました。花婿の瀬戸くんが結婚式場から深キョンたちにさらわれ、さて来週最終回ですがどうなるのでしょう。警察官と泥棒の許されぬ恋は、深キョンのおばあちゃんと瀬戸くんのおじいちゃんも同じだったことも明かされ、さて深キョンたちはいかに!?結構楽しいドラマで毎週楽しみでしたが、来週で終わりとは悲しい…。



「凪のお暇」~「半分、青い」に出てた、まあくん役の中村倫也くんがここでもゆるいキャラで、黒木華ちゃんと共に癒されました。高橋一生さんの役がかなりイライラでイヤでしたが。武田真治さんのママ役も似合ってて、全体的にゆる~い感じがほっとさせられるドラマでした。誰かがかなり前のドラマ「すいか」に雰囲気が似ていると書いていて(市川美日子さんが「すいか」にも出てる)観たことあったかなあと調べたらたぶん観てるドラマでした。映画の「かもめ食堂」とか「めがね」にも通じるドラマでした。


「なつぞら」~結構泣かされることが多く、涙腺は緩みっぱなし。とっても良くできているドラマで、言うことなしです。残りももうわずかで残念だなあ~。しかも今月に入り「大草原の小さな家」の話まで出てきて懐かしくなり、それをきっかけに最近「大草原の小さな家」のことをいろいろ調べていました。


「大草原の小さな家」といえばテレビドラマ。小学生、中学生、高校生、大学に入っても観ていてその間も何度も何度も再放送されていて大好きなドラマでした。中南米に旅行したときに中南米でも放送していたことも思い出しました。私がテレビドラマを観ていた当時、ビデオに全部録画もしましたが、9年前の引越しの際DVDが出ているからビデオはもう古いなと思って捨ててしまったのです。観直しする時はDVDでも借りればいいかと。また原作も原語の英語バージョンのものを高校の時アルバイトして、1巻から9巻までを買い、当時途中まで読みそのまま放置していました。引越しで捨ててはいないつもりなのですが、家の中に見当たらず。読み返したいと思いたち、ただいま探し中です。引越しで捨てていなければいいなあと思っていますが…。


そして、知らない間にこんな素敵な本が出ておりこちらを先に読みました。


小さな家のローラ

小さな家のローラ

  • 作者: ローラ・インガルス・ワイルダー
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 2017/03/09
  • メディア: 単行本

安野光雅さんの絵がふんだんに使われていてそれはそれは素敵なのです。その絵は全部カラ―で贅沢です。また安野光雅さんが翻訳もし、監修してます。いわば安野光雅さんヴァージョンの「大きな家の小さな家」です。子供だけでなく大人もワクワクして読み直しができます。家族愛に満ち、西部開拓時代のたくさんのお楽しみが書かれています。本当は大変な苦労なのかもしれないけれど、全然苦労と思わず生活を喜々として楽しんでいる様子が生きる勇気を与えてくれる。この本をプレゼントされたら誰もが皆喜ぶでしょう。




森のプレゼント

森のプレゼント

  • 作者: ローラ・インガルス・ワイルダー
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 2015/11/20
  • メディア: 単行本


「森のプレゼント」は「小さな家のローラ」(大きな家の小さな家)のクリスマスの部分のみ書かれている本で、こちらも安野光雅さんの絵と翻訳のものです。微妙に絵も文章も「小さな家のローラ」と変えています。絵も共通のものも多いですが、この本独自の絵も入ってました。クリスマスの内容なのでクリスマスのプレゼントに良さそうですが、どうせなら「小さな家のローラ」のほうが盛りだくさんで(クリスマスの部分だけでないから)いいです。




大きな森の小さな家 LITTLE HOUSE IN THE BIG WOODS

大きな森の小さな家 LITTLE HOUSE IN THE BIG WOODS

  • 作者: ローラ・インガルス・ワイルダー
  • 出版社/メーカー: 朝日出版社
  • 発売日: 2015/09/12
  • メディア: 単行本


「大きな家の小さな家」の一部を原文と日本語訳、CDをつけての本。こちらも安野光雅さんの絵と翻訳です。この本も絵が素敵なのでプレゼントに最高。



大草原の小さな家―ローラのふるさとを訪ねて (求龍堂グラフィックス)

大草原の小さな家―ローラのふるさとを訪ねて (求龍堂グラフィックス)

  • 作者: ウィリアム・T. アンダーソン
  • 出版社/メーカー: 求龍堂
  • 発売日: 2013/11/01
  • メディア: 大型本

アメリカにあるローラの博物館やら実際に住んでいた家屋、定住地を求めてローラが転々としたいろいろな場所を取材をしていて写真がタップリです。ローラが生きていた頃、実際にファンレターを送った日本人3人の手紙やそのお返しにもらった手紙の紹介、当時の新聞記事なども載せていて興味深かったです。実際にアメリカに行って観光しようとすればローラはあちこちに引越ししたので、行くのにかなりの時間と労力を費やすと思いますが(アメリカ全土なので)読んでいるとすっかりいった気分になれます。



大草原のローラ物語―パイオニア・ガール[解説・注釈つき]

大草原のローラ物語―パイオニア・ガール[解説・注釈つき]

  • 作者: ローラ・インガルス・ワイルダー
  • 出版社/メーカー: 大修館書店
  • 発売日: 2017/12/16
  • メディア: 単行本


ローラ・インガルス・ワイルダーが手書きで書いた最初のもの。それに注釈がいろいろ書いてあり、いろんな事実が浮き彫りにされています。登場人物の詳細や新聞で実際にそういうことがあったのかどうか、また統計やら戸籍、地図など調べてもいます。娘であり作家であったローズなくしてはこの「小さな家」シリーズは発行されていませんでした。ローラが書いて、娘ローズがタイプして改訂したもの、そのまた改訂版、そして子供向けと大人向けと書いてあることがまちまちで、それに合わせて話を入れたり削ったり。またローラの話を膨らませて娘ローズは自分の小説にしました。時系列がまちまちで、ローラが記憶違いなこともたくさんあり、実際ローラ自身が体験しなくとも体験したように書いた部分もあり、「小さな家シリーズ」がノンフィクションとフィクションが混ざった作品であることもわかりました。娘のローズや妹のグレイスが日記をつけていたので、のちのローラのことも詳細にわかる部分もあり、ローラの研究家によってこの本は作られましたが、かなりのマニア向けの本でもあります。分厚い本でしたが、興味深く読み終えました。



興味があったので、今回テレビドラマ「大草原の小さな家」の色んなゴシップもネットを通じて見てました。4,5年前にNBCの番組で出演者たちが一同に会するインタビュー番組があり、当たり前ですが皆老けてて、時の流れは容赦ないなあと思いました。(観たい人はYouTubeで簡単に観られます)

その番組にはローラ、お母さん、メアリー、キャリー、アルマンゾ、ネリ―、アルバートのそれぞれの役の人たちが出ていて、それとお父さん役のマイケル・ランドンの代わりに実の息子も出ていました。


ローラ役のメリッサ・ギルバート、メアリー役のメリッサ・スー・アンダーソン、ネリ―役のアリソン・アーングリンがそれぞれに「大草原の小さな家」に出演当時の暴露本なども何年か前に次々に発表していました。特に衝撃的だったのはローラ役のメリッサは実生活では養女として育てられるもその養父母が離婚。また養父が亡くなり自分の居場所もなくなって、撮影現場しか居場所がなかったようなのです。父親役のマイケル・ランドンを実の父のように慕っていたため、そのマイケル・ランドンが54歳の若さで亡くなったとき、大変な落ち込みようで観ていられなかったとネリ―役のアリソンが書いています。またメリッサは酒、ドラッグに溺れ、ロブ・ロウなど色んな男性と付き合い、結婚しては離婚を繰り返し、その度に子供が流産、また子供が生まれ、今では三度目の結婚をしてるようです。劇中仲の悪いことになっているネリ―役のアリソンとは大の仲良し、その代りメアリー役のメリッサ・ス―とは仲がとても悪かったというのも驚きでした。またやはり何年か前にメリッサは舞台の「大草原の小さな家」で母親役を務めたらしく、その舞台を観に行った人が感想を書いているブログも発見しました。

マイケル・ランドンが亡くなったとき、ニュースになり私自身も覚えているのですが、それが54歳の若さだったとは、今改めてその年齢を確認して驚きです。そんなに若かったのだと。また最後に大草原の小さな家のセットをすべて燃やしてしまった理由が、「今後誰にも使ってほしくなかったから」というものと「もともとセットは更地にして返す約束だったので、ちょうど物語の中で燃やすことが都合が良かったから」というのが書かれてあり、確か当時我が家で取っていた新聞にマイケル・ランドンへのインタビューがかなりのページを割いてしかも連載されていて、「大草原の小さな家を完結するため」みたいな理由だったように記憶していて、「誰にも使ってほしくない」というのに近かったのではなかったかなと思いました。その当時の新聞があれば読み返してみたいものです(確かその当時は読売新聞を取っていた気がする)


ネルソン夫人役の女優さんは去年亡くなったようです。またネリ―がドラマの中で結婚したパーシバル役の俳優さんは今でいうLGBTでエイズにかかり若くして亡くなり、実生活でもこの二人は仲が良かったようでした。


「大草原の小さな家」は今思うと、私にとっては幸せの象徴みたいなもので、私自身もあのドラマを観ているときは父がいて母がいて、弟がいて、幸せな家族の記憶があり、ドラマも素晴らしくて良かったけれど、自分自身も幸せの中にどっぷりと浸かっていたのだなあと思い出します。これを機会に、ドラマももう一度観直してみようかなあと思いました。


nice!(13)  コメント(1) 
共通テーマ:

変わったタイプ、ぼくはお金を使わずに生きることにした [本]


変わったタイプ (新潮クレスト・ブックス)

変わったタイプ (新潮クレスト・ブックス)

  • 作者: トム ハンクス
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2018/08/24
  • メディア: 単行本

新聞の書評でとても褒めてあり、あのハリウッド映画の大スターのトム・ハンクスが書いたなんて一体どんな話を書いているのだろうと思って読んだ本。いや、結構素晴らしかった。結構どころでなくかなり素晴らしかった。短編と、脚本のようなものと、新聞のコラムに書かれてるような話を載せ、短編の中にはタイプライターが登場してくるという共通項もあり、タイプライターの写真が話と話の間に挿絵のように使われてもいます。結構粋でおしゃれ。


3週間無理して付き合った女性との話、帰還した兵士のクリスマスの話、端役の役者がパリに取り残され空いた時間をパリ観光に充てる話、祖国を追われた移民がニューヨークに降り立ち新しい仕事を手に入れる話、男と別れた女がタイプライターを手に入れ新たな一歩を始める話、過去へタイムスリップして素敵な女性を見つけ約束の時間までに戻らずにその過去の時代にいる男の話…。

日常の一コマを切り取って丁寧描き、どの話も素敵でその続きが思わず気になるものばかりでした。

オー・ヘンリーほど古めかしくはないけれど、何かそれに近い余韻があって、なかなかやるじゃん!と思えました。


トム・ハンクスはかなりの読書家であり、タイプライターのコレクターとしても知られているとのこと。映画でいろんな役をこなし、仮想の世界を生きその実感があるからこその小説、といったようなことが翻訳した小川氏が書いています。映画の中の役になりきり疑似体験できたからこそ、こんなにもうまくこの小説に表すこともできたとも言えるのかもしれません。本当、感心しました。


哲学の自然 (atプラス叢書03)

哲学の自然 (atプラス叢書03)

  • 作者: 中沢新一
  • 出版社/メーカー: 太田出版
  • 発売日: 2013/03/08
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

久々に中沢新一の本を読みました。同じ哲学者の國分功一郎との対話からなっている本です。3・11後の哲学者のあり方、原発問題をどうとらえるか、人間と自然との関わり方を語っています。人間が「贈与」がなくても生きていける、それが原発とか、ハイデッカーこそ原発の問題を深く考察した最初の哲学者とか、最適解、休暇が大切などなど。最後は小平市の道路計画に住民の意思を反映させること、そこから民主主義を考えることが話題となります。哲学の基礎みたいなものがないので、難しかったです。理解できるところもあるけど理解できないところもたくさん。でもたまにはこういう難しい本も読んで刺激を受けないと。本の中で紹介されてた「ぼくはお金を使わず生きることにした」を読んでみたいなあと思いました。


10年後の仕事図鑑

10年後の仕事図鑑

  • 作者: 堀江 貴文
  • 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
  • 発売日: 2018/04/05
  • メディア: 単行本


今やAIが従来ある仕事にとって代わろうとする時代。10年後は一体どんな仕事が残っているのかを堀江貴文と落合陽一が語っています。

AIに代わってしまう仕事は何となく予想してたような感じでまとまっていました。高い賃金の仕事、専門性の高い仕事でさえもAIに代わる。もちろん単純作業も。だからこそ、「好きなことに没頭し、仕事になるまで遊びつくす」「好きなことを掛け合わせて100万分の1を目指す(=100人の中で1番になることを3分野探してそれぞれ1番になる)」「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」と本書では言ってます。やりたいことが見つかれば今やクラウドファンディングでも何でも資金を調達して夢を実現できる時代。要はどんなことをしたいのか?ただそれだけなのでしょう。そしてそれを実行に移すこと。お金のこと、日本の幸せと社会についてなど多岐にわたって語ってもいますが、やはり二人とも実業家としても成功しているので発想が並みではないと思いました。


ぼくはお金を使わずに生きることにした

ぼくはお金を使わずに生きることにした

  • 作者: マーク ボイル
  • 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
  • 発売日: 2011/11/26
  • メディア: 単行本

「哲学の自然」の中にあった紹介により実際この本を読んでみました。一年間お金を使わずに生きると宣言し、お金を使わずに盛大にパーティーを開くことを計画して、見事パーティも成功させ、その後実際にお金を使わない生活に入った著者はイギリスのマスコミにも大きく取り上げられ、一時は時の人となったようです。

イギリスに住む29歳のアイルランド人の男性が、不用品で手に入れたトレーラーハウスに住み、食料採集をして手作りのロケットストーブで調理。キノコで紙とインクを作ったり、天然の石鹸サボンソウを使ったり、花粉症対策に西洋オオバコを使ったり、リンゴ酒を作ったり。またただでものを手に入れる方法をいろいろ駆使し、本にはただの宿泊、ただのファッションなど色々なヒントも載っています。

そして究極のところは人とのつながりがとっても大切だと。人とのつながりによってそれぞれが持つものをシェアしてお金を介在させずとも生きていける世界の豊かさを謳っています。本の著作料などお金が入ったにも関わらず、一年が経ったあともしばらくお金を使わない生活を続けているようです。そのお金はお金が介在しないコミュニティを作るための土地購入することに充てたとか。そこではお金を介在させずに学びあう場所を提供しているようです。

彼の実験は一年間だけだったけれど(実際はその後も続いているみたいですが)世界には彼の上を行く人がいるみたいで、お金を使わずにもうすでに何十年も生きているドイツ人女性のことなども書いてあり、世界は広いなあと思いました。お金を全く使わない生活はちょっと途方もないですが、少しだけ自分で作ってみたり、人から譲り受けてみたり、その結果としてお金やものの節約ができたらいいなあと思うのでした。



nice!(12)  コメント(1) 
共通テーマ:

つれづれノート35、そうだ魔法使いになろう!、この先には、何がある? [本]


出店にトライ! つれづれノート35 (角川文庫)

出店にトライ! つれづれノート35 (角川文庫)

  • 作者: 銀色 夏生
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: 文庫

東京ではプールと仕事。宮崎に戻っては庭作りと今回は地元の市(いち)に店を出してみることを目標に動き出す。銀色さんのいつものつれづれですが、サクくんはもう20歳の成人式を迎え、カンちゃんは既に家を出ているのであまり出てこなくなり時の流れを感じました。今回は武田教授(武田邦彦氏)のネットブログに共感して何度も武田氏のことが出てきました。私も一時3・11のときに武田氏のブログを読んでましたが、また読み始めようかなあ。つれづれノートは私に取っては癒しだなあといつも思います。


文学2019

文学2019

  • 作者: 多和田 葉子
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2019/04/25
  • メディア: 単行本

村上春樹の作品が入っているということで、読みました。2018年刊行の全文芸誌掲載作品から選び抜かれた極上の15作ということで、その1作が村上春樹の「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノヴァ」。

結構短めのものでしたが、久々の村上作品に大満足。私は彼の文章がやはり好きだし、話の展開とかも大好きなのだと思いました。何だか本当の話なのかはたまたやはり虚構であるのかわからない話になっていて楽しめました。同じような時期に東京新聞に村上春樹へのインタビュー記事が何日か続いて載っていて、タイムリーでもありこれもまた楽しかったです。


そうだ 魔法使いになろう! : 望む豊かさを手に入れる

そうだ 魔法使いになろう! : 望む豊かさを手に入れる

  • 作者: 吉本ばなな
  • 出版社/メーカー: 徳間書店
  • 発売日: 2019/03/23
  • メディア: 単行本

精神世界の話を、吉本ばななと大野百合子の二人がおしゃべりをしている対話形式の本であっという間に読みました。前世、ダライラマ14世、チベット、伊勢白山道、バシャール、ホ・オポノポノ、宇宙人、夢、アカシックレコード、カルロス・カスタネダなどお馴染の色んなワードが出てきて、吉本ばななが350回以上転生し、チベットのお坊さんの影響がとっても大きく、二人ともチベット時代が共通しているとかで仲がいいそのままに会話が進んでいました。伊勢白山道さんのブログは私も結構読んでいますが、伊勢白山道に吉本ばななが「卑弥呼のお付きの人という名目だけど、本当は卑弥呼の役をしていた生まれ変わり」と言われたそう。何かすごい。そして吉本ばななにはいろんなものが見えたり、感じたり、そういった能力が小さい時からあることに驚かされました。

この本を読んで私も色々思うことがありました。私自身もチベットに前世があることを確信しているので(水色とピンクが小さい時から大好きでそれはチベットに行ったときに娘さんが使っている髪の飾りひもや既婚女性のエプロンの色だと直感でわかり、また実際前世を一度だけ見てもらったことがあり、やはり前世はチベットと言われました)、だからこそ前世が同じチベットということで吉本ばななに惹かれるのも無理はないかなあと思いました。そしてダライラマ14世に謁見して握手をし、何週間かに渡ってダラムサラで説法を聞けたのも、前世からのつながりがあったからではないかと思うのです。何よりチベットが好きだし。私も夢を見ることが多く(最近はあまり見ない)結構その夢が何かを暗示することが多くて、一時期は夢日記みたいな感じで日記に書き記していました。現実を言い当てているので本当に侮れないのです。夢はあまり見なくなったとはいえ、父が亡くなる前後に何回か、夢の中で何かが私を守ってくれている夢を見続け、それによって私は大きな安心感みたいなものを得ました。何があっても大丈夫だと、言われている感じがしました。父が亡くなって半年くらいは父の夢を数回見てます。ちょっと切れ気味に怒っている父、あと日常の何気ない感じの父、無言の父といろいろでした。今は何も見ませんが、一周忌も終えて安心してくれているんじゃないかなと思います。


久々に読んだ精神世界の本でしたが、いろいろ思いを巡らせました。気軽に読めて楽しかったです。


追記:この記事を書いた翌日、父の夢を久々に見ました。普通に一緒にリビングにいて何故か出羽三山の話をしてました。普通の日常がすぐそこにあり、心から安心しきっていて幸せな気分が残りました。夢の中で父が生きてたっけ?と思い、もしかしたらこれは夢?と思ったら夢は終わり起きてしまいました。いい夢を見てる時はこれは夢?と思わないほうがいいかもなあと思いました。


極上の孤独 (幻冬舎新書)

極上の孤独 (幻冬舎新書)

  • 作者: 下重 暁子
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2018/03/27
  • メディア: 新書


ベストセラーになったという「極上の孤独」ですが、この著者は強いなあと思いました。群れることなく自分の思った道を一人で突き進んでいくのだ、といった感じです。一人の時間を持つことはとても大切で、その時間を取ることで何が自分にとって大切なのかがわかるということはその通り。でももうそんなにこの人の書いた本は読まなくてもいいかなあと思いました。弱くてどうしようもない人にはこの本は救いには全くなりません。一人で生きていく覚悟みたいなものがはっきりしていて、それができない私みたいなものはいったいどうすればいいの?って感じです。覚悟がなくても生きていかないといけないんですけどね。そして実際何とか生きているのですが。確かにごぜという目の見えない女芸人の話などは、その人生の過酷さを容易に想像させてくれ、五体満足で生きている人たちはそれだけでも感謝しないといけない、と思いましたが、厳しすぎて突き放された感じの読後感でした。



この先には、何がある?

この先には、何がある?

  • 作者: 群 ようこ
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/02/07
  • メディア: 単行本


群さんの半生を自ら振り返りつつ、その当時のこと、気になったことなど、赤裸々に書いています。私自身は、かもめ食堂の映画の試写会に行ったとき、その出演者や映画監督と共に、群さんを初めて見て、壇上にいる皆がとっても仲良しだということが終始感じられ、これほど素敵な舞台挨拶はないなあと思いました。そして後から読んだ原作がこれほど映画とピッタリ来て、しかも映画も原作も私の大のお気に入りになるとは思いもしませんでした。今となってはとってもいい思い出。かもめ食堂では群さんの懐に相当の額のお金が入ってきたようで、羨ましい限りだなあと思いました。

最近いろんな作家の作品を集めたアンソロジー本を私も読むことがありますが、作家の許可も取らず著作権の何たるかも知らずにいる出版社の人たちがいることに激怒してそれなりの行動に出た群さんの心情を綴っていました。また母や弟との確執、母の家のためのローンで一生働かなくてはいけない羽目になってしまったこと、盗作事件なんかも綴っていて、結構いろいろあるんだなあと思いました。群さんが椎名誠氏と繋がっていたのは何かで(たぶん群さんの本だろうけど)読んで知っていましたが、よくしてもらったとだけ書かれていました。


nice!(8)  コメント(1) 
共通テーマ:

極夜行前 [本]


極夜行前

極夜行前

  • 作者: 角幡 唯介
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/02/15
  • メディア: 単行本

「極夜行」に続いて、その極夜行の冒険する前の準備段階を書いた「極夜行前」を読みました。

角幡さんの文章はやはり引き付けられ、一年ぶりに読んだ彼の文章はやはり好きだなあと思いました。もっといろいろと出版してほしいと思ってしまいました。


本番の「極夜行」もすごかったけれど、準備段階にある「極夜行前」もなかなかすごかったし、角幡節全開で楽しかったです。食料や燃料の備蓄のデポも自分で運んで用意する。GPSを使わない、その代り昔ながらの天測による方法を身につけ、つまりは六分機を使えるように専門家のところに足を運びいろいろ教えてもらい、自分でも試行錯誤しながらマスターする。犬との旅を決行する。白クマよりも恐ろしいセイウチの恐ろしさを身を持って体験したり、氷が道を阻んでカヤックで移動ができずその時を待つ経験を積んだり、ジャコウウシ、そして主にウサギを標的として銃で狙い食料にするその腕を磨いたり、アッパリアス(鳥)を仕留めて干物に加工したり、修理しやすい木材を選び自らそりを作ったり、イグルー(かまくら)を習って作ったり…。準備段階からすべて自らがより深く関わっての本番への冒険へと続く感じがよくわかりました。こういった準備なしにはやはりとてもでないけれどこんな大冒険はできないでしょう。イギリスの探検隊が残したデポがグラノーラバーくらいしかなくてさすがイギリス人の食事だとガッカリしたり、寝ている間にそりが流され水の中に入ってそりを回収に行くときウエットスーツの社会の窓が開けっぱなしで、下半身までびしょびしょになった等、結構笑ってしまうエピソードがありました。本当は相当な危機な場面なのですが。


この準備段階で、自分がやりたいことが最果ての場所への冒険であると確認し、はっきりしなかったルートも決まり、色んな人のお陰もあり準備万端となって何とか本番へとそのまま行きそうでしたが、グリーンランドのビザ切れで、一年間もの間を開けなければならない羽目になるというのが、また最後の落ちでした。


何だか人生ってこんな感じだなあと思いました。真剣に物事を始めたら次から次へとやらなければならない問題が出てきて、でもその間に協力者が現れ、必要な情報なりなんなりを与えてくれる。それはまるでそちらへと導いてくれるように。自分の目的も漠然としていたものからはっきりとしたものが見えてくる。それでも時には順調にいかず横やりが入る。人生そのもの。本当に面白かったです。


nice!(14)  コメント(1) 
共通テーマ:

吹上奇譚 神様のお恵み 冥途のお客 [本]

最近読んでいた本です。


吹上奇譚 第二話 どんぶり

吹上奇譚 第二話 どんぶり

  • 作者: 吉本 ばなな
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/01/24
  • メディア: 単行本

オカルトっぽいホラーっぽい要素が入った話。著者はこういう話を書くのが夢だったみたいだけど、私にはちょっと不満。こんな要素はいらないなあと思った。このシリーズ続くんだろうか?でも彼女の作品に共通する気持ちが優しくなれる雰囲気みたいなものは失われてはいなかった。今回の作品でちょっと違和感を感じたけれど、それでもまた読み続けるんだろうなあ、吉本ばななを。



神さまのお恵み

神さまのお恵み

  • 作者: 佐藤 愛子
  • 出版社/メーカー: 青志社
  • 発売日: 2018/12/11
  • メディア: 単行本
冥途のお客

冥途のお客

  • 作者: 佐藤 愛子
  • 出版社/メーカー: 青志社
  • 発売日: 2018/03/23
  • メディア: 単行本

楽天道

楽天道

  • 作者: 佐藤愛子
  • 出版社/メーカー: 海竜社
  • 発売日: 2018/08/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

それぞれに発売されたのが去年なので佐藤愛子の新刊なのだと思ったら違いました。それぞれ15年前、26年前、9年前に既に刊行されたものを復刊したものでありました。内容は上2冊が幽霊の話にまつわることで、まだそんなに売れていなかった江原啓之や美輪明宏に佐藤愛子が相談したりして、また亡くなった遠藤周作が出てきたりします。江原啓之と佐藤愛子が電話中に、亡くなっている遠藤周作が佐藤愛子の家に現れ、生前二人の間で早く死んだ人はあの世が本当にあるのかないのかを生きているものに知らせるという約束をしていたのですが、早く死んだ遠藤周作が佐藤愛子に本当にあの世はあったと、江原啓之を通じて伝えてきたのです。何だかとっても楽しくなるエピソードでした。実は私も母と同じような約束をしたことがあり、母はもう30年以上も前に亡くなっていますが、それを知らせには全然来てくれていないなあと思い出しました。でもやはり江原啓之のような人が身近にいない限りはそれを知ることは難しいのかもしれません。

また沖縄グラスの中に入っていた悪霊のために具合が悪くなる話が出てくるのですが、沖縄グラスは昔のガラスを砕いて再利用するために戦時中のものも紛れていることもあるそうです。私もいつだったかとってもきれいな沖縄グラスの器を頂いたのですが、1回使っただけですぐに壊してしまい大変もったいないことをしたと思っていたのですが、もしかしたら却ってそれが良かったのかもなあと思ったりしました。


一番下の本は、佐藤愛子が50歳ごろから70歳ごろに書いたエッセイを編集者がまとめたもので、負けん気の強い佐藤愛子節が読み取れます。

年配者向けを意識してなのか、本の活字がとっても大きくてそれぞれあっという間に読めてしまいました。

nice!(13)  コメント(1) 
共通テーマ: