ヴィンチェンツォ：naonao　日々のこと：SSブログ

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ヴィンチェンツォ　[韓国ドラマ] [編集]

韓国ドラマ「ヴィンチェンツォ」(Vincenzo)を観ました。

出版社/メーカー: yamatyn
メディア:

2021年の作品。IMDb評価は8・5。イタリアマフィアの顧問弁護士のヴィンチェンツォが悪事を行う大企業のバベルを倒すブラックコメディ。マフィア絡みのドラマなのでドンパチ殺し合いですが、それ以外にも笑えて泣けてラブラインもあって意外に楽しいドラマでした。面白かったです。

イタリアから韓国に戻ったヴィンチェンツォ（ソン・ジュンギ）の目的はソウルのクムガプラザの下にある金塊を手にすることでしたが、立場の弱い人に寄り添うホン弁護士（ユ・ジェミョン）やその娘の弁護士チャヨン（チャン・ヨビン）と知り合い、大企業バベルの悪事を目にすると、彼流のやり方でバベルを倒そうと思い始めます…。

このドラマの中では結構なパロディやお楽しみがありました。ドラクロアの「民衆を導く自由の女神」の絵画そのままに住民たちがそれを人で表したり、「梨泰院クラス」のパク・ソジュンくん演じるパク・セロイに似た住民役（実際結構似てます）を「パク・セロイ」と呼んだり、「秘密の森」のファン・スモク検事の名前が出てきたり、テギョンくんの他に２PMのメンバー2人が出たり（ジュノくんでなかったのがとっても残念）と。コアなファンはもっと色々見つけているようでした。

ヴィンチェンツォ演じるソン・ジュンギさん、もちろん格好良かったです。色白で童顔で品がある。「トキメキ☆成均館（ソンギュンカン）スキャンダル」「太陽の末裔」でも結構格好良かったけど、このヴィンチェンツォが一番決まっていたかな。ホン・チャヨン弁護士演じるチャン・ヨビンさんはお初なのですが、美人で結構ぶっ飛んだ役で、ソン・ジュンギさんとのケミも良く美男美女の組み合わせなので目の保養になりました。あと話題になっていましたが２PMのテギョンくんの悪役ぶりが、実に素晴らしかった。「ドリームハイ」以来でしたが、すごい演技力だった。法律事務所でホン弁護士の下でインターンとして働く可愛くて明るい役から徐々に本性を現し、会社バベルの社長と表立って発表する頃にはサイコパス的な感じになっていたのがかなり怖かったです。それと法律事務所の代表でバベルを抱えるスンヒョク役のチョ・ハンチョルさんが、「ナイショの恋していいですか？」でソ・イングクくん演じる高校生を秘密裡に本部長に仕立ててその面倒を見る役だったのですが、その時の演技と被ってこの「ヴィンチェンツォ」でもテギョンくん演じるバベルの代表にオドオドドギマギしていてその演技が最高に面白かった。「サイコだけど大丈夫」「雲が描いた月明かり」「私のIDはカンナム美人」に出てたクァク・ドンヨンくんも、今回はテギョンくんの弟役でテギョンくんの尻に敷かれる表向きの会長役なのですが、そのオドオドぶりがチョ・ハンチョルさん同様でしたが、こちらはちょっと気の毒な感じ。途中ヴィンチェンツォを慕って最後はヴィンチェンツォを庇って亡くなってしまったのが結構泣かせました。それと欲の塊の女弁護士チェ・ミョンヒ役のキム・ヨジンさんもぶっ飛んでました。最後悪人はヴィンチェンツォによって殺されますが、彼女の悪態ぶりも殺され方も全てが凄まじかった。

観る前は映画「ゴッドファーザー」に似て結構シリアスで重いドラマかと勝手に想像していたのですが、観始めると意外に軽い部分もあり、コメディタッチで娯楽性も高くて、シリアスとコメディの緩い感じとの塩梅がとっても良いドラマでした。音楽の使い方もうまくてクラシックやオペラを使って格調高くし、また映画「アンタッチャブル」を思い出させてくれるアップテンポのBGMも入っていて、映像美もありテンポよくストーリー展開もあるのでサクサク観れました。ただ1話＝1時間30分くらいが20話あるので長い長い。面白かったけれど1話1時間くらいに収めてほしいドラマでした。ダークヒーローが悪者全員をやっつけてくれて最後はめでたしめでたしで、気分はスキっとしました。naonaoお勧め度★★★★★