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まぶしくて~私たちの輝く時間 [韓国ドラマ]

韓国ドラマ「まぶしくて~私たちの輝く時間」(The Light in Your Eyes)を観ました。

まぶしくて ―私たちの輝く時間― <韓国放送版> DVD-BOX

まぶしくて ―私たちの輝く時間― <韓国放送版> DVD-BOX

  • 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
  • 発売日: 2020/02/05
  • メディア: DVD

2019年の作品。IMDbは8・0。ヒューマンドラマ。名作ドラマ、最高傑作との評判が高いので観ました。泣けました。素晴らしすぎでした。初めは過去に戻れる腕時計を手に入れ、やり直したい過去に何度も戻って人生をやり直す私の好きなタイムトラベルものなのかと思いましたが、そうでないことが最後まで観るとわかりました。映像も脚本も編集も役者も音楽もすべてが良くて、最後は泣いて泣いて大号泣でした。

幼いころ、ヘジャ(ハン・ジミン)は浜辺で拾った腕時計を巻き戻すと過去に戻ってやり直せることを発見するのですが、その使った分自分が老けていくことを知り使うのを止めます。そして25歳になったヘジャは父が事故で亡くなった現実に直面し、その腕時計を取り出し巻き戻します。何度も何度も何度も何度も、腕時計を巻き戻して。そしてついに父の命を助けることに成功。その分彼女は70歳くらいになっていました。25歳のころ近くに住んでいたジュナ(ナム・ジュヒョク)と知り合い、お互いに好意を持っていましたが突然おばあさんになってしまったヘジャは彼と距離を置いているうちに、彼が行方不明に。しかし誘われて行ってみた老人が集う健康食品を販売する集まりの職員として働いているジュナを発見します…。

最後まで観て納得のドラマ。すべてはアルツハイマーのための混濁したせん妄でした。好きになったジュナ、突然いなくなったジュナは自分のかつて愛した夫に似た現実では医師であり、老人に健康食品を売って金儲けしていると思い込んでいたスタッフたちは病院のスタッフで、そこに通ってる老人たちは病院の患者さんたちでした。自分の父や母だと思い込んでた人も、息子であり、その嫁であり、弟だと思っていた人は孫であり…。日々アルツハイマーが進行する中、嫁も息子もわからなくなっていきます。

新聞記者だった夫は警察に連行されそのまま死亡し、遺品の中にあるはずの夫の腕時計は刑事が自分のものにしていました。その腕時計をしている元刑事が同じ病院にいたのでその腕時計にかなり反応したのです。足の悪い息子は母に厳しく躾けられ愛情を感じていませんでしたが、「雪かきを息子が帰ってくるまでにして転ばないようしてるの」という母の言葉を聞いた途端、母が既に自分を息子だとわからなくなっているショックと母が毎日自分のために雪かきをしていてくれた愛情に泣きますが、そのシーンでは涙腺が崩壊でした。もう既に自分が息子であることを認識できなくなっている母に、いつが一番幸せであったかを聞くと、一日の終わりに子供と外に出て自分の夫が帰ってくるのを待って一緒に毎日見た夕焼けを母は思い出しているのですが、平凡な普通の日々がどんなに愛おしいかを語っているドラマでもありました。このタイトル通り、まさにまぶしいほどの私たちの輝く時間がどれほど大切であることか、辛いことも楽しいことも全て包めて生きるに値する愛おしい人生であることかが再認識されるようなドラマでした。

トリビア的なものは「力の強い女 ト・ボンスン」が映像で流れていたこと。また驚きだったのは70年代の韓国では夜8時か9時以降通行禁止令が出されていたこと、そして横断歩道をちゃんと渡らないとしばらくその場で立っていなければならない罰があったこと。警察の取り締まりが厳しい韓国の70年代の社会にびっくりでした。ナム・ジュヒョクくん、今回は一人で何役もこなしていて素敵でした。今までそんなには注目していなかったのですが、いい作品に恵まれいい演技をしていて良かったです。それとナム・ジュヒョクくんとハン・ジミンさんは10歳くらい年齢差があるらしいのですがとってもよくお似合いのカップルでした。秀逸な観るに値する素晴らしいドラマで断然お勧めします。naonaoお勧め度★★★★★


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naonao

>nice!をいただき、皆様ありがとうございます。
by naonao (2021-08-18 15:17) 

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