キング～永遠の君主：naonao　日々のこと：SSブログ

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キング～永遠の君主　[韓国ドラマ] [編集]

韓国ドラマ「キング～永遠の君主」(The King:Eternal Monarch)を観ました。

韓国ドラマDVD、キング：永遠の君主（??：?????）16話、合計9枚のDVD、日本語字幕

出版社/メーカー: YUNRUX
メディア: その他

2020年の作品。IMDb評価は8・5。イ・ミンホ主演。パラレルワールドでのラブロマンス。「トッケビ」「シークレット・ガーデン」「相続者たち」「太陽の末裔」を書いた韓国2大脚本家の一人キム・ウンスクさんによる脚本で、長い間観たいと思っていました。パラレルワールドなので役者さんたちも二つの世界で一人二役と大活躍。映像の美しさや落ち着いた雰囲気や素敵な音楽、ドラマの初めも殺人現場から始まりキム・ゴウンさんも出ていているので自然と「トッケビ」を思い出してました。イ・ミンホさんの白馬にまたがる王様姿があまりにも似合いすぎてて素敵でした。

8歳の時に皇帝であった父が叔父に暗殺されるのを目の当たりにするイ・ゴン（イ・ミンホ）。その時ソウルの警察庁警部補チョン・テウル（キム・ゴウン）のIDカードが残されていました。真相を知りたくてテウルを探していたゴンですが、竹藪の中の二つのオベリスクの間が光り一瞬だけドアが開き、ゴンは大韓帝国とは違うパラレルワールドの大韓民国へと移動します。そこには自分の探していたテウルがいるのでした…。

一人二役の大活躍の俳優陣。パラレルワールドに自分と同じ顔した人が生きて生活しているので、時に大韓帝国にいる人なのか大韓民国にいる人なのかがわからなくなり、そしてそれぞれの国の人がその二つの世界を行き来し移動したりするので、ボーッとして観ていると置いていかれそうになりました。それでも圧倒的な映像美、変な話、刀や銃で人を殺す時でさえも何だか美しく観えてしまうほどの映像美があり、ほかにも音楽や脚本、役者さんたちなど良かったのでのめり込んで観ていました。登場人物が一人二役で特に素晴らしかったのは、大韓帝国の王ゴンに仕える護衛のヨン役と大韓民国の兵役中のウンソプ役を演じたウ・ドファンさん。全く正反対のキャラを演じ、もっと彼の演技をこれからも観てみたいと思いました。片や凛として言葉少なく男の中の男という感じの格好いいヨンと、片やナリという恋人が大好きすぎてちょっと軟弱なウンソプ。それぞれお互いに成りすますシーンもあり厳密に言えば一人四役かも。とにかくチャーミングで魅力的なキャラをうまく演じ分けているのが素晴らしかったです。イ・ミンホさんはハンサムで格好良くて王イ・ゴンがはまり役。多分彼にしかこの役はできないと思えるくらい似合っていて、「相続者たち」「青い海の伝説」の役よりもずっと良かったです。キム・ゴウンちゃんは安定の演技力で「トッケビ」の時より綺麗になった感じがあり、素敵でした。警官と犯罪者の二役もめちゃくちゃうまかった。

このドラマにちょっと難があったのは残念でした。それは日本人にはやや不愉快なドラマだったこと。日本が大韓帝国の海域に何度も入り込み戦争を始める話が盛り込まれていて、どうせなら日本と名指しせず架空の国にすれば良かったのにと思いました。またその日本人の軍人役の日本語が違和感ありありで（「華政（ファジョン）」の日本人の鉱山の親分役と同じ人!?）せっかくなら韓国語ペラペラの日本人の大谷亮平さんでも使えばいいのにと思いました。

そうは言ってもパラレルワールドを扱ったラブファンタジーなので私は好きなジャンルでした。そして最後は年代もいろいろ戻ってやり直しをするタイムトラベルでもあり、何となく皆が幸せな感じで終わるのも良かったです。そしてゴンとテウルがいろんな時代に飛んでは二人でデートを重ねる幸せ感漂うのも良かった。途中どんなにハラハラドキドキさせられようとも二人の絆が強く運命によって結ばれてるというストーリーが、魅力的でした。またラスト近くで王イ・ゴンが愛するテウルを家の前で待ち、テウルと同じ顔で違う生活をする何人かをちらりと見せることでパラレルワールドがたくさんあることを暗示していましたが、いくつものパラレルワールドに自分と同じ顔した人が生きていると考えるだけでもワクワクするドラマでした。ウ・ドファンさんの存在も知れたし、観れて良かったです。naonaoお勧め度★★★★★