アンドリュー・ワイエス展~Bunkamura ザ・ミュージアム [絵画・美術館展・博物館展]
Bunkamura ザ・ミュージアムで、今月23日まで開催中の「アンドリュー・ワイエス展」に行ってきました。
Bunkamura ザ・ミュージアムのサイト:http://www.bunkamura.co.jp/museum/index.html
アメリカの原風景を描くこの作家の絵は、ファンも多く、ハリウッドスターも結構コレクションしてると聞きます。彼の代表作である「クリスティーナの世界」をNY近代美術館で観たことはありますが、当時はそれほど深い感銘を受けませんでした。今回、この絵のたくさんの習作は来ていましたが、この絵自体は来ていなかったのが残念です。何年か経ってまた違った印象をもつことができるかもしれないと思っていたからです。
彼のたくさんの絵を観ていくと、彼の良さが昔よりははるかに良くわかるようになった気がします。それだけ彼の絵を観るには多くの経験や精神的なものが要求されるのかもしれません。
彼の生家のペンシルバニア州や別荘のあるメイン州のそれぞれの風景や人物像など時代を追い展示され、また数々の習作と完成されたテンペラの絵や、彼自身のインタビューや、絵の描かれた実際の土地、絵の描かれた通りのアングルから映したフィルムなど、結構工夫された展覧会になっていて、すごく興味深く観ることができました。いい展覧会でした。やはり一作家の絵画をまとめてみることは意義深いなあとあらためて思った次第です。この展覧会を通じてアンドリュー・ワイエスのファンになりました。
印刷物になってしまうと全くそのタッチなどが見えてこないのですが、やはり本物に接するとそのタッチや息遣いが伝わってくる感じです。特に「三日月」と題した絵(上の絵の中の左上の絵)は雪の白とクリスマスツリーのつつましい華やかさと手前の梁の見える屋根の黒と籠の茶色のコントラストがいい感じで、この絵の中に自分が溶け込み、すっかり見惚れてしまいました。アメリカの国民的画家と言われるのも頷けます。
アメリカに行く機会があったら是非、このワイエスの絵の舞台となったペンシルベニア州チャッズ・フォードやメイン州クッシングに足を伸ばしてみたいなあと思いました。
An American Vision: Three Generations of Wyeth Art : N.C. Wyeth, Andrew Wyeth, James Wyeth
- 作者: James H. Duff
- 出版社/メーカー: Bulfinch Pr
- 発売日: 1987/07/30
- メディア: ペーパーバック
Bunkamura ザ・ミュージアムってまだ行ったことが無いんですよね。
(他の美術館だってほとんど行っていませんが・・・・汗)
やはり注目してチェックしないと
知らず知らずのうちに、良いものも見逃してしまいますね。
by nomame (2008-12-09 02:29)
アンドリュー・ワイエスの絵は不思議な魅力がありますね。
好きな作風ではないのですが、なんとなく惹きつけられるものがあります。
by miffy (2008-12-09 21:00)
文化村に行ったばかりです。ちょっと気になりましたが時間がなく。行けるかなぁ・・・。
by duke (2008-12-09 23:21)
>nomameさん、いつもありがとうございます。
Bunkamura ザ・ミュージアムは金曜は結構夜遅くまでもやってるみたいです。映画館もあるし、ホールもあるし、Bunkamura結構いいですよね。
>miffyさん、いつもありがとうございます。
私も画集とかテレビ番組だけ観てたときはそれほど惹かれませんでしたが、今回たくさんの本物を観て、意外にいいなあと思いました。やはり本物観るのはいいことだ!と思いました。
>dukeさん、いつもありがとうございます。
時間がないと結構きついですね。dukeさんに時間ができますように、祈ってます!
>nice!をくださった皆々様、いつもありがとうございます。
by naonao (2008-12-12 22:11)
日本では何度か彼の展覧会があったようですが、私は一度も観ていません。一人の画家だけを集めた展覧会は、よく理解できて、いいですよね。
by たいちさん (2008-12-15 16:01)
>たいちさん、いつもありがとうございます。
アメリカでも人気のあるワイエスですが、日本での人気も高いらしいですね。絵をたくさん観て、その良さが少しだけわかった気がした展覧会でした。
by naonao (2008-12-21 22:11)