ミスター・サンシャイン：naonao　日々のこと：SSブログ

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ミスター・サンシャイン　[韓国ドラマ] [編集]

韓国ドラマ「ミスター・サンシャイン」を観ました。

韓国書籍イ・ビョンホン、キム・テリ、ピョン・ヨハン、ユ・ヨンソク主演のドラマ「ミスター・サンシャイン」フォトエッセイ ★★Kstargate限定★★

出版社/メーカー: RHK
発売日: 2018/10/22
メディア: ハードカバー

（DVDが売り切れているのでフォトエッセイを載せました）

2018年の作品。IMDb評価は8・8。日本統治時代の朝鮮を中心に描くラブロマンス。「トッケビ」「太陽の末裔」を書いたキム・ウンスク女史の脚本で、制作費43億円もの大金をかけたドラマ。たくさんの賞を獲ったドラマでずっと観たいと思っていました。ドラマに厚みがあり大河ドラマを観ているようなスケールの大きさ、朝鮮の明治維新時代を切り取り、映像が美しいドラマで本当に素晴らしかったです。ちょっと他のドラマとは並べて語ることのできないくらいの飛び抜けた出来の良いドラマでした。

奴婢の子供として生まれ両親は両班に殺され、行き場を失ったユージン（イ・ビョンホン）はアメリカの宣教師についていきアメリカに渡り、軍人として朝鮮に戻ってきます。また名家に生まれ、朝鮮の独立のために活動しているエシン（キム・テリ）は闇夜に紛れて顔を隠し時に銃を撃ち、その時に初めてユージンと出会い、その後もあちこちで出会ってお互いに惹かれていきます…。

このドラマは24話あったのですが、出演する人物が誰も彼もが魅力たっぷりで、役者さんたちそれぞれ皆がはまり役でこれ以上ないキャスティングでした。主役の二人はもちろんですが、他の中心となる3人も良かったです。朝鮮人なのに日本に渡って浪人になり、やくざのような組織に入って朝鮮に戻ってエシンに心を寄せているク・ドンメ（ユ・ヨンソク）。エシンの婚約者で資産家の息子、日本に長く留学していて朝鮮に戻るとエシンの気持ちを察して婚約破棄し、その後は新聞記者として働き始めるヒソン（ピョン・ヨハン）。朝鮮人で日本人の夫を持ち莫大な遺産を継ぎ、今は亡き夫の代わりにホテルを経営するヒナ（キム・ミンジョン）。みんな最後はエシン以外は亡くなってしまうのでその度に泣け、ユージンとエシンの悲恋にも泣けました。特にユ・ヨンソクさん演じるク・ドンメ格好良かったし、ピョン・ヨハンさん演じるヒソンも良かった（「ミセン」の役同様、ちょっと軽そうに見えて実は繊細という役が彼はとってもうまい）またキム・ミンジョンさん演じるヒナが女だてらにエシンよりも格好良く映りました。お楽しみもあり、「太陽の末裔」のカップル、チングさんとキム・ジウォンちゃんがエシンの両親役で出演していました。他にも学徒役でチャン・ドンユンくんや、ユージンがそばに置いていた小さな男の子が成長し大人になるとキム・ミンジェくんが演じていました。

韓国ドラマで日本人が出てくるとお決まりですが、日本人の役なのに日本人を起用していない（または吹替してない）ために日本語が下手すぎて全然日本人に思えないのが難点でした。ただク・ドンメの所属するやくざの親分や伊藤博文の役の人の日本語はちゃんとした日本語で、字幕なくてもそのまま聞いて意味がわかりました。言葉に関して言うと、このドラマでは英語、フランス語、日本語、韓国語が使われていて、イ・ビョンホンさんはたくさんの英語と少しの日本語をしゃべり、またユ・ヨンソクさんやピョン・ヨハンさん、キム・ミンジョンさんも日本語をしゃべっていました。日本統治下以前にはアメリカ軍も駐留し、日本軍とアメリカ軍が揉め、日本軍と朝鮮人が揉め、アメリカ軍と朝鮮人が揉め、その後日本統治下で日本びいきの朝鮮人で外務官、ヒナの父親が名門のエシンの家の土地も没収し、名門一族も解体、没落貴族が出てくる時代に突入する様子も描いていました。

日本統治時代を扱っているので日本軍の目に余る非道な行為は日本人として目を覆いたくなりますが、だからなのかこの「ミスター・サンシャイン」といい「ザ・キング～永遠の君主」といい、人気がないのかあまり話題に挙がっていないように思いました。日本軍の極悪非道な行為の描写があるけれど観る価値は大いにあります。その映像美を観るだけでもお勧めです。naonaoお勧め度★★★★★